コードギアス 反逆のルルーシュR2 第21話 TURN 21 『ラグナレク の 接続』 感想
コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN 21 『ラグナレク の 接続』の感想です。
以下続きには本編のネタバレを含みますのでご注意下さい。
『過ぎた冗談ほど笑えるものはない。』
録画途中で帰ってきて途中から見た結果がこれだよ!
Bパート後半の展開に思わず(笑) いきなり人の意識の集合とか話されたらそれはびっくりします・・・。
最近のコードギアスの展開はホントに読めないですね。
しかし某アニメを彷彿とさせるオマージュ的な展開は・・・“Cの世界”や不思議空間が出てきた時からある程度予想できていたとはいえ・・・。
でもその世界は結局主人公・ルルーシュによって完全否定されたわけですが^^;
・“Cの世界”とは? 皇帝の目的が明かされてもなお残る疑問と謎。
今まで抽象的にしか描かれなかった『謎』の部分に説明が入りました。
C.C.いわく、『Cの世界』とは
『既存の言葉でいうなら集合無意識。人の心と記憶の集合体。輪廻の海。大いなる意思。神と呼ぶものもいる』
シャルルの言う神=“Cの世界”そのものだったということですか。
これを壊し、新たな“世界”を作り上げることが皇帝の目的であり、その方法が“ラグナレクの接続”であると・・・。
『ラグナレク』にしてみれば、ラグナロク、北欧神話の神々の最終戦争、神々の黄昏・・・。
“Cの世界”の攻略=神に挑むことと考えれば相応の名称ととってもいいかもしれません。
しかし、皇帝の目的や手段は明かされたものの、コードや遺跡に関する詳細は謎のまま。
ギアス嚮団による研究の末に得た知識や施設などはあっても、具体的な根源の説明はなされていません。
そもそも“ギアス”とは何?“コード”が神を殺すのに必要な条件であった理由は?
キーワードのみが先走っている感はまだまだ否めません・・・。
・アーニャ=マリアンヌ
冗談の発端ともいえる人。今回で清楚なマリアンヌ像を完全にブチ壊し・・・もとい払拭してくれました。気絶しているスザクの顔にマジックで落書きしようとしたり・・・悲劇の母親完全崩壊w
やっぱり皇帝側の人間でしたね。
そしてマリアンヌ殺害の犯人はV.V.・・・。
『君に会ってからシャルルは変わってしまったよ。互いに理解し合っていくのが楽しくなってきたみたいだ。このままだと、僕たちの計画はなかったものになってしまう。僕だけ残されちゃう。・・・神話の時代から男を惑わすのは女だってお話。』
シャルルとマリアンヌが愛し合うことで、シャルルの決意が揺らぎ、計画に差し支えが出ることを恐れた・・・というよりは、V.V.の『シャルルを取られてしまう』、『不老不死になった自分一人だけが意味もなくこの世界に取り残される』という理由の方が尤もらしいような気もしますが、どうにも描写が少ないので不確かな気も・・・。
ピクチャードラマなんかでV.V.、マリアンヌたちの過去のお話が補完されてたりするんでしょうか?
V.V.が弟シャルルのために行動していたのは確かのようですが、逆にマリアンヌに対する態度はV.V.対ルルーシュ戦から見ても、好意があるようには見えなかった。
これを補完するとすれば、過去、C.C.が今の際のV.V.に言ったセリフ。
『シャルル・・・今になって何故、V.V.のコードを奪った?何故、あれだけ慕っていた兄を殺した?・・・ V.V.。お前さ。マリアンヌのこと、好きだっただろう?』
それまでシャルル、マリアンヌ、V.V.を見てきたC.C.の、かつてのシャルル達の人間関係と、愛する者同士で互いを殺し合うまでに歪んでしまった関係。
このC.C.のセリフこそがマリアンヌとシャルル、V.V.の兄弟たちの過去と現在を表し皮肉ったセリフだったのではないでしょうか。
マリアンヌを殺害後、全ての裏工作を仕組むV.V.
