ハワイ州選出のダニエルイノウエ上院議員は今年83才。 上院議員当選が
1962年だから私が生まれた年だ。 今やワシントンでの長老議員の一人で
ある。 実は先週末にホノルルで、イノウエ議員にお会いして、親しく話をして
きた。 用件は、日米の議員交流を本格化させることであり、私は河野議長
の命を受け、代表団(4人)の1人として出張してきた。 イノウエ議員は、日
系三世で、祖父母は福岡県出身。 第二次大戦中は、442部隊として、歴史
上も有名な日系人部隊の上官として欧州戦線に出征し、4度の怪我をして右
腕を失っている。 その後苦労の末に、下院議員、上院議員を登りつめて今
日に至る。 「イタリアに上陸したのは1943年のことだった。 初めての戦闘
のときの事はよく覚えている。 その前夜は、日系人皆でみっともない姿をさら
さないよう戦うことだけを話し合った。 私たち日系人部隊には他のアメリカ軍
の部隊のように、明日の戦闘で何人死ぬだろうかとか、死にたくないなどど話
すものは一人もいなかった。 みんなアメリカ国内で敵国人扱いされている家
族のことを思い必死に戦った。 恥をかかぬよう、大和魂で勇敢に戦ったのだ。
日系人442部隊はイノウエ議員の言葉通り、米軍史上最も多くの勲章をもらっ
た部隊となった。 その活躍は戦後の日系人の名誉回復に大きな貢献をした
という。 ホノルルでの滞在は20時間で終わったが、私にとっては久しぶりに
楽しい時間となった。 特に、政治家としての大先輩との語らいは、貴重なもの
になった。
これまで、日本もアメリカも、役所同士の付き合いは、他の国以上にある。
つまり外務省と国務省というレベルだ。 しかし、今や両国とも以前と違って現
実の政治を動かすのは政治家であり、役所の力は落ちている。 日本でも、外
務省に国会を動かす力などどこにもない。 だからこそ、両国の議員同士が、
役所を入れずに直接話し合うチャンスを持つのは意義がある。 イノウエ議員
は、「私もそう若くはない。 私の持っている人脈を日米の共通の財産として、
若い議員に引き継いで行きたい。 私もワシントンの上院議員の大物をたくさ
ん紹介するから、毎年の交流を深めよう。」と言ってくれた。 アメリカ人であり
アメリカの上院議員だが、私は第二の祖国日本への愛国心を感じてうれしく
なった。 この伝説の政治家ダニエル・イノウエの蒔いてくれた日米交流の種を
しっかり育てたいと思う。
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メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03-3508-3503 TEL 03-3508-7293
1962年だから私が生まれた年だ。 今やワシントンでの長老議員の一人で
ある。 実は先週末にホノルルで、イノウエ議員にお会いして、親しく話をして
きた。 用件は、日米の議員交流を本格化させることであり、私は河野議長
の命を受け、代表団(4人)の1人として出張してきた。 イノウエ議員は、日
系三世で、祖父母は福岡県出身。 第二次大戦中は、442部隊として、歴史
上も有名な日系人部隊の上官として欧州戦線に出征し、4度の怪我をして右
腕を失っている。 その後苦労の末に、下院議員、上院議員を登りつめて今
日に至る。 「イタリアに上陸したのは1943年のことだった。 初めての戦闘
のときの事はよく覚えている。 その前夜は、日系人皆でみっともない姿をさら
さないよう戦うことだけを話し合った。 私たち日系人部隊には他のアメリカ軍
の部隊のように、明日の戦闘で何人死ぬだろうかとか、死にたくないなどど話
すものは一人もいなかった。 みんなアメリカ国内で敵国人扱いされている家
族のことを思い必死に戦った。 恥をかかぬよう、大和魂で勇敢に戦ったのだ。
日系人442部隊はイノウエ議員の言葉通り、米軍史上最も多くの勲章をもらっ
た部隊となった。 その活躍は戦後の日系人の名誉回復に大きな貢献をした
という。 ホノルルでの滞在は20時間で終わったが、私にとっては久しぶりに
楽しい時間となった。 特に、政治家としての大先輩との語らいは、貴重なもの
になった。
これまで、日本もアメリカも、役所同士の付き合いは、他の国以上にある。
つまり外務省と国務省というレベルだ。 しかし、今や両国とも以前と違って現
実の政治を動かすのは政治家であり、役所の力は落ちている。 日本でも、外
務省に国会を動かす力などどこにもない。 だからこそ、両国の議員同士が、
役所を入れずに直接話し合うチャンスを持つのは意義がある。 イノウエ議員
は、「私もそう若くはない。 私の持っている人脈を日米の共通の財産として、
若い議員に引き継いで行きたい。 私もワシントンの上院議員の大物をたくさ
ん紹介するから、毎年の交流を深めよう。」と言ってくれた。 アメリカ人であり
アメリカの上院議員だが、私は第二の祖国日本への愛国心を感じてうれしく
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しっかり育てたいと思う。
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