CakePHP専門からCMSも取り入れるようにする
サイトを制作するときには,PHP が仕事や趣味に限らず大体使われています.
しかしフレームワークを使わないでコードを書く機会というのは,PHP を勉強する時ぐらいしかなく,多くの場合,商用でも趣味でも「CMS (コンテンツマネージメントシステム)」を利用してサイトを作っている所が多いです.
しかし私が当時イメージしていた CMS というのは「ブログや Wiki などある決まった動的サイトを簡易に作る事のできるツール」という認識だったので自由度がない印象でした.
私が制作したかったサイトは,既存サイトの二番煎じ (ブログやWiki) ではなく,まったくオリジナルな動作を実装したものだったので,CMS より下層のフレームワーク,つまり「Webアプリケーションフレームワーク」に着目し CakePHP を学習する事にしました.
CakePHP は細かい所までコーディング出来るためとても自分に合うフレームワークでした.
しかしそのあまり「ここはもっと簡易に実装できるだろう!」とか「管理が大変ダナー」など思う所が出てきたので,CMS にスイッチするとまでは言いませんが,ある程度 CMS で作るサイトも増やしてみようかな.と思い始めたのが CMS の取り入れの理由ですね.
そこで CMS について調べてみましたら,実は CakePHP のような「Webアプリケーションフレームワーク」のレベルでもコーディングできる自由度があるようで「これはもう CMS を利用するしかないな」と思い今に至るわけです.
どの CMS にしようかな
仕事でWEB制作をする場合は既に使用する CMS が決まっている事もありますが,今回は私が個人的にサイトを制作するのに利用する CMS なので好きなものを選ぼうと思います.
となると,実際に触ってみて最終的に自分に合ったものを決めるのが一番ですが,実は CMS と言っても PHP だけでも膨大な数があります.
(英語版の Wikipedia にある PHP の CMS のリストだけでも61個もあります.)
- List of content management systems [en.wikipedia.org]
しかし好きな名前の CMS を選べばいい!というわけではなく,CMS で何らかの技術的な問題が発生したときや,他人が作ったモジュールの多さ,などを考えるとシェアが高いもの.
つまり利用している人が多いものを選ぶのが賢い選択ですよね.
そこでGoogle トレンドで CMS の検索数を調べてみると以下のようになっています.
- WordPress
- Joomla!
- Drupal
- Mambo
- Movable Type
「WordPress」が2009年に「Joomla!」を抜き去って以来,その後もずっと「WordPress」が世界では人気のようですね.
- WordPress
- XOOPS
- Movable Type
- Joomla!
- Drupal
日本でも「WordPress」が人気のようです.むしろ人気過ぎて他の CMS がドングリの背比べにしかならないぐらいです.確かに日本のWEB制作現場では「WordPress」がよく利用されているのを見ますね.
まず,世界的にシェアがあるということはモジュールが豊富にネット上にある事と,日本でのシェアがあるということは日本語のコミュニティがあるということですので,世界と日本の両方でよく使われている「WordPress」「Joomla!」「Drupal」「Movable Type」の中から選びたいと思っています.
今後
今後この「WEBプログラミング」カテゴリで扱う記事は,以下のような内容を予定しています.
- CMS を実際に触ってみて学習するものを選ぶポイント
- CMS で学習した内容
- CMS で使えるモジュールなど紹介
- CakePHP 用の今まで作った自作のモジュールやクラスの紹介