南アの妹がほしいのは日本の意外なアレ。
2010/12/17 Fri 18:29

また雪が降った。南ア育ちのゴードンは、きゃっきゃと嬉しそうに、最初のころはわざわざ家の前を10往復もして喜んでいたが、今はさすがに嫌になったらしい。
「きょうは でんしゃ うごきません、あしたも でんしゃ うごきません、あさっても でんしゃ うごき・・・・・」などと、ぶつぶつ繰り返しながら、ストレスをためているようである。

★去年の今頃、それでもフーディ1枚の彼って。
そんな雪の中、前回ゴードンが一生懸命書いたクリスマスカードも、ぼちぼち届いているよう、妹からこんなメールが来た。
「子供たちがね、大うけなのよ!あけました おめでとう ごぜいます。って書いてあったわよ!いつから時代劇の人になったの?今度帰ってきたら、一緒に日本語のお勉強するって、はりきってるけれど。」
うちの姪、5歳。
みしま ちみどろ てつお ゴードン、29歳。
はずかしい。ぽっ。
本人は完璧にかけたと思っているので、中々言い出しにくいが、そういえば、昨日はゴードンからこんなメールが来た。
「あまいもの たべました わたし こころ しんじゃった。」
要するに、シュガーを取りすぎて、心臓に負担がかかっていると心配しているのだろう。
さらには、今しがた会社に出て行ったばかりだというのに、こんなメール。
「Shigotso tsukimashita,demo mosugu ie ni kaerimasu!!!!!!!!!!!,」
はやっ。まだ朝の9時半なのに、もう帰り支度をしているのか?!
「愛してる 永遠。」こう書いてくれるのは嬉しいのだが、そのあとに、
「Tetsuo Mishima sama より」
って書くの、やめてくれませんか?
極めつけは、
「gakkou tsukimashita.」
学校かい!!会社でしょう。笑

★我が家の玄関、今年もリースを飾る季節に。
そんなてつおくんの最近のお気に入りの漢字は、「麦」だそうである。
必死で漢字を練習しているらしいが、なぜか練習ノートを見たところ、麦にだけ読み仮名が。
なんで麦。
どうして麦。
一生理解不可能なうちのだんな様、その名はゴードン みしま ちみどろ てつお ぱちぱち様。
段々覚えるのが辛くなってきた。

★すいません、一人で蟹こっそり食べました。しかも硬すぎてハンマーでたたきました。
さて、2月に南アに帰る私たち、せっかくなので何かほしいものはないかと、義理の妹に聞いてみた。
彼女は乗馬をたしなみ、私よりずっと育った、大学生である。
ゴードンが南アを離れたその時、まだ彼女は、お庭で動物のまねをしていたという。
そんな彼女も綺麗に美しくなって、どうせなら、香水や化粧品がよいだろうと、色々提案したのだが、
もじもじっと、「わたし、他にほしいものがあるの。」

★妹と彼女の馬さん。馬飼ってるって、どういうこと?!
欲しい物をいってくれたら話は早い。
何?JO MALOEのコロン?資生堂のネイル?
「・・・・違う、こ、これ!!!」
そういって、彼女がオンラインで送ってきたリクエスト。
「SAIYUKI カレンダー(日本のアニメ)」
「ブリーチの何か。(私の好きなキャラはだれそれ)」
だめだ、わからん。
ネットで検索した結果、衝撃の事実。美少年ぞろいの日本のコミック、アニメではないか。
・・・・兄弟そろって、オタクだったとは。

★いや、顔も似てるが、趣味も一緒だったとはね。
何しろ、てつおは、「にほんに かえったら ふね で ロンドンもどります。そして いっぱい おもちゃ かいます。Mちゃん てつだいます。」と宣言しているのだ。本人まで船に乗らないでいいと説得したら、
「いやダ!!!!いっしょ かえります!!!」
と煩い。
先日も、「おもちゃ かいました。」と言っていたので、ジグソーパズルか何か、クリスマスに彼が遊べるものだろうと思っていたら、
すごい大きな箱、横には、某フィギュアショップのロゴが。
あのね、おもちゃって、日本語で、もっとかわいい意味だと思うけれど。
出てきたのは、どっかのゲームのキャラクターなのだが、手にはメデューサの首を持って、血が滴っているのだ。
もっすごいリアルで、思わず、のけぞってしまった。
と言うことで、兄弟そろって、日本が大好きだということは判明したが、さて、それらのグッズを集めるために、またもや日本の友人に泣きついている私である。
「たすけてくれ。」
最初に話したのは、ロンドンにくる予定がある、私の友人の男性、30代。
「これとこれ、買ってきて。」
「・・・おまえ、相変わらず、いい度胸だな、俺にどうやってこれらを買えっていうんだ。却下。」
ふえーん、ひとでなし!!
仕方が無いので、自分でアマゾンで探し、いつもの友人、S様に送りつける。
すみません、S様、二度としません。

★友人とはありがたいものである。
クリスマスが近くなり、心が温かくなるこのとき、自分がどれだけ周りの人に恵まれているか、改めて思い知る機会が多い。海の向こうで自分の事を考えてくれる友人たち、家族、ロンドンで一緒に酔っ払い笑い転げてくれる仲間たち。
私は、上辺だけの付き合いが苦手だ。見栄っ張りも嫌いだし、自我が強い人ともうまく話せない。それでも、そんな頑固な私とずっと付き合ってくれている彼らは、私の最高の、宝物だと思う。
厳しく、寒い冬だから、届くカードに、食料に、メールに、彼らの笑顔の温かさが、余計に身にしみるのだ。
最後に、風邪を引いたゴードンに葛根湯を飲ませてみた。
水で一気にあおった彼、
「○×れsにえld。で!」(ごめんなさい、ヒアリング不可能。)
どうも、苦い薬が飲めないらしい。そういえば、目薬も怖がる。目薬を使用としても、
両目を必死で閉じているので、まったく目の中に入らないのだ。
来年こそは、目薬くらいね、克服しようね、ゴードン。
寒い冬だけれど、私の周りはとても暖かい。みんないつもありがとうね。


にほんブログ村

にほんブログ村
のんびりランキングに参加しています。楽しんでいただけたら↑ぽちっとお願いします。
コメントのお返事が遅れることが多いですが、必ずブログに遊びにいきます。いつもありがとうございます!