タスクマネージャでプロセス管理をする重要性
パソコンをインターネットにつなぐということは,有益な情報を沢山あなたに与えてくれますが,同時に様々な危険と隣り合わせであるという事を意識されない事が多いです.
具体的な危険としては,インターネットに接続するだけであなたのパソコンにはIPアドレスが割り振られますが,IPアドレスを公開していないにも関わらず1日に何回かは不正なアクセスが来ます.
これはあなたのIPアドレスがどこからか流出しているわけではく,基本的に総当たりでIPアドレスに不正なアクセスをしているので具体的に決まった目的者がいるわけではないです.
また不正なアクセスの他には正規のソフトウェアをインストールしたたはずが,実はそのソフトウェアの内部で不正なプログラムが動いていたり,同時にインストールされたよくわからないソフトが実は不正なプログラムだった.なんてこともあります.
ちなみにこれらの不正なプログラムはシステムにバックドアを作り,インターネット犯罪のための踏み台に使われたり,ネットバンクへアクセスするための重要なパスワードなどが筒抜けになってしまいます.
これらの危険は OS が提供しているシステムや,ユーザーが任意に導入するアンチウイルスソフトなどによって,ほとんど回避することが可能ですが 100% の安全が保証されているわけではありません.
「危機感」を意識したパソコンの使い方
OS のシステムやアンチウイルスソフトの防壁を突破した不正なプログラムは,密かに隠れて動作しますが,実はライトユーザーの人でも簡単に見つける事ができます.
いくら巧みに隠れていようが1つのプログラムなのには変わりないので,Windows が標準で実装している「タスクマネージャ」と呼ばれる機能を使う事で,現在動作しているプログラムの一覧を見ることができます.
タスクマネージャを起動するには主に以下の方法があります.
- タスクバーを右クリックし出てきたメニューから「タスクマネージャ」を選択
- 「Ctrl + Alt + Delete」のショートカットキーから起動
「ようこそ画面」を無効にしていれば表示される「Windows セキュリティ」ダイアログから「タスクマネージャ」のボタンを押す - 「Ctrl + Shift + Esc」のショートカットキーから起動
簡単に不正なプログラムがわかるといいましたが,初めてタスクマネージャを起動した人はプロセス一覧を見ても,どれが必要あるものでどれが不正なものなのかわからないはずです.
それもそのはずで,パソコンに詳しい人でも「イメージ名」を見てどれがどんなプログラムなのか全て答えられる人は少ないです,なのでパソコンを使っている時にタスクマネージャを起動することが癖になるぐらい頻繁にタスクマネージャを見る機会が増えると,ある日突然見慣れないプロセスが起動していてもそれに気づきやすくなります.
ちなみにタスクマネージャで表示されるプロセス一覧の列挙順は起動時にはバラバラになっているので「イメージ名」をクリックすることで名前順に列挙することができます.
そのようなプロセスの大体は,その日インストールした新しいソフトが使用してたり…ということがほとんどなのですが,そのような見慣れないイメージ名は検索してみるのが一番です.
それが不正なプログラムなら検索したイメージ名で十分が情報が得られますし,対処の仕方もいろんなサイトで書いているはずですので,早期に問題のあるプロセスというのを見つけられる事はリスク管理の面から見てもとてもいいことです.
ProcessExplorer を使う
タスクマネージャを見ていると「svchost.exe」というプロセスがいくつかあることに気がつくと思います.実はこのプロセスの中に色々プログラムが動いているのでタスクマネージャではそのようなプログラムを見ることができません.
不正なプログラムがこのプロセス内で動作する可能性も否定できないので,このプロセスの中で動いているプログラムを見ることができる ProcessExplorer を使ってタスクマネージャと併用する事で更に安全性が増します.