元駐ウクライナ兼モルドバ大使、ロシア防衛大学校教授を歴任した馬渕睦夫氏が、2014年4月から、渦中の加計学園・系列の「吉備国際大学」の客員教授を務めています。
日本会議、DHC、加計学園つながり?
吉備国際大学は、加計学園グループの順正学園(旧称「高梁学園」)が、1990年、学校法人として設置した大学です。
そう、週刊現代ほかの週刊誌、新聞などが、「順正学園と安倍首相が、吉備国際大学でも癒着か!30億円がタダに!?」とスクープしたように、これから頻繁に目にするであろう大学名、「吉備国際大学」です。
「だから、どーしたの」って?
そのとおり、馬渕氏ほどのキャリアを持っている“逸材”であれば、右寄りのいくつかの大学は教授として迎えたいでしょう。
それはそうと、馬渕睦夫氏は、チャンネル桜(安倍晋三・“愛国”講演会で、よく仕切り役を務めている)の強力な後押しを受けて、急に世間に周知されるところとなりました。
彼は、この数年、精力的に多くの書籍を著しています。私も、何冊かAmazonで注文して読みました。
さて、私がこの御仁に多少の関心を持ったのは、本の内容もさることながら、youtubeにアップされている「和の国の明日を造る」シリーズの何本かを観たことがきっかけです。(シリーズ・タイトルの「造る」は、違うんじゃないか)
それは、「保育園落ちた 日本死ね」と書いた一般人を、二度も動画で攻撃しているのです。「そんな人は日本に住んではいけない」とまで。
これは異常でした。
このシリーズは、4月1日、新装なったDHCテレビジョン(通称:DHCシアター)の配信になるものです。
そうです、化粧品通販会社のDHCと関係のあるネットテレビのことで、沖縄基地ヘイトデマで海外メディアにさえ批判された、MXテレビの「ニュース女子」という救いようのないテレビ番組のメイン・スポンサーです。
DHCテレビの社長は、「報道ステーションを潰しにいきます」と対抗宣言した勇ましい女性、浜田麻記子(浜田マキ子)氏で、元自民党の議員・浜田卓二郎夫人です。過去には、東京都知事選にも立候補しています。
その浜田卓司郎氏は、現役の自民党議員だった頃、「日本会議」の中核メンバーである、数十万人の信者を擁する新興宗教の総会に何度か主賓として迎られています。
「だから、どーしたの」って?
そのとおり。
「日本会議」と「DHC」、もしくは「DHCテレビジョン(通称:DHCシアター)」が、なんらかのつながりがあるなんて、連想ゲームをやるつもりはありません。
ただ、確実に言えることは、突如、DHCが大量のテレビCMとともにすい星のように現れたこと。
価格は、化粧品のイメージとは、およそかけ離れた安さ。それに「無添加」が売り。(今は、「無添加」を売りにしているわけではない)
サプリメントについては、あまりの安さに、消費者から心配の声があがるほど。(でも、これも、そして、これも、消費者の不安を打ち消すためのステルス・マーケティングですが・・・笑)
DHCが創業時、大量のテレビCM攻勢をかけている時期とほぼ同じ時期に、政界から引退したご主人の浜田卓司郎氏も、自身の弁護士事務所のテレビCMを流していたことがありました。
非常に不思議な感じを抱いたことを、今でも覚えています。
だからといって、「日本会議」のメンバーである大企業が影のスポンサーだったなんて、まったく根拠のないことを言うほど破廉恥ではないし、第一、そこまでの想像力は私にはありません。
なぜ、馬渕氏は「森友学園問題など、バカらしい」と必死になって、事実を言っている民進党を攻撃するのか
ものごととは、ある一点が加えられると、一瞬で全貌が見えることがあります。
人間とは、どんなに冷静さを装っていても、いざ自分の利害が脅かされそうになると、その恐怖心から簡単に馬脚を現すものです。
以下の動画からは馬渕氏の必死さが伝わってきます。
「馬渕睦夫★森友学園問題のバカ騒ぎの裏側で(2017年3月20日)」って、動画のタイトルに付いていますが・・・
3分50秒あたりからお聴きください。
馬渕:
…(半島)情勢が、これだけ緊迫感を増しているのに、森友学園のことばっかり野党が質問してると。
それも、この間は、なんと外務委員会まで、森友の件を質問してると。
そーいう、野党のバカさ加減。
しかも、これは下手をすると、かつての(永田メール)偽メール事件のようになる可能性があるわけです。
はっきり言えば、籠池元理事長に踊らされているわけですよ。
私は新聞でしか知りませんけれど、言うことが、どんどん変わっているわけですよ。
それは、みなさんが新聞を読んだり、テレビを見ていれば分かることです。
私、関心したわけじゃないけれど、「(共産党の機関紙)あかはた」っていうのはね、見直しましたけどね。
「あかはた」は、籠池問題について、間違った記事を掲載したことについて、誤報だったと認めて、ちゃんと謝罪してるんですよ。
他の新聞社は、どーしているのか。
