ズッキーニとポテトの即席重ね焼き。
2010/04/28 Wed 08:53
★「あ、やっちゃった。」★
昨日は珍しくゴードンが深夜に帰ってきた。なんでもオフィスの電源がいきなりすべて落ちてしまったと言う。
彼はサーバーエンジニアでもあるが、バックアップやバーチャルも専門なので、真っ青になった。
「なになになに?」ともぐら叩きのように皆立ち上がり、ざわめく会社内、その原因が判明したとたん、みんな「あほか!」とブーイングの嵐だったと言う。
何でも、近所で道路工事が行われていて、「どどどどど」と調子に乗って道路を掘りまくっていた工事の人が、うっかり電気を配給するラインを切ってしまったと言うのだ。
ちなみに、ゴードンの会社はオックスフォードサーカスのど真ん中にある。日本で言ったら、東京のど真ん中であるのだ。いいのかイギリス?
復旧のために方法を探そうとするゴードンだったが、ボスは、「電源が落ちたら復旧するまでやれることはないなあ、よし、パブに行くぞ。」と言い捨てると、スタスタ外に歩いてしまったらしい。
「マジかよ。」とおっさんを追いかけたゴードンとITデパートメントのメンバーだったが、そこには本気でエールを片手に、パブでまったりするおっさんが「おーい、ここ、ここ!」とわめいていたと言う。
おっさんに誘われ、勢いでビールを頼んでしまったみんなだが、気がつくと1時間半も宴会をしていたらしい。
すみません、やる気ありますか?
★歩けばパブにあたるイギリス★
その後、オフィスに8時過ぎに戻った彼らだったが、酔っ払ったゴードンは、かろうじて動いていた数台のコンピューターのうちの一台に近寄ろうとし、うっかりつまづいて電源のコンセントを抜いてしまった。
「しゅううん。」とスローモーションのように落ちていくスクリーンを見ながら、「あ、やっちゃった。」そうつぶやく彼。ボスのおっさんは、「まあ、気にするな。」と励ましたそうだ。
あの、本当に、やる気ありますか?
そんな二人の横を怪しい影がよぎった。「は!」と振り向くと、隣には電気ドリルを銃に見せかけ、空になったオフィスを走り回り、「こちらN,こちらN、応答せよ!」とバイオハザードごっこをする同僚の姿があったという。
完璧に給料泥棒チームである。
そのとき、一人の女性がつかつかとものすごい剣幕でゴードンに怒鳴りかかってきた。
「ちょっと、わたしのコンピューター動かないわよ!もう9時なのに、残業進まない!キー!」
ボスのおっさんは、えーととつぶやくと、こういったと言う。
「君のコンピューターが動かない?へええ、わたしのコンピューターが動いてくれたら治せるんだけれどね。」
殆どの人はとっくに諦めて家に帰っているのに、彼女は9時までコンピューターが動かない異常にすら気がつかなかったのだろうか。何をしていたのだ?やはりパブ組みか?
