米Googleは米国時間10月25日,米国のポートランド州立大学とオレゴン州立大学のオープンソースに関する取り組みを支援するために,35万ドルを寄付することを発表した。両大学はこの寄付金を使い,オープンソース・ソフトウエアおよびハードウエアの開発,オープンソースのカリキュラム作成,オープンソース・プロジェクトに向けたインフラ構築などに共同で取り組む。

 オレゴン州政府によると,両大学は2006年にオープンソース技術センターとオープンソースを推進する団体を設立し,学生へのインターンシップの提供,オープンソース技術の商用化,オープンソース関連イベントの開催など,オープンソースの普及を後押しする計画。

 なお米メディア(InternetNews)によると,現在,オレゴン州立大学のオープンソース研究所はMozilla FoundationのWebブラウザ「Firefox」,Apache Web Server,Linuxカーネルなどのホスティングを行っているという。

 Google社はこのほかにも,学生を対象にこの夏実施したプロジェクト「Summer of Code」に約200万ドルの助成金を提供している。同プロジェクトは,学生がオープンソース・プロジェクトに参加し,実体験を通してオープンソースを学習するというもので,ApacheやSambaといった約40のオープンソース関連団体の協力を得て行われた。

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