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2011年11月13日 (日)

民主主義社会と大衆と「マスゴミ」

 1890年代、パリ・コミューンや労働争議の頻発を見て、

 フランスのギュスターヴ・ル・ボンはこう言います。

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 群衆とは討論をするな!

 アメリカの進歩的ジャーナリストだった、

 ウォルター・リップマンはこう言います。

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 群衆は「とまどえる群れ」である。

「とまどえる群れ」を政策決定に参加させてはいけない。

「とまどえる群れ」の政治的役割は、

「観客」であることだ。

 選挙権だけ与えるが、行動に参加してはいけない。

 2011年「3・11」は、まさにそのことを暴き出した。

 民主主義社会とは、ごく少数の支配層が、

 人口の大多数を「バカだ」と断定すること。

 さらには、バカな人口の大多数は、

 メディアによってコントロールすることができる。

 ル・ボンもリップマンもこう書いている。

 世論、群衆との合意は「捏造」「でっちあげ」でいい。

 それができなくなったのが今の日本社会。

 小出裕章助教が本当のことを言って、

 メディアは、それを否定できなくなった。

 わしも「3号機の使用済み核燃料プールはない」と書いているとき、

 こりゃ、クレームの嵐だろう、と思っていた。

 クレームはひとつもない。

「マスゴミ」は土俵際まで追い詰められているのです。

「お前ら、ウソを言い続けてきただろ!」

 という大衆の声に「違う」と言えなくなっているんです。

 実際、違わないし、ウソを言い続けてきたんだから。

 わしはまず、「マスゴミ」を土俵下まで吹っ飛ばすために書きます。

 でも、仕事は終わりじゃないよね。

 次は、「法人」という実在しないものが、

 人間と同じ権利を与えられ、

 人間を殺してきた歴史を書きます。

 そのためにはまず、ひとつひとつ、勝たないとね。

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