テロリストの仕業に見せかけ、ナナリーを目撃者に仕立て上げ・・・
過去のこの事件の様子を見るに、マリアンヌはナナリーを庇って死亡したようにしか思えなかったのですが。ちょっと無理やり感があるような・・・。
そしてマリアンヌのギアス。肉体が死を迎えた時に初めて発動したって・・・ここでもストーリーに合わせたようなイメージが拭えません・・・。
そのギアスの能力は『人の心を渡る』こと。
偶然その場を見ていた『アーニャ・アールストレイム』の中に潜むことでV.V.をやり過ごした、と・・・。
“自分の心をアーニャの表層に上げた時、C.C.と繋がり会話することができた”
これってCの世界を通じて繋がっていたとかそういうわけではないんですね。そう考えると中々都合のいい・・・まぁギアスって全て都合のいい能力ではあるのですが^^;
アーニャとマリアンヌの容姿が似ていると感じたのは製作者のミスリード。あるいはマリアンヌ=アーニャを意識させるため?・・・言われなかったら分からないかもですが・・・血縁的には何の関係もなかったのですね。
C.C.が過去にマリアンヌと話をしている様子は伏線として納得できるものの、マリアンヌの悪女(笑)化、ギアスの発現と事件の真実などはいささか強引な部分が多いというのが本音ですが、それでもよくまとめ上げられていると思います^^;
それにしてもアーニャ自身は全く蚊帳の外だったわけですが。
不憫にもほどがある・・・。出番があるのにアーニャ自身の描写が少ないってどうにかしてください!(そこかw
・シャルルの心の真実と世界の『価値観』
総じて言えば最初のイメージよりよほど『人間臭い』人物であったな、と。
嘘偽りのない“優しい世界”を作り上げるために皇帝というペルソナを被り続けてきたシャルル。
暗殺が日常の地獄の世界の中で、自らの母親も殺され、世界に絶望していたシャルルとV.V.は、今の世界を壊すことを誓いあった・・・。
ブリタニアの皇帝になったのもあくまで“手段”でしかなく、ホントに彼から見た世界の出来事なんてまやかしの、『劇場の舞台上の出来事』だったわけですね。
一見して雲の上の人間、掴み所のない人物だと思っていたのですが、今回で彼の本心も曝け出されました。マリアンヌを殺されたことに怒りを覚えたり、ナナリー、ルルーシュをV.V.から遠ざけるために深慮したり・・・。
『本当に大切なものは遠ざけておくものだ。』
一期でシャーリーの記憶を封じる時のC.C.の言葉。今回でこんな使われ方をされると尚更、皇帝の人間性が良いものと思えてきます。
『全てを守るため、目撃者であるアーニャとナナリーの記憶を書き換えねばならなかった』
アーニャの記憶を書き換えたのは辻褄も合うし理由も分かりますが・・・
ナナリーの目は心の病のせいではなく、記憶が書き換えられたから・・・?
『真実に近づけさせない証』=『ナナリーの目を封じること』
V.V.によって目撃者に仕立て上げられたというナナリー。普通に考えれば殺害直後にマリアンヌの死体を見せることで『テロリストの仕業』と周りに思い込ませるためですよね。
この後、ナナリーがマリアンヌの死の真相を疑問に思って悟られないように、V.V.から狙われる可能性を無くしたいという理由で、シャルルが記憶を書き換えたというのなら納得はいきますが・・・
『マリアンヌがすぐ目の前で死んだ』という事を強調、心因性のものとして目を患ったと周囲に思い込ませる、あるいはナナリー本人にもそうであったと思わせることで、彼女を事件そのものから遠ざけた、と・・・。そしてルルーシュと共に日本に送り、V.V.と事件との関連から一切関わらないようにした。
以上のようなことでいいのでしょうか。
それに対してマリアンヌとの子以外の他の子供たち(クロヴィス、ユーフェミア)の死にあまり悼む様子が見られなかったのは、ルルーシュとナナリー以外は計画の上での盤上の出来事にすぎなかったからかと思われましたが・・・。
全ては“Cの世界”を攻略した後、解決できることと思っていたからだったんですね。
この事がルルーシュの価値観と袂を分かつことに繋がったわけですが・・・。
それにしても、この“Cの世界”。
シャルルとマリアンヌの計画の末に全てに人の意識(死んだ者たちも含めて)が統一されるような事を言っていましたが、それも抽象的すぎて理解に欠ける・・・。
某アニメの人類補完計画みたいなものでしょうか(笑)
シャルルとマリアンヌ達の価値観と、ルルーシュから見た(一般的な?)価値観の違いはルルーシュの発言からも分かるとおりのこと。
『ひとつだけはっきりしている事がある・・・。お前たちは俺とナナリーに善意を施したつもりなのかもしれない。しかし・・・お前たちは、俺とナナリーを捨てたんだよ!』
『計画を優先したお前たちは、もう俺たちが生きていようと死んでいようと関係がなかったんだ。だから捨てた!自己満足の言い訳だけ残して!』
ルルーシュから見れば人の意識を集合させた嘘偽りのない世界など『自分たちに優しい世界』でしかない。ナナリーやユフィが望んだ『他人に優しくなれる世界』とはかけ離れたものだった。
『お前たちの言っているのは自分に優しい世界だ!・・・でも、ナナリーが望んだのはきっと・・・!