なんだかんだ遊びほうけ、10時を回ったころ、ようやく電源が復活したらしい。
よし!と思った瞬間、おっさんは「じゃ、後は任せた。ワイフが牛乳を買って来いと待ちくたびれてるんでね、これ以上遅くなると殺される。じゃ!」と、あっけなく帰ってしまった。
こうなると、ただの飲んだくれである。パブに行く口実がほしかっただけではないか。
ぎゃーぎゃー騒ぎながら、何とか復旧作業を終え、家に帰ってきたのは12時過ぎだったそうだ。というのも、わたしはグーグー寝ていたので知らないのだ。
一人寂しく、ぽつんとむなしくご飯を食べたらしい。
●ズッキーニとポテトの即席重ね焼き●
【材料二人分】
・・・・・・・・・・・・・
(ミートソース)
・合びきひき肉 200g
・トマト 2個
・トマトピューレ 大さじ1
・オレガノ 小さじ2
・塩、こしょう 適量
・にんにく 2かけら
・オリーブオイル 大さじ1
・ズッキーニ 1本
・ポテト 中3個
・とろけるチーズ、チェダーなど カップ1
・・・・・・・・・・・・・・・・
1.ミートソースを作る。小さな鍋にオリーブオイル、にんにくのみじん切りを弱火で熱し、香りがたったらひき肉をいれ、しっかり火を通す。
2.トマトのざく切り、トマトピューレ、オレガノを加え、弱火で煮る。トマトの形がほぼなくなり、全体がなじんだら、塩、こしょうで味をつけておく。
3.ジャガイモを電子レンジで熱しておく。固めに茹で上がったくらいまで、家庭の電子レンジによって違うが、我が家のは3分くらいで出来る。
4.耐熱皿にオリーブオイルを塗って、ジャガイモを輪切りにし、山の土台を作るように敷く。耐熱皿が大きすぎる場合は、びっちり敷き詰めなくても、センターに山を作るように敷いていけばよい。
5.ズッキーニの輪切りをその上に乗せ、チーズカップ3分の1を乗せる。
6.これをもう1度繰り返す。
7.そして、3度目はじゃがいも、ズッキーニの後にミートソースをかけ、その上にチーズをかける。
8.オーブン180度で15分、220度で5分から8分ほど焼き、出来上がり。
焼き立てだったらもっと美味しかったのに、と可哀想に思うが、寝てしまったので仕方がない。
最後に、我が家の近所の道路工事でも同じことが起こった。夜いきなり停電し、住民は外に出て、「ばかやろー!サッカーが見えないじゃないか!」とか、「ゲームをセーブできなかった、頭を使って仕事しロー!」などと口々に怒鳴っていたのを覚えている。
まあ、怒っても損、愛らしきイギリスの些細な日常であった。
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ラディッシュと野菜のほんのりピンクピクルス。
2010/04/24 Sat 08:27
★春が好きなんデス★
ロンドンはここの所、ものすごくよいお天気が続いている。ああ、なんてうららかで素敵な春!と、仕事に行くゴードンを送り出しながら一人浸っていたところ、
「きつね お尻 ゴミ アリマス。」
ゴードンが指差した玄関先に、狐の落し物が。
ああ・・・涙。
さようなら、私の素敵な春。
運がついていたということで、ありがたく思っておこう。
さて、春になると、イギリスは夜の9時ごろまで日が暮れないので、晴れ渡った空を眺めながら、庭でぼけっと飲んだりする。そうすると、お酒もどんどん進むので、おつまみを常備しておかないと安心して酔っ払えない。
日本にいた頃も珍味や漬物でちびちびやるのが好きだったが、今も基本的に変わらず、こういうものでちびちびやっている。
★ラディッシュと野菜のほんのりピンクピクルス★
・・・・・・・・・・・
・ジャムなどの空いたビン
(ピクルス液)
・ワインビネガー 100ml
・白ワイン 100ml
・砂糖 大さじ2
・塩 大さじ1
・ローリエ 1枚
・フレッシュディル(あれば) 10センチくらいのものをみじん切り
・黒粒こしょう 10個くらい
・チリ 2本
好きな野菜。ここではラディッシュ、ベビーキャロット、セロリ。
・・・・・・・・・・・・
1.ピクルス液の材料を混ぜて、鍋に入れて、一度沸騰させたら冷ましておく。
2.ピクルス液と野菜をビンに入れて冷蔵庫へ。3日目から5日目がおいしい。
ピクルス液がラディッシュでほんのりピンク色になるので、白い野菜を一緒に漬けると特にきれいだ。