あるいは、民進党なんかは、籠池さんのイージーな発言に基づいて、それを国会で取り上げて質問してんだけれども、いかにもそれが事実であるかのように・・・そーいう反省がね、野党が原因、特に民進党の議員にはないのかと。
…(半島)情勢が、これだけ緊迫感を増しているのに、森友学園のことばっかり野党が質問してると。
それも、この間は、なんと外務委員会まで、森友の件を質問してると。
そーいう、野党のバカさ加減。
しかも、これは下手をすると、かつての(永田メール)偽メール事件のようになる可能性があるわけです。
はっきり言えば、籠池元理事長に踊らされているわけですよ。
私は新聞でしか知りませんけれど、言うことが、どんどん変わっているわけですよ。
それは、みなさんが新聞を読んだり、テレビを見ていれば分かることです。
私、関心したわけじゃないけれど、「(共産党の機関紙)あかはた」っていうのはね、見直しましたけどね。
「あかはた」は、籠池問題について、間違った記事を掲載したことについて、誤報だったと認めて、ちゃんと謝罪してるんですよ。
他の新聞社は、どーしているのか。
あるいは、民進党なんかは、籠池さんのイージーな発言に基づいて、それを国会で取り上げて質問してんだけれども、いかにもそれが事実であるかのように・・・そーいう反省がね、野党が原因、特に民進党の議員にはないのかと。
この後も、馬渕氏は、自分の意図を悟られないように、「さりげなく」装いながら、民進党を特定した攻撃が延々と続きます。
北朝鮮情勢が緊迫しているのであれば、なおさらです。
証拠は自民党と維新側が持っているのです。
それを毎日、詭弁を弄し、恥ずかしいほどの嘘をつき続けて、真相の解明を妨害しているのは自民党と安倍首相です。
それとも、馬渕氏は海外メディアのすべてと対決するつもりなのでしょうか。
安倍首相に「偽メール」の罠を仕掛けたのは、馬渕氏の愛読紙である産経新聞
「かつての(永田メール)偽メール事件のようになる可能性がある」と馬渕氏は言っていますが、それは、民進党ではなく、安倍晋三のほうだったのです。
『塚本幼稚園に辻元議員が侵入した』というデマ(籠池元理事長の妻が、安倍昭恵に送付した『親族からの伝聞』に基づくメール内容)が、自民党のネットサポーターや、内閣官房機密費で雇われた工作員たちによって、あたかも事実であるかのようにネット上で拡散。
これを、産経新聞やフジTVなどが裏も取らずに、もっけの幸いとばかりに報道(フェイクニュース)。
自民党のネトサポらも、YouTube上で辻元攻撃に続々と参戦。無実の弱者をなぶり殺しにするように狂喜乱舞する様は、まさに精神異常者の暴徒そのもの。
そのデマ情報を検証もなしに安倍首相自らが国会で流布し、森友事件の矮小化を目論んだ、というのが正しい「事実」です。
しかし、後日、当事者らの発言によって、ものの見事に『デマ』だと暴かれてしまったのです。
下の動画が証拠。
馬渕氏も、自分の利害に絡むからといって、安倍首相を、なにがなんでも擁護するために、嘘を言ってはならないでしょう。
結局、安倍首相を擁護するつもりが、馬渕氏のように、国民に事実を知らせないよう姑息な妨害工作をすることによって、安倍首相を、ますます窮地に追い込んでいることに、もういい加減に気が付いてもいい頃でしょう。
馬渕氏は、「みなさんが新聞を読んだり、テレビを見ていれば分かること」だ、と言っていますが、少なくとも、産経新聞とフジTVを見ていると、とんでもないことになります。馬渕氏も、それは認めざるを得ないでしょう。
ところが、今回は、いったい、どうしたことでしょう。
そもそも、馬渕氏は、ネット上でも、自身の著作物においても、常々、「新聞、テレビの言うことを鵜呑みにしないように」と言い続けてきたのではなかったのかな。
私は、馬渕氏の著作物の“批判的な愛読者”として、何度、それを頭に叩き込まれてきたことでしょう。
同じく、馬渕氏は、捏造記事の多い読売新聞をネットで執拗に批判しています。
しかし、世間は、読売新聞などより、産経新聞の捏造記事のほうが、いかに多く、いかに大胆にそれをやっているか知っています。
産経新聞は、経費削減、人件費削減で、たいていの場合、現場に行っていません。電話取材や、今回のように創作で記事を書く常習犯です。
私のところにも、現場からメールが来ています。
だから、馬渕氏よ、あなたは、読売など批判していないで、愛する産経新聞に「きちんと謝罪すべきだ」と忠告すべきなのです。
それをしないどころか、この期に及んで、まだ度を越して擁護するのであれば、あなたは「捏造」という反社会的な行為に加担するだけでなく、産経新聞と並々ならない利害関係があるものと多くの人々に疑念を抱かせることになるでしょう。
それでも、デタラメ記事を連発し続けて、国民に事実と正反対のことを信じ込ませ続けている「産経新聞」に限っては、正しいと言いたいのでしょうねぇ。