他人に優しくなれる世界なんだ・・・!』
自己満足などという言葉は言ってしまえばルルーシュの今までの行動からも分かるとおり、この物語のキャラクターすべてが自己満足で行動しているのだから、はっきりいえばそんな事に意味はないと思います。
ルルーシュ、そしてスザクから見た皇帝たちの世界が、今までの自分たちの行動や結果を無に帰すようなもの、受け入れられない結果だったから、否定したまでのこと。そしてナナリーとユフィのために。
『だとしてもそれがなんだ・・・!既にラグナレクの接続は始まっている・・・』
『どうかな・・・俺はゼロ』
『奇跡を起こす男だ!』
『そうだ・・・!Cの世界は人類の意思!そして、人は平等ではない!・・・ともにお前の言葉だ。
平等ではないゆえの俺の力を知っているな』
『愚かなりルルーシュ!王の力では神に勝てぬ!』
『勝ち負けじゃない!これは願いだ!そう、俺は今こそ自分を知った!』
『神よ!集合無意識よ!!時の流れを止めないでくれ!!』
『できるはずがない・・・!神に、人類そのものに!』
遂に両目にギアスが覚醒し、“神”をもその『王の力』で従わせたルルーシュ。
『現実を見ることもなく、楽しげに俺たちを観察して・・・!ふざけるな!
事実は一つだけだ。お前たち親は、俺とナナリーを捨てたんだよ!!』
『わしを拒めば、その先にあるのはあ奴の・・・シュナイゼルの世界だぞ!善意と悪意は所詮一枚のカードの裏表・・・!それでも貴様はぁ!!』
『だとしても、お前の世界は俺が否定する・・・。
消え失せろ!!!』
思考エレベーターは崩壊し、シャルルとマリアンヌは“Cの世界”に飲み込まれる・・・。
皇帝から見たルルーシュ。その行動はC.C.を舞台の上に上げるため以外の何物でもなく、そしてその存在は自分の息子という事に変わりはなく。しかしその価値観は当のルルーシュには受け入れ難いものであった・・・。
最後にマリアンヌと共に消えゆく様は哀れでもありましたね・・・。
・ルルーシュとスザクの結託
シャルルの求める世界と、ルルーシュとスザク、二人の近しき者が望んだ世界の価値観の違い。
ここにきて最後まで相容れないと思われた二人が結託・・・。
でもこれはありかな?とは思います。ルルーシュがナナリーを失った時に、こうなる予想もついていた方はいらっしゃるのではないでしょうか?
