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安住淳が斬る!

「安住淳が斬る!」では現在の政治情勢を皆様にリアルタイムでお伝えいたします。

「 しっかりしろ自民党 」

2009年06月26日(Fri)

 プロ野球で、低迷期にあった阪神タイガースは、成績不振の打開策
としてよく外国人選手を高い金で連れてきて4番にすえた。 しかし、そ
のたびに期待を裏切られた。 阪神はその人気に甘え、フロント内部
の改革を怠り、若手選手の発掘や育成に力を注がずその場しのぎで
チームを編成して毎年のシーズンに臨んだ。 結果は、万年最下位。
長期低迷は20年も続くことになった。 
 今週の自民党の東国原知事の擁立劇を見ていて私は低迷期の阪
神タイガースと同じことをしているなと思った。 半世紀も政権を担って
きた自民党のやることではない。 タレント知事の人気にあやかって直
前の総選挙を乗り切ろうなんて情けないの一言だ。
 あの知事も 「自民党さんからオファーがきたから話しているんで、ま
だ民主党からはありません」なんてテレビで得意げに話していた。まる
で、お笑い番組の出演以来を受けているのと同じ感覚らしい。
 こんなことが、まともにテレビで取上げられるくらい政治不信が深刻
だともいえるが、しかし、「自民党さん」と、政党に 「さん」 を付けて呼
ぶような方に 「自分を総裁候補にしろ」 と言われて自民党は黙って
いるのだろうか。これは自民党の矜持の問題だ。
 
 日本の政治もようやく二大政党制に近づいてきた。 自民党と民主党
がマニフェストを出し合って政権を競い合うことで政治の質的変化を起
こして官僚政治から本当の意味での政党政治を確立する絶好のチャン
スが来たと思っている。 だから、自民党もしっかりしてもらわなくては困
るのだ。政策は官僚任せ、人材は手っ取り早い世襲候補。 そんなこと
ばかりでしのいで来たから追い詰められたのではないのか。  まさに、
あの時代の阪神と同じだ。
 あえて申し上げる。 「情けないぞ自民党、もっとしっかりしろ」 と。
マスコミの中にも小泉劇場のようにテレビで面白おかしくやれば視聴率
の数字が取れると思っている輩がいるかもしれない。 そのことも含めて
この問題は国民の成熟度や政治的レベル、さらにはマスコミの良識も
問われているのかも知れない。

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「党議拘束」

2009年06月19日(Fri)

 臓器移植法案の改正案は、4つの案とも衆議院本会議で採決されること
になった。 私は、投票直前まで迷ったが、いわゆるA案に賛成票を投じた。
やはり、移植治療を待ち望んでいる子供たちなど多くの患者さんの願いと
医療現場を支える医師たちの声、さらには移植患者が海外で治療せざる
を得ない国内体制の不整備の実態を踏まえて、より改善を進めるにはA案
に賛成するしかないと判断したからだ。
 結果的には、A案が一発で過半数を獲得して衆議院段階での成案とな
った。 この先、参議院で議論が始まると思うが、今国会中に結論を得る
ようにすべきである。
 それにしても、この投票は共産党以外は党議拘束を外したからほんとう
に面白い投票となった。 民主党も鳩山代表が反対票を投じ、岡田、菅、
小沢の三幹部は賛成票を投じた。 自民党も麻生総理は反対票、大島国
対委員長も反対、しかし、多くの自民党議員は賛成票を投じていた。 公
明党も、太田代表と北側幹事長で賛否が分かれた。 実力議員が投票す
るたびに本会議場はどよめいた。
 私は、議席の近い田中真紀子議員と面白いねえと話しをした。 そして、
これからはできるだけ党議拘束を外して、法案投票をしたほうがいいので
はないかと語りあっていた。
 特に、今回のように人間の持つ死生感の違いや信じる宗教、さらには自
分を取り巻く環境など、政治的な側面よりは人間的側面が判断基準になる
法案は、党議拘束を外したほうが良い。
 今回は普段見ることのない各議員の心のあり方や考え方が垣間見られ
たことは良かったと思う。
 ところで今日で、海賊法案や国民年金法改正案、さらには税制関連法案
が可決されて今国会での懸案はほとんど処理された。 普通ならばここで
解散となるが、決断力の無い臆病者総理はとにかく政治日程に隙を作らせ
まいと別のテーマ設定に必死だ。
 この有様では、解散はとても無理だ。あとは政権の投げ出しだけだ。先が
わかってないのは本人だけだという喜劇のような政局だ。

