福島第一原発ALPSで大量の不良品が発覚した東芝 しかし、東芝株は急騰 私たちの年金、郵便貯金、保険のカネで勝手に東芝株を買った「ブラックロック」に天誅を!
<東証>東芝が一時5%高 報告書の提出延期承認受け
2015年6月1日 日本経済新聞
米ブラックロック、東芝や東エレク株を5%取得
2015年5月21日 日本経済新聞
東芝株が急騰した。
粉飾決算疑惑で決算書未提出。
株主への配当ゼロ。
説明ができないため株主総会は異例の2段階開催へ。
東電福島第一原発の多核種除去施設ALPSで多量の不良品が発覚。
にもかかわらず株価急騰!?
わからん!
腑に落ちないニュースに接したらカネの流れを追え。
誰が東芝株を買ったのか?
<東芝が続伸している。一時前日比24円10銭(5・5%高)の459円80銭まで上げた。不適切会計問題の第三者委員会による調査が長引くため、15年3月期の有価証券報告書の提出期限を8月31日まで延長することが承認された。5月29日夜に会見した田中久雄社長は監理ポストや上場廃止にならないよう、全力で取り組むと発言、株式上場をめぐる目先の不透明感が和らいだ。>(6月1日 日本経済新聞)
記事の通り、日本を代表する大企業、東芝の株は「上場廃止にならない」とみた個人投資家が買った?
そんなわけはない。
最初に買ったのは世界最大の国際金融資本「ブラックロック」だ。
東芝株は現在、「ブラックロック銘柄」と呼ばれている。ギャンブルにたとえるなら、最も巨額のカネを張る男(通称ホエール)であるブラックロックが東芝にでっかいチップを置いたから、周囲のチンケなギャンブラーもそれに乗った。それだけの話。好材料ゼロ。悪材料ばかり次から次へと出てくるのが今の東芝なんだから。
ブラックロックとは何者なのか?
<運用資金は株式、債券、キャッシュ、オルタナティブ、不動産、アドバイザリー戦略と多岐にまたがり、その総額は世界のGDP合計(72兆ドル)の約6%(411兆円)のぼる>(ウィキペディア)
地球上の富の6%を支配!?
この説明だけ聞くと「世界一の大富豪なのか?」と思ってしまうが……。
<ブラックロック、ゆうちょ銀元社長の井澤氏が会長に就任へ>(4月21日 ロイター)
ブラックロックは、私たちの郵便貯金で東芝株を買った。老後資金のために毎月わずかづつ郵便局におカネを預けた日本人になんの断りもなしに、である。
2004年。ブラックロックは、郵便貯金と簡易生命保険の投資顧問会社となった。
ブラックロックは、日本人が最も手軽に加入できた保険「かんぽ」のおカネで東芝株を買った。
<年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は委託先の運用機関の間で資産の移管を円滑に進める「トランジション・マネジャー」4社を選定した。GPIFの発表資料によると、国内株式は野村アセットマネジメントとブラックロック・ジャパン、外国債券はブラックロック・ジャパン、外国株式はラッセル・インベストメント>(4月2日)
ブラックロックは、私たちの国民年金、厚生年金で東芝株を買った。
<選定をめぐっては、昨年11月に公募を発表>
GPIFは、「昨年10月」に運用ポートフォリオを変更。国内株式につかえるおカネ(平たく言えばギャンブル資金)を12%から最大34%に引き上げた。
特筆すべきは、「外人」であるブラックロックが、(「郵政改革」が旗印だった)小泉純一郎政権以降の自民党と一体化していることだ。祖国を信用して預けた日本人のおカネを、外人が勝手にギャンブルに流用している。
私たちの未来を支配しているのは誰か?
ブラックロックの源流を遡っていくとひとりの男にたどり着く。
1985年。ウォーバーグ投資顧問会社設立。たび重なる合併、買収、合弁を経てブラックロックが誕生した。
その男の名は、ポール・ウォーバーグ。「連邦準備制度(FRS)」の生みの親である。
20世紀初頭。ウォーバーグは、数々の論文、パンフレット、新聞記事(ニューヨークタイムズの連載記事など)を発表。講演活動も精力的に行った。
この男の第一声はいつも決まって「カネがない」だった。
銀行のおカネは金(ゴールド)に依存している。鉱物資源であるゴールドには限りがある。ゆえに「カネがない」。
銀行のおカネは国債に依存している。国家が借用証書をバンバン印刷して配りまくると国家が破産する。国債発行額にも限りがある。ゆえに「カネがない」。
どうすりゃいいの?
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