“ナナリーの死”がもたらした二つの意味と今回の結果が、そうさせるに至ったのではないかと思います。
・ルルーシュの立場とスザクの立場の同一化。
・スザクの力と結果を求める主義への強行。
これまでの自らの戦う理由、戦ってきた理由を全て終わらせたルルーシュの“未来の創造”。
『例え愚かだと言われても、立ち止まることはできない』というスザクの考え。
共に現実を歩み、時の流れを進めることを選んだ両者の辿る道は、一つに・・・。
もっともスザクはユフィを殺したルルーシュを許さないと言っていましたし、あの決着の直後、どんな約束が二人の間に取り交わされたかは不明ですが・・・。
・シュナイゼルのラスボス台頭。二分化、対極化する勢力
シュナイゼルと黒の騎士団 VS ルルーシュが乗っ取ったブリタニア
シャルルがいなくなり、ゼロが黒の騎士団から消え、新たに書き換わる勢力図。
ブリタニア皇帝、シャルルが消え去った今、全ての世の理はシュナイゼルの手の内に。
『構わないさ・・・ルルーシュに全て差し上げるとしよう。ブリタニアという国すらね。
問題はその先にある。世界を握るのはルルーシュのギアスか、それとも・・・』
世界を手に入れるため動き出す白のキング。
一期であれだけ影が薄かった分、ここにきて盛り上げてきたなーというイメージです。二期に入ってからシュナイゼルの手腕とその知略を強調する部分は多かったのですが、それまでの彼のペルソナも剥がれかかってきている・・・。本当の『彼』が見られるのはこれからなのかも。
そしてブリタニア帝国第99代皇帝を名乗るルルーシュと、その騎士、ラウンズを超えるラウンズの称号として、『ナイトオブゼロ』を戴くスザク。
今後はこの二つの勢力の争いになりそうですね。
次回 コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN22 皇帝 ルルーシュ
ギアス能力を開放するビスマルクと、それを圧倒するランスロット・アルビオンの姿。
キャメロットはシュナイゼルの側にいるはず・・・どうやってスザクが乗り換えるんでしょう。その性能はやっぱり紅蓮聖天八極式のように鬼の性能なのか・・・。
黒の騎士団に今だ在籍するカレンと、ルルーシュたちがぶつかり合う時は来るのか?
シュナイゼルの思惑とルルーシュの策略、どちらがどう勝つのかが今後の見どころですね。
<関連サイト>
コードギアス 反逆のルルーシュR2 公式サイト
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以下続きには本編のネタバレを含みますのでご注意下さい。
『過ぎた冗談ほど笑えるものはない。』
録画途中で帰ってきて途中から見た結果がこれだよ!
Bパート後半の展開に思わず(笑) いきなり人の意識の集合とか話されたらそれはびっくりします・・・。
最近のコードギアスの展開はホントに読めないですね。
しかし某アニメを彷彿とさせるオマージュ的な展開は・・・“Cの世界”や不思議空間が出てきた時からある程度予想できていたとはいえ・・・。
でもその世界は結局主人公・ルルーシュによって完全否定されたわけですが^^;
・“Cの世界”とは? 皇帝の目的が明かされてもなお残る疑問と謎。
今まで抽象的にしか描かれなかった『謎』の部分に説明が入りました。
C.C.いわく、『Cの世界』とは
『既存の言葉でいうなら集合無意識。人の心と記憶の集合体。輪廻の海。大いなる意思。神と呼ぶものもいる』
シャルルの言う神=“Cの世界”そのものだったということですか。
これを壊し、新たな“世界”を作り上げることが皇帝の目的であり、その方法が“ラグナレクの接続”であると・・・。
『ラグナレク』にしてみれば、ラグナロク、北欧神話の神々の最終戦争、神々の黄昏・・・。
“Cの世界”の攻略=神に挑むことと考えれば相応の名称ととってもいいかもしれません。
しかし、皇帝の目的や手段は明かされたものの、コードや遺跡に関する詳細は謎のまま。
ギアス嚮団による研究の末に得た知識や施設などはあっても、具体的な根源の説明はなされていません。
そもそも“ギアス”とは何?“コード”が神を殺すのに必要な条件であった理由は?
キーワードのみが先走っている感はまだまだ否めません・・・。
・アーニャ=マリアンヌ
冗談の発端ともいえる人。今回で清楚なマリアンヌ像を完全にブチ壊し・・・もとい払拭してくれました。気絶しているスザクの顔にマジックで落書きしようとしたり・・・悲劇の母親完全崩壊w
やっぱり皇帝側の人間でしたね。
そしてマリアンヌ殺害の犯人はV.V.・・・。
『君に会ってからシャルルは変わってしまったよ。互いに理解し合っていくのが楽しくなってきたみたいだ。このままだと、僕たちの計画はなかったものになってしまう。僕だけ残されちゃう。・・・神話の時代から男を惑わすのは女だってお話。』
シャルルとマリアンヌが愛し合うことで、シャルルの決意が揺らぎ、計画に差し支えが出ることを恐れた・・・というよりは、V.V.の『シャルルを取られてしまう』、『不老不死になった自分一人だけが意味もなくこの世界に取り残される』という理由の方が尤もらしいような気もしますが、どうにも描写が少ないので不確かな気も・・・。
ピクチャードラマなんかでV.V.、マリアンヌたちの過去のお話が補完されてたりするんでしょうか?