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「迷走」

 日本郵政の西川社長の続投問題は、思わぬ政局含みの展開になった。
鳩山総務大臣のあえて言えばパフォーマンスのおかげで麻生総理も追
い詰められた感がある。 小泉元総理をはじめ民営化イコール西川続投
支持派との対立は、統治能力の欠如を露呈している。 時間が経過する
につけ、さらに状況は悪化していくのに手をこまねいている。 それこそ、
自民党がいつも民主党に突きつけている政権担当能力の有りやなしや
が問われている。 常日頃の批判をそのままのしを付けて返してやりた
いものだ。
 ただ、この問題に関しては、うちの鳩山代表もあまり兄弟の関係にリン
クさせて政局的に見られる発言は慎むべきである。 何か政界再編含み
に見られるのは民主党にとって迷惑であり本人も本意ではなかろう。 こ
の問題に深入りする必要は無い。 与党の結論を待って対応すればいい。
 国会は、補正予算関連法案も来週には参議院の審議を終える見通し
になってきた。 そのほかの海賊対処法案も年金法案も6月中旬には審
議を終える。 残されているのは、臓器移植法案だが、これとて、今月中
には衆議院での結論は出るだろう。
つまり、解散の状況はまさに整ったといえる。 通常ならば7月2日解散
8月2日投票で総選挙となるはずだ。
 しかし、麻生総理からは、迷走する姿は見えても勝負に打って出る勢い
や雰囲気はまったく感じられない。 最近の首相動静を見ていると暢気に
東京都議会議員選挙の立候補予定者の事務所を挨拶回りしているらしい。
 しかし、それは時の総理大臣のやることではない。 何か変だ。うがった
見方かもしれないが、都議選で陣頭指揮をとってやったが負けたので責
任を取って総辞職すると言うシナリオを描いているのではではなかろうか。
 これならば麻生降ろしに屈して辞めたのではなく、総裁として責任を取っ
ての辞任となり格好もつく。
 そして、自民党は5人目の総理大臣を決めて解散する。 まさかとは思う
が、この政局の迷走を見るとそんなことまで連想してしまうのは私だけだろ
うか。

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「会期延長反対」

 今週火曜日に、政府与党は、今国会の会期を55日延長すること
を決めた。 つまり、7月28日まで、国会は開かれることになった。
1月5日からスタートして解散含みの緊張した日々の連続であった
から、正直くたびれた。 たぶん、与野党のいずれの議員もさらに、
総選挙を待つ候補者もへとへとになっているだろう。 ふりかえれば、
去年の10月からこの状態が続いているのだからたまらない。
 解散する度胸が無くただただカレンダーを日めくりしている臆病
者の麻生総理にリーダーの資格は無い。 今回の延長もいろいろと
言い訳を言っているが、本音は解散戦略がこの期に及んでも定ま
らないから取りあえず9月6日の投票まで可能となる日程を作った
だけでそのほかの理由は無い。
 まるで、閉じ込められた密室で酸素がなくなるのを何もせず待っ
ているかのようだ。 そもそも、7月や8月の選挙は任期満了選挙
であり解散とは言わない。 むしろ、解散できずに任期満了に追い
込まれた選挙と定義される。 ここまでくれば、7月も8月もそう変
わらない。 重要法案もほとんど無く野党が懸案処理に協力すると
まで言っているのに、それさえも無視して延長を決めた。 しかし、
それとて解散戦略があってのことではなく、取りあえず1週間でも
2週間でも時間を稼ぎたいだけのことだから始末が悪い。
 そうこうするうちに、日本郵政の社長人事で閣内対立がおきた
り厚生労働省の分割断念など相次ぐ失点が続き、しまいには総
裁選挙の前倒し実施まで話題になるなど総理を取り巻く状況は
さらに悪化の一途をたどっている。
 このままでは、解散できないどころか、来月には内閣総辞職に
追い込まれるのではなかろうか。 そうなったら麻生総理は史上最
低の臆病者総理と言う不名誉なレッテルを貼られてしまうだろう。
補正予算を三度も組み赤字国債の大量発行や定額給付金に見
られる選挙目的のバラマキなど悪政まさに極まれりだ。
 無駄な予算を使っての55日会期延長に改めて反対する。 

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