ネットワーク応用通信研究所(NaCl)は5月から,Webアプリケーション・フレームワーク「Ruby on Rails」のトレーニング・コースを開始する。同社はRubyの作者であるまつもとゆきひろ氏ら多くのオープンソース・ソフトウエア作者が在籍する“Rubyの本家”。