V.V.が弟シャルルのために行動していたのは確かのようですが、逆にマリアンヌに対する態度はV.V.対ルルーシュ戦から見ても、好意があるようには見えなかった。
これを補完するとすれば、過去、C.C.が今の際のV.V.に言ったセリフ。
『シャルル・・・今になって何故、V.V.のコードを奪った?何故、あれだけ慕っていた兄を殺した?・・・ V.V.。お前さ。マリアンヌのこと、好きだっただろう?』
それまでシャルル、マリアンヌ、V.V.を見てきたC.C.の、かつてのシャルル達の人間関係と、愛する者同士で互いを殺し合うまでに歪んでしまった関係。
このC.C.のセリフこそがマリアンヌとシャルル、V.V.の兄弟たちの過去と現在を表し皮肉ったセリフだったのではないでしょうか。
マリアンヌを殺害後、全ての裏工作を仕組むV.V.
テロリストの仕業に見せかけ、ナナリーを目撃者に仕立て上げ・・・
過去のこの事件の様子を見るに、マリアンヌはナナリーを庇って死亡したようにしか思えなかったのですが。ちょっと無理やり感があるような・・・。
そしてマリアンヌのギアス。肉体が死を迎えた時に初めて発動したって・・・ここでもストーリーに合わせたようなイメージが拭えません・・・。
そのギアスの能力は『人の心を渡る』こと。
偶然その場を見ていた『アーニャ・アールストレイム』の中に潜むことでV.V.をやり過ごした、と・・・。
“自分の心をアーニャの表層に上げた時、C.C.と繋がり会話することができた”
これってCの世界を通じて繋がっていたとかそういうわけではないんですね。そう考えると中々都合のいい・・・まぁギアスって全て都合のいい能力ではあるのですが^^;
アーニャとマリアンヌの容姿が似ていると感じたのは製作者のミスリード。あるいはマリアンヌ=アーニャを意識させるため?・・・言われなかったら分からないかもですが・・・血縁的には何の関係もなかったのですね。
C.C.が過去にマリアンヌと話をしている様子は伏線として納得できるものの、マリアンヌの悪女(笑)化、ギアスの発現と事件の真実などはいささか強引な部分が多いというのが本音ですが、それでもよくまとめ上げられていると思います^^;
それにしてもアーニャ自身は全く蚊帳の外だったわけですが。
不憫にもほどがある・・・。出番があるのにアーニャ自身の描写が少ないってどうにかしてください!(そこかw
・シャルルの心の真実と世界の『価値観』
総じて言えば最初のイメージよりよほど『人間臭い』人物であったな、と。
嘘偽りのない“優しい世界”を作り上げるために皇帝というペルソナを被り続けてきたシャルル。
暗殺が日常の地獄の世界の中で、自らの母親も殺され、世界に絶望していたシャルルとV.V.は、今の世界を壊すことを誓いあった・・・。
ブリタニアの皇帝になったのもあくまで“手段”でしかなく、ホントに彼から見た世界の出来事なんてまやかしの、『劇場の舞台上の出来事』だったわけですね。
一見して雲の上の人間、掴み所のない人物だと思っていたのですが、今回で彼の本心も曝け出されました。マリアンヌを殺されたことに怒りを覚えたり、ナナリー、ルルーシュをV.V.から遠ざけるために深慮したり・・・。
『本当に大切なものは遠ざけておくものだ。』
一期でシャーリーの記憶を封じる時のC.C.の言葉。今回でこんな使われ方をされると尚更、皇帝の人間性が良いものと思えてきます。
『全てを守るため、目撃者であるアーニャとナナリーの記憶を書き換えねばならなかった』
アーニャの記憶を書き換えたのは辻褄も合うし理由も分かりますが・・・
ナナリーの目は心の病のせいではなく、記憶が書き換えられたから・・・?