昨日はこれと、欠かせないチーズで一人酒盛り。ゴードンは必死でTVドラマを見ていたようだが、私は一人が好きなのでこの位の距離が心地よい。
日本語でわーわー騒ぐ、友達や家族との時間も懐かしいものだ。
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香るマッシュルームカルパッチョ。
2010/04/03 Sat 08:58
ヨーロッパに来てからワインを多く飲むようになった。元々焼酎が一番好きだが、イギリスでそんなもの買おうものならあきれるほど高いので、その次の選択肢としてワインを飲んでいる。
ゴードンは焼酎以外を飲むとひどい頭痛に悩まされるため、いつもサバンナという南アフリカのサイダーを愛飲している。サイダーはもちろん、果物(主にりんご、洋ナシなどもあり。)から造られたアルコール飲料だ。日本で炭酸飲料がサイダーと言われているのはなぜだろう。
ゴードンは始めて日本に来たときに、サイダーと書いてある飲料をアルコールだと勘違いし、それが自動販売機で売られていたり、子供がごくごくと飲んでいることに驚いたらしい。
「さすが、忍者の国ダーと思ったけれど、わたしばかね。」
と一人で反省していたので、今は学習したようだ。
ワインは週末のお楽しみなのだが、私はボトルで1,2本をひとりで開けてしまうため、カロリーはもはや気にしていられない。しかも大好きなM&Sのプリッツエルをばくばくつまみながら飲んでしまう。このために生きているようなものなので、気にしない。
週末はおつまみを作るのも楽しみのひとつだ。今週は体調を崩していて、買い物になかなかいけなかったので、あるもので昨日は作ってみた。体調が悪くても飲んでいるのが自分でも不思議だ。
●香るマッシュルームカルパッチョ●
・・・・・・・・・・・・・
新鮮なマッシュルーム 4個
パルメザンかPECORINO チーズ 上にかけるだけ
ルッコラ 好きなだけ
オリーブオイル
岩塩
ブラックペッパー
・・・・・・・・・・・・・
1.マッシュルームは薄く切るために冷凍庫で5分ほどやや凍らせる。
2.その後薄くスライスする。
3.ルッコラを上に乗せ、チーズを薄くシュレッダーしたものを振りかけ、
オリーブオイル、塩、こしょうを振りかけておしまい。
きのこの香りと、オリーブオイルとチーズがたまらなく合う。
幸せな気分になれる、簡単おつまみである。
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みんな大好きカリフラワーチーズ。
2010/03/31 Wed 18:08
たっぷりのチーズと食べるのが人気だが、ゴードンもスーパーでカリフラワーを目にしては、
「カリフラワーチーズタベタインデス・・。」とつぶやいている。
●カリフラワーチーズ、ブロッコリーも一緒に●
・・・・・・・
カリフラワー 2分の1
ブロッコリー 同量
(チーズソース)
バター 1テーブルスプーン
小麦粉 1テーブルスプーン
牛乳 250ml
チーズ 120g(チェだーが無い場合はとろけるチーズで)
塩 少々
ブラックペッパー 好みで
(トッピング)
上に振り掛けるだけの十分なチーズ
・・・・・・・・・・・
1.野菜は食べやすく切って、硬めに茹でておく。
2.チーズソースを作る。鍋にバターを弱火でかける。溶け切ったら小麦粉を加えて、ペースト状にする。
3.牛乳を少しずつ加えて、熱を加えながらその都度しっかりクリーム状にする。
4.塩とペッパーで味を調えたら、チーズを加えて、焦げないように熱を加えながらもったりすさせる。
5.茹でた野菜とチーズソースを耐熱容器の中で絡め、上にチーズを振りかけて、180度のオーブンで
25分から30分焼く。
性格が出ている、この適当さは何だろう。
リークが余っていたので輪切りにして一緒に入れたが、甘みが出ておいしかった。
食べ終わったら、お行儀が悪いことは承知で、余ったチーズソースをカリカリに焼いたガーリックトーストにつけて食べながら、ワインを飲むのもおいしい。
自然の恵みにご馳走様。
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