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安住淳が斬る!

「安住淳が斬る!」では現在の政治情勢を皆様にリアルタイムでお伝えいたします。

「ブーメラン質疑」

2009年10月30日(Fri)

先週と先々週にかけては、地元の知事選挙や海外出張でこの通信を

休ませていただいた。

国会は、26日から本格論戦が始まった。与党として迎える本会議は

正直まだ慣れていない。つい発言に野次りたくなり口を押さえたりし

ている。自民党の谷垣総裁も野党としての代表質問は始めてだろう。

30分に及んだ質問は多岐にわたった。

 マニフェストの実現性や財政規律の問題、さらには日米の基地問題

などだ。しかし、そのほとんどが自民党時代に積み残した懸案事項ば

かりで追及の迫力に欠けていたのは否めない。

 850兆円の財政赤字を作り、今年度も一般会計の本予算と補正予

算の総計で102兆円の予算を組みながら「民主党の概算要求した95

兆円に財政規律はあるのか」と質しても説得力に欠けてしまう。また、

沖縄の基地問題でも外務大臣と防衛大臣の見解の違いを指摘して「無責

任で統治能力が欠けている」とやっても鳩山首相に「10年間この問題

を放置したのは何処の政党か」とやられ議場内から失笑を受けていた。

 これはまさにブーメラン現象であり谷垣総裁も攻めあぐねた印象をぬ

ぐえない。これから始まる委員会論戦もたぶんこの流れになるのではな

かろうか。 半世紀も与党でいたのだから、政府のやることなすことほ

とんどが、自民党にも直結してしまい、鳩山内閣を批判してもその言葉

がすべて自分の身にかかってしまうのだ。 自民党のことを心配するの

もなんだが、こうしたブーメラン状況に加えて今度は情報が取れなくな

る。あまりにもこれまでと勝手が違いすぎしばらくは混乱するのではな

かろうか。

 一方我々も多少の戸惑いがある。 300人を超える与党議員をどう

政策決定に参加してもらい与党としてどのようにして一体感を出してい

けるのかが課題となっている。

 さらに、本会議での答弁を聞いていても、閣僚の中にはやや自民党の

挑発に乗って気色ばむ答弁も目立った。 政府の答弁はもっと冷静に論

理的にやるべきなのに野党的マインドが抜けないのだ。

 まあとにかく、この一ヶ月お互い慣れない立ち位置でガツンガツンと

ぶつかりながら充実した国会論議を作っていければいい。




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2009年10月16日(Fri)

安住淳が斬る! 

「安住淳が国会で感じた事」「いろんな課題への自分なりの考え」
など安住淳の今の思いをタイムリーにお伝えします(2009.10.16発行)


海外での国際会議出席の為、今週と来週お休みさせて頂きます。

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「本丸は本予算」

 2兆5千億円の予算を捻出したことは、いまだかつてないことだ。 いっ
たんつけた予算を執行停止にして、なおかつ国庫に返すことなんて、これ
までの日本の政治行政の歴史の中では考えられなかった。 現内閣は
短期間ながらよく頑張ったのではないか。 さらにしぼり出しをすることが
無駄をなくす第一歩になるので、私も、さらなる削減の具体案を関係大臣
に提案したが、3兆円にむけて頑張りたいものだ。 しかし、問題は本予算
だ。 この来年度の本予算の編成と国会での年度内成立を実現する
ことで、民主党政権は本格的な政権となる。
 かつての苦い経験で言えば、細川内閣の、この予算編成も自前で出来
ず、国会で本予算成立と引き替えに総辞職に追い込まれてしまった。 も
しあのとき、もう一年でも二年でも頑張って、本格的な予算編成をしていた
ら、自民党の政権復帰はなかったのではないかと思えてならない。
 予算にぶら下がっている各種団体や業界はあのとき、半年で自民党が
政権の座に帰ったから自民党を離れなかった。 その後、今日の政権交
代まで17年近くかかったのを見てもわかるように、一度政権の座を離し
たらふたたび手にするのにその何十倍ものエネルギーを要する。 だから
こそ、今回は何がなんでも民主党の政権下で、少なくとも3回、出来れば
4回の予算編成をやりたいと私は思う。 
 そうなれば、日本の社会は劇的に変化する。 いわゆる構造改革も3回
予算編成すれば確実に進む。 特に、来年に参議院選挙に勝利することで
政権基盤を強くすれば、その後の3年間は、民主党の思い描いた日本の大
改革が進むと思う。
まあそうさせない為に、自民党は全力で、臨時国会や通常国会に挑んで来
るはずだ。しかし彼らとて、来年の参議院で勝てなければ、その後の展望は
まったくない。
そうした意味では今回の衆議院選挙と来年の参議院選挙は、まるで大阪夏
の陣と冬の陣と同じ歴史的位置づけになるのではなかろうか。そののち、徳
川の世のように民主党政権が落ち着くのか、それともまた天下大乱なのか。 
これから8ヶ月が日本の政治の命運を決める。

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「 100日の勝負 」

 政権発足から100日間。 この100日間が、政権として一番求心力があり、
スーパーパワーを持っていると言われている。 だから、この100日間でやれ
ることは全部やる。 そして、自分の一票で日本の政治は変わったんだと、国
民に感じてもらうことが民主党に課せられた今の使命だ。
 真夏の総選挙から一ヶ月。 300議席という国民の圧倒的支持を得て鳩山
政権はスタートを切った。 9月15日の本会議で与党席に着席して、野党にな
った自民党の議員らを見たとき、本当に勝ったんだなあと感慨深いものがあっ
た。
 民主党は今、各分野でこれまでの自民党政権下で行われてきた様々な慣例
を根っこから変えていこうとしている。 国会が開かれれば、関連する法律を成
立させて、国民にチェンジを実感してもらえるようにしたいと思う。 
とにかくこの100日が勝負だ。 ここで、天下りや無駄な予算の使い方を徹底的
に洗い出す。 そこで捻出したお金で公約通りに子供手当の支援などを実現でき
れば、民主党の政権は安定軌道に乗ることが出来る。 何とか全員野球で成果
を上げたいものだ。
 私は、国会対策委員長代理を2年間務めてきたが今回の人事で安全保障委員
会の委員長に就任した。 安全保障関係は以前にテロ特の理事や党の外交部会
長、PKO問題の調査会長などをやっていたので、多少の心得はあるが、8年ぶり
である。 今、防衛白書をはじめ、関係する資料を読みあさっており、臨時国会ま
でには頭を切り替えて安全保障問題に全身全霊を傾けていくつもりだ。 とにか
くこの一年間は国防三昧でがんばりたい。 
 それにしても13年前、さきがけから民主党を作り、わずか50人たらずでスタート
した民主党が選挙で自公を倒し、ついに政権の座につくことが出来た。
これもひとえに日本の政治を変えたいと思っている多くの支持者に支えられて実現
できたものであり、改めてその厚情に感謝を表したいと思う。

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