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20130623-11.jpg

科学者チームの調査では、東京湾の放射能汚染のピークは2014年3月。その後は高止まりのまま。
特に、荒川河口、多摩川河口のでは、セシウムが沈殿しているので猛烈な放射能汚染は避けられない。
その汚染は、現在もピークに向かって進行中。



3.11から2年3ヵ月が過ぎた今、まだ、こんなデタラメな記事がまかり通っていることに驚きを隠すことができません。

光文社の女性週刊誌『女性自身』の記事。
まったく、どうしようもない記事です。


東京湾近くで「シジミ」大量発生の謎 食べられるの?

(女性自身 2013年6月14日UP)

(クリックで拡大表示)
20130621-3.png

東京湾に近い多摩川の河口で、ここ数年シジミが大量発生しているという。休日ともなると、他県からも大勢の人が潮干狩りにやって来るほどの人気スポットだとか。そこでさっそく女性記者が調査に行ってきました。

……干潟の中央でシジミ取りスタート。手始めに軽く泥砂を熊手でかいてみると、あっという間に10個以上のシジミをゲット。まるで入れ食い状態!

……「多摩川の水質浄化がいちばんの要因だと思います」と語るのは、河川などの水質・環境問題に詳しい、東京農工大名誉教授で日野市環境情報センター長の、小倉紀雄さん。

「’90年代ごろから下水道整備が整い、多摩川の水質が改善されました。それによってシジミが生息する河口沿岸の環境がよくなっていったことが大きい。シジミが泥砂に潜って餌を取れるような環境が自然に整備され、干潟が増えたことも要因でしょう」

……さて、このご時世、気になるのが放射線の量。

念のためにガイガーカウンターをシジミに近づけ、空間放射線量を測ったところ、0.07マイクロシーベルト/毎時を記録。国が除染を行う方針としているのは1マイクロシーベルト/毎時なので、とりあえずは安全です。

まあ、軽い新米女性記者の書いた空気より軽い記事です。

2011年3月、福島第一原発が連鎖的に水素爆発してから、約2週間後だったか、テレビ東京の「ワールド・ジビネス・サテライト」で、減農薬野菜の宅配事業者の女性従業員が、パッケージに野菜をアソートしているベルトコンベアの横で、段ボールに入れられた野菜にガイガーカウンターを当てながら、「当社の野菜はガイガーカウンターに反応しません。安全ですからどうぞ」とこぼれそうな笑みを浮かべて話していた光景を思い出しました。

テレビマスコミ、それも正確さを要求される経済ニュースでも、こんなデタラメで危険な報道をやっていたのです。

しかし、あれから2年3ヵ月経ったのです。
でも、女性自身の記者の脳味噌は、あのとき以来停止したままなのです。

言うまでもなく、食品、飲料は、ゲルマニウム半導体検出器NaIシンチレーション検出器(下)でなければ測定できません。
それとて、せいぜいストロンチウムまで。
α線の出るプルトニウムなどは測定不可能。.

20120523-6.jpg

(宣伝したくはありませんが)最近は、ガイガーカウンタータイプのもので、食品の放射能測定ができると謳っているものが出てきましたが、あくまで測定する食材が大量に存在していて、放射能が出ているかどうかを検知するだけです。
要するに、セシウムだけではなく、主にベータ線を出すストロンチウムやトリチウムまでは検知できますよ、というものです。
検知です、検知。

この女性自身の記者は、シジミ獲りの現場に行って「ガイガーカウンターをシジミに近づけ、空間放射線量を測った」というのですが、この時点で致命的な間違いを犯しています。

食品や飲料で問題なのは内部被曝です。
2年経っても、まだ外部被曝と内部被曝の違いさえ分らないのでは、この女性記者は自分の健康も守れないでしょう。

また、女性自身編集部には、こうした最低限の知識がある人間が一人もいない、というだけでなく、このデータをアップロードする前に記事の文言をチェックするlivedoor NEWSの担当者も悲しいほど無知だということです。再上場など夢のまた夢。

こんな危険な記事が、未だに削除どころか訂正さえされないのでは、彼らは犯罪的行為を行なっている確信犯ということです。

NHKが科学者チームを構成して行った2011年8月の東京湾内での放射能調査では、最大で1kg当たり872ベクレルが検出されました。これは、福島第一原発20k圏内の海と同じ程度の汚染です。

特に酷いのが、東京湾の奥深く、江戸川と荒川の河口付近です。
江戸川の河口手前8kmの川底の泥を検査すると、東京湾との出合いで検出された1kg当たり872ベクレルの倍の1623ベクレルが検出されたのです。

この値は、福島第一原発のすぐ沖合いより高い数値でしょう。
河口手前がもっとも放射能を捕獲した泥が沈殿しやすい場所なのです。

今回の女性自身の記者が行った現場も、ちょうどそうした場所です。

東京湾の放射能汚染は進行中。まだまだピークに向かって放射能を溜め込んでいるのです。
(京都大学の調査チームのシミュレーションによれば、東京湾の放射能汚染のピークは2014年3月です)。

2011年8月の段階でもこうなのですから、今現在、どれほど恐ろしいことになっているか、想像できないとダメです。

ここに、きちんとしたデータを元にした記事があるので必読です。
・東京湾のホットスポットは福島第1原発沖を超えた

そもそも、東京都は測定をしないようですから、子供たちが水遊びして被曝しても知らん顔です。
2011年3月~9月の間で、3600ベクレルも吸い込んでしまっていたのに、9ヵ月も発表を遅らせた東京都の前の犯罪知事と犯罪的職員のことですから、今度も多摩川河口付近の腰を抜かすほどの放射汚染の実態も外に出そうとしないでしょう。

これ以上、人としての体を成していない存在が他にあるのだろうか。






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