アンカツ先生、参りました!
すごい競馬です。
東京12レースを見て、思い知らされました。
わしらは武豊騎手が好きだったけど、パワー、技術、精神力、芸術性……すべての面でアンカツ先生は抜けている。他の追随を許さない。
しかも、40歳を過ぎて、騎乗スタイルを180度変えて、昨日の競馬を作り上げたんだから、驚愕、唖然、伏して讃えるのみ。
武豊騎手は、人間関係で苦労がなかったから、「魔性」はないよね。そこんところで、「技術」「努力」を「芸」にまで高められていない。
武豊騎手がダイワスカーレットに乗っていたら、折り合いに苦労していたはず。
ペリエ、デムーロ、デットーリ、アンカツ先生のように、「馬が掛かってもマイナスポイントを最小限に押さえ込む」技術を第一人者なら持っていてほしいと思うよ。
こっちは、命から2番目を賭けているんだから。
四位騎手にも言いたい。名馬に乗っているんだから、掛かっても大阪杯は勝てよ!
もし、アンカツ先生がディープインパクトに乗っていたら、あの時代の競馬は、もっと晴れやか、華やかだったはずだ。
武豊騎手が乗っていたから、あの時代の競馬は、重苦しかった。
職人と芸術家の違いはそこにある。
王貞治と長嶋茂雄の差、と書きたいが、アンカツ先生の凄みは、ただ明るいだけじゃないんだな。
「とどかなかったらしゃあないやん」という諦念、笑顔の裏に、毒、反骨、復讐、殺意などなどが重層的に織り込まれている。
もちろん、「体が言うことを聞かん」という我が世代の嘆きも織り込まれている。
「50歳からが勝負やん!」という空元気をブエナビスタという女の子が運び、全国に伝えてくれた。
わしは、馬が信号待ちをしている笠松競馬場を思い出す。
そこの大将がアンカツ先生だった。
凱旋門賞、もらった!
そのとき、わしの馬券ドロ親父としての四半世紀は完結する。
もちろん、惨敗だって笑って認めるよ。
我が世代の日本人代表が馬の背で微笑しているんだから。
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コメント
突然のコメント失礼致します。
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今後ともよろしくお願い致します。
6e4EV0CV
投稿: sirube | 2009年5月25日 (月) 08時30分