『真実に近づけさせない証』=『ナナリーの目を封じること』
V.V.によって目撃者に仕立て上げられたというナナリー。普通に考えれば殺害直後にマリアンヌの死体を見せることで『テロリストの仕業』と周りに思い込ませるためですよね。
この後、ナナリーがマリアンヌの死の真相を疑問に思って悟られないように、V.V.から狙われる可能性を無くしたいという理由で、シャルルが記憶を書き換えたというのなら納得はいきますが・・・
『マリアンヌがすぐ目の前で死んだ』という事を強調、心因性のものとして目を患ったと周囲に思い込ませる、あるいはナナリー本人にもそうであったと思わせることで、彼女を事件そのものから遠ざけた、と・・・。そしてルルーシュと共に日本に送り、V.V.と事件との関連から一切関わらないようにした。
以上のようなことでいいのでしょうか。
それに対してマリアンヌとの子以外の他の子供たち(クロヴィス、ユーフェミア)の死にあまり悼む様子が見られなかったのは、ルルーシュとナナリー以外は計画の上での盤上の出来事にすぎなかったからかと思われましたが・・・。
全ては“Cの世界”を攻略した後、解決できることと思っていたからだったんですね。
この事がルルーシュの価値観と袂を分かつことに繋がったわけですが・・・。
それにしても、この“Cの世界”。
シャルルとマリアンヌの計画の末に全てに人の意識(死んだ者たちも含めて)が統一されるような事を言っていましたが、それも抽象的すぎて理解に欠ける・・・。
某アニメの人類補完計画みたいなものでしょうか(笑)
シャルルとマリアンヌ達の価値観と、ルルーシュから見た(一般的な?)価値観の違いはルルーシュの発言からも分かるとおりのこと。
『ひとつだけはっきりしている事がある・・・。お前たちは俺とナナリーに善意を施したつもりなのかもしれない。しかし・・・お前たちは、俺とナナリーを捨てたんだよ!』
『計画を優先したお前たちは、もう俺たちが生きていようと死んでいようと関係がなかったんだ。だから捨てた!自己満足の言い訳だけ残して!』
ルルーシュから見れば人の意識を集合させた嘘偽りのない世界など『自分たちに優しい世界』でしかない。ナナリーやユフィが望んだ『他人に優しくなれる世界』とはかけ離れたものだった。
『お前たちの言っているのは自分に優しい世界だ!・・・でも、ナナリーが望んだのはきっと・・・!
他人に優しくなれる世界なんだ・・・!』
自己満足などという言葉は言ってしまえばルルーシュの今までの行動からも分かるとおり、この物語のキャラクターすべてが自己満足で行動しているのだから、はっきりいえばそんな事に意味はないと思います。
ルルーシュ、そしてスザクから見た皇帝たちの世界が、今までの自分たちの行動や結果を無に帰すようなもの、受け入れられない結果だったから、否定したまでのこと。そしてナナリーとユフィのために。
『だとしてもそれがなんだ・・・!既にラグナレクの接続は始まっている・・・』
『どうかな・・・俺はゼロ』
『奇跡を起こす男だ!』
『そうだ・・・!Cの世界は人類の意思!そして、人は平等ではない!・・・ともにお前の言葉だ。
平等ではないゆえの俺の力を知っているな』
『愚かなりルルーシュ!王の力では神に勝てぬ!』
『勝ち負けじゃない!これは願いだ!そう、俺は今こそ自分を知った!』
『神よ!集合無意識よ!!時の流れを止めないでくれ!!』
『できるはずがない・・・!神に、人類そのものに!』
『それでも俺は、』
『明日が欲しい!!!』
遂に両目にギアスが覚醒し、“神”をもその『王の力』で従わせたルルーシュ。
『現実を見ることもなく、楽しげに俺たちを観察して・・・!ふざけるな!
事実は一つだけだ。お前たち親は、俺とナナリーを捨てたんだよ!!』
『わしを拒めば、その先にあるのはあ奴の・・・シュナイゼルの世界だぞ!善意と悪意は所詮一枚のカードの裏表・・・!それでも貴様はぁ!!』
『だとしても、お前の世界は俺が否定する・・・。
消え失せろ!!!』
思考エレベーターは崩壊し、シャルルとマリアンヌは“Cの世界”に飲み込まれる・・・。
皇帝から見たルルーシュ。その行動はC.C.を舞台の上に上げるため以外の何物でもなく、そしてその存在は自分の息子という事に変わりはなく。しかしその価値観は当のルルーシュには受け入れ難いものであった・・・。
最後にマリアンヌと共に消えゆく様は哀れでもありましたね・・・。
・ルルーシュとスザクの結託
シャルルの求める世界と、ルルーシュとスザク、二人の近しき者が望んだ世界の価値観の違い。
ここにきて最後まで相容れないと思われた二人が結託・・・。
でもこれはありかな?とは思います。ルルーシュがナナリーを失った時に、こうなる予想もついていた方はいらっしゃるのではないでしょうか?