なにしろ、DHCテレビジョン(通称:DHCシアター)提供の「和の国の明日を造る」で、あなたは何度も産経新聞を絶賛してきました。急には態度を変えられないのです。
しかし、産経新聞が、意図的に捏造記事を書いたことは、100%証明されているのです。
「私は、産経新聞しか読んでいない」を言い訳にするつもりであれば、あなたは言論人として、大いに問題のある人というレッテルを貼られるでしょう。
それでも、馬渕氏が安倍首相を擁護するのは、リスクを覚悟しているのであれば自由です。
森友学園問題から加計学園グループへの延焼を防ぐ人心操作
馬渕氏は、とても不思議な人です。
これほど“国のために尽くしている立派な人”に、「安倍総理に偽メールをつかませた産経新聞よ、謝罪しろ!」と言えない理由があるはずがない、と世間は思っているはずです。
しかし、事実は、馬渕氏はそうしません。だから、とても不思議な人である、と言っているのです。
私はともかくとしても、少なくとも、世間の見方はそうです。
馬渕氏は、「共産党の機関紙・あか旗は素晴らしい新聞だ」と言いました。その理由は、「誤報であったことを認めて、ちゃんと謝罪して訂正したからだ」と言いました。
であれば、産経新聞にもそうすべきだ、と言うべきでしょう。
それに、馬渕氏の方も、自分がディスインフォメーションを流していることを、視聴者や、彼の信者たちに、「嘘を言ってごめんなさい」と謝罪しなければ、馬渕氏が私たちに訴えていることと整合性が取れませんね。
民進党を、巧妙に攻撃する手口を国民は、すでに見抜いています。それは馬渕氏の仕事かもしれないが、国民の仕事ではありません。
国民が求めているのは「事実」です。決して、政党の評価ではない、ということをお忘れなく。
さて、随分前ですが、この記事を書いたときに、私はこのように書きました。
・・・また、DHCはテレビだけでなく、インターネット番組でもネトウヨの論客を起用して、安倍政権をハチャメチャに擁護しているのです。
その一人が、馬渕睦夫です。
馬渕の言うことは良いことも多いものの、病的な右翼という点で、あまり感心しないのです。
彼は、防大の教授を務めた経験があるとはいえ、へーゲルの弁証法を十分理解しているとは言えないでしょう。
第一、人のブログを読んで本を書いているようではね。私が知らないとでも思っているのでしょうかね。
長谷川幸洋も馬渕睦夫も、「防衛利権の権化」なとど週刊誌の見出しを飾ることのないように十分気を付けてほしいものです。
その一人が、馬渕睦夫です。
馬渕の言うことは良いことも多いものの、病的な右翼という点で、あまり感心しないのです。
彼は、防大の教授を務めた経験があるとはいえ、へーゲルの弁証法を十分理解しているとは言えないでしょう。
第一、人のブログを読んで本を書いているようではね。私が知らないとでも思っているのでしょうかね。
長谷川幸洋も馬渕睦夫も、「防衛利権の権化」なとど週刊誌の見出しを飾ることのないように十分気を付けてほしいものです。
彼が「晩節を汚すことのないよう」心配になったからです。
しかし、ことの推移を見ていると、どうもそのようになりそうです。大変、残念なことです。
馬渕氏のような“ご立派な経歴”を持っている方であれば、自分が何をすべきか、他人にとやかく言われるまでもなく分かるでしょう。
潰された「報道ステーション」
DHCテレビジョン(通称:DHCシアター)社長の浜田麻記子(浜田マキ子)が立てた誓い・・・「報道ステーションを潰しにいきます」
実現するか。
「羽鳥慎一、橋下徹、浅田真央……テレビ朝日『報ステ』が、リニューアルで盤石体制に!?」とか。
「報ステ」のキャスターは、古館一郎降板の後、局アナの富川悠太アナへ。
たった1年で交代ということは、富川悠太アナは、あくまでも、古館一郎氏をキャスターから降ろすした後の中継ぎ役として位置付けられた存在だったということ。
一時期、古館キャスターを、なんとしてでも落とすために、関西お笑い電波屋の宮根誠司の起用が浮上したことがありましたが、さすがに、イメージが悪すぎて視聴率が取れないと踏んだテレ朝が苦肉の策として富川悠太アナを中継ぎ登板させたもの。
まだ未練があるのか、嫌味のつもりなのか、「報道ステーションです」とわざと言い間違える宮根。品性の悪さがむき出しです。
いずれにしても、結果的に「報道ステーションを潰しにいきます」は実現したことになるのでしょう。橋下徹が解説員と言うのですから。
私は、古館降板以降、報道ステーションは、週に1回程度、それも、最初の15分程度しか観なくなったので、まったく支障はありません。
リニューアルで盤石体制って正気で言っているのでしょうか?
それより、解説員としての見識や、一般常識レベルの知識もないペテン師・橋下徹によって、自爆する報道ステーションの最終局面を見ていきたいと思います。
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