海外出張のため2週間お休みさせて頂きます。
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今週の水曜日に地元の水産業界関係者らと意見交換会を行った。私
の地元は、全国屈指の漁業地帯だ。 漁業者の他にも水産流通に携
わる人や、水産加工業者などが、数多く生計を立てている。今、漁業
者が主に使っているA重油は、1キロリットルあたり、11万円に達する。
1キロリットルといえば、ドラム缶で、約5本くらいだ。 これが10年前に
は2万円で、3年前でも5万円前後だったから11万円がいかに高いか
おわかりだろう。 1キロリットルで、だいたいの沿岸漁業者は平均す
れば4日程度沖合いに漁に出るくらいだから、その間にそれを超える
収益を出さないとやっていけない。
損益分岐点は、おおよそ6万円前後と言われていて、11万円はとっく
にアウトの状態だ。 こうした漁業者の状況は後ろに控える水産加工
業界にも直接影響を与える。 燃料高で漁を控えれば、漁獲高が当
然減ってしまう。 そうすれば、原料となる魚の値段が、高騰する。
私の地元は笹かまぼこや、ちくわの生産地だが、いわゆる「ねりもの」
消費者にもその影響は及びつつある。 このままでは庶民の味だった
かまぼこが、口に入りにくくなるかもしれない。
地元での懇談会には、漁業者の代表や水産加工業界の代表、さらに
は地元の自治体の幹部も参加した。 みなさん口々に原油高への即
効性のある対応を求めていた。 私も今こそ政治も出番だと思う。 A
重油を損益分岐ラインとなる6万円台まで下げるために、財政出動し
てもいいのではないか。 財源は漁港整備予算を多少見直し、基金を
作る。 その上で、道路特定財源を1千億円程度この基金の補填に充
当するのがいいと思う。 日本の水産資源を守り、沿岸漁業を今後も
続けるためトータルで2千億円程度の投入は高いものではない。 水産
自給率が50%台に落ちており、これを高めることから言っても財政支
援は必要だ。 ある意味ではコンクリートから人への投資とも言える。
臨時国会で党としても政府に即効性のある対応を強く求めることにする。
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北海道でのサミットが来週からいよいよは始まる。 各国の首脳はこの
週末相次いで来日するので、警備も厳重だ。 しかし私はちょっとやりす
ぎではないかと思っている。 国会の周辺では、道路の一車線を防さいで
機動隊が待機していたり、高速道路の出口でも10人近い警察官が警備
にあたっている。 開催地ではない東京ですらこうなるのだから現地では
もっとだろう。 まあ、何もないのにこしたことはないので、少々過剰でもや
ってしまうという体質が表れている。
私は、警備警戒というものは、出来るだけ目立たぬようにやって、それでいて
しっかりしているのが大事だと思う。 つまり「しなやかに強い」というのが理想
のような気がする。 国民への配慮に欠けては何もならないのでそのあたりへ
の工夫を政府には考えてもらいたいものだ。
ところで、昨日は現場視察の第一回として東京電力柏崎原発を有志の国会議員
で視察して来た。 ご存知の通り、昨年の中越地震以来、運転中止の状況が続い
ている。この原発は、7号機まであり、フル稼働すれば、東京電力の総発電量の
20%近くに達するというから世界最大規模だ。 初めて内部を丹念に見させても
らった。各プラントでは順次点検作業や補修工事が行われており、今も6千人近い
人々が働いていた。 地震から今月で一年になる。 私はそろそろ地元の自治体
の意向を十分踏まえた上で再開したらどうかと思っている。
脱CO2が地球全体の問題となる中で、やはり原発は欠くことの出来ないエネルギ
ーの一つだ。 ただし原子力発電には、国民の間にも、多少の不安があるのも事
実なので、これまで以上に安全性を確保することや、徹底した情報公開を行った透
明性の高い対策を行うことが大事だと思っている。
いずれこの分野での日本の技術は中国やインドなどでの原子力発電の発展に大いに
役立つと私は確信している。 国家として風力発電や太陽光発電などと合わせて本格的
な脱CO2対策をするときが来た。
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