“ナナリーの死”がもたらした二つの意味と今回の結果が、そうさせるに至ったのではないかと思います。
・ルルーシュの立場とスザクの立場の同一化。
・スザクの力と結果を求める主義への強行。
これまでの自らの戦う理由、戦ってきた理由を全て終わらせたルルーシュの“未来の創造”。
『例え愚かだと言われても、立ち止まることはできない』というスザクの考え。
共に現実を歩み、時の流れを進めることを選んだ両者の辿る道は、一つに・・・。
もっともスザクはユフィを殺したルルーシュを許さないと言っていましたし、あの決着の直後、どんな約束が二人の間に取り交わされたかは不明ですが・・・。
・シュナイゼルのラスボス台頭。二分化、対極化する勢力
シュナイゼルと黒の騎士団 VS ルルーシュが乗っ取ったブリタニア
シャルルがいなくなり、ゼロが黒の騎士団から消え、新たに書き換わる勢力図。
ブリタニア皇帝、シャルルが消え去った今、全ての世の理はシュナイゼルの手の内に。
『構わないさ・・・ルルーシュに全て差し上げるとしよう。ブリタニアという国すらね。
問題はその先にある。世界を握るのはルルーシュのギアスか、それとも・・・』
世界を手に入れるため動き出す白のキング。
一期であれだけ影が薄かった分、ここにきて盛り上げてきたなーというイメージです。二期に入ってからシュナイゼルの手腕とその知略を強調する部分は多かったのですが、それまでの彼のペルソナも剥がれかかってきている・・・。本当の『彼』が見られるのはこれからなのかも。
そしてブリタニア帝国第99代皇帝を名乗るルルーシュと、その騎士、ラウンズを超えるラウンズの称号として、『ナイトオブゼロ』を戴くスザク。
今後はこの二つの勢力の争いになりそうですね。
次回 コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN22 皇帝 ルルーシュ
ギアス能力を開放するビスマルクと、それを圧倒するランスロット・アルビオンの姿。
キャメロットはシュナイゼルの側にいるはず・・・どうやってスザクが乗り換えるんでしょう。その性能はやっぱり紅蓮聖天八極式のように鬼の性能なのか・・・。
黒の騎士団に今だ在籍するカレンと、ルルーシュたちがぶつかり合う時は来るのか?
シュナイゼルの思惑とルルーシュの策略、どちらがどう勝つのかが今後の見どころですね。
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コードギアスR2 21話『ラグナレクの接続』
それでも俺は明日が欲しい!!
TURN21 ラグナレクの接続
ちょ、最後のあれはちょっと……。
コードギアス 反逆のルルーシュR2 第21話「ラグナレクの接続」の感想です。
アニメ コードギアス 反逆のルルーシュR2 第21話『ラグナレク の 接続』 の一言感想。
真相カミングアウトタイム。
博士「何が起きても驚かない!」
助手「と思っていたのにwww」
「私はマリアンヌ。ルルのお母さんよ!」 ウザクに自己紹介してどうするの??? ル
シャルルとマリアンヌの最期って話でした。
シャルルとマリアンヌの事に決着。
ラストはビックリな展開ですね。
どうやら、色々と推測されていたマリアンヌの「助けるべきかな?」と言っていた相手はスザクだったようですね~。
「ラグナレクの接続」 コードギアスR2第21話
途中までは「いいお話」だったのに…。
最後の最後で大爆笑でした。
スザルルの方はおめでとうございますのギアス第21話
※画像有り。ネタバレ注意
変な妄想した人は後で職員室まで来なさい
うーむ、提供が邪魔だとこんなに思ったことは無い!
なんというアバン。ペン回す仕草にほれた。
永遠にシャルルと暮らすことにしたルルーシュ。。。
URL :
承認待ちコメント - - 2021年07月28日 00:52:47