民主主義社会と大衆と「マスゴミ」
1890年代、パリ・コミューンや労働争議の頻発を見て、
フランスのギュスターヴ・ル・ボンはこう言います。
群衆心理 (講談社学術文庫) 著者:ギュスターヴ・ル・ボン |
群衆とは討論をするな!
アメリカの進歩的ジャーナリストだった、
ウォルター・リップマンはこう言います。
世論〈上〉 (岩波文庫) 著者:W.リップマン |
群衆は「とまどえる群れ」である。
「とまどえる群れ」を政策決定に参加させてはいけない。
「とまどえる群れ」の政治的役割は、
「観客」であることだ。
選挙権だけ与えるが、行動に参加してはいけない。
2011年「3・11」は、まさにそのことを暴き出した。
民主主義社会とは、ごく少数の支配層が、
人口の大多数を「バカだ」と断定すること。
さらには、バカな人口の大多数は、
メディアによってコントロールすることができる。
ル・ボンもリップマンもこう書いている。
世論、群衆との合意は「捏造」「でっちあげ」でいい。
それができなくなったのが今の日本社会。
小出裕章助教が本当のことを言って、
メディアは、それを否定できなくなった。
わしも「3号機の使用済み核燃料プールはない」と書いているとき、
こりゃ、クレームの嵐だろう、と思っていた。
クレームはひとつもない。
「マスゴミ」は土俵際まで追い詰められているのです。
「お前ら、ウソを言い続けてきただろ!」
という大衆の声に「違う」と言えなくなっているんです。
実際、違わないし、ウソを言い続けてきたんだから。
わしはまず、「マスゴミ」を土俵下まで吹っ飛ばすために書きます。
でも、仕事は終わりじゃないよね。
次は、「法人」という実在しないものが、
人間と同じ権利を与えられ、
人間を殺してきた歴史を書きます。
そのためにはまず、ひとつひとつ、勝たないとね。
原発の深い闇 (別冊宝島) (別冊宝島 1796 ノンフィクション) 販売元:宝島社 |
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