日本IBMは2009年4月23日、独立行政法人日本貿易保険が扱う保険商品「地球環境保険」向け業務システムを構築したと発表した。09年1月に主要な一部、3月にすべてのサービスを開始した。同社の保険勘定系の開発フレームワークである「CAFI」を活用し、5カ月で構築した。

 従来の保険商品の業務システムで提供していたサービスに「地球環境」というカテゴリを追加した。付保率変更などのサービスを付加する機能も追加した。08年7月末の地球環境保険制度の創設発表後に構築に着手し、09年1月から一部のサービスを開始した。

 システムは「IBM System p 570」や「IBM WebSphere Application Server」「IBM DB2」「IBM Tivoli」などの製品群で構成する。運用・保守も日本IBMが担当する。

 地球環境保険は地球温暖化防止に貢献する事業に限定して提供する保険。日本企業が海外で手がける風力・太陽光発電や環境負荷を抑制した火力、原子力発電、植林事業などに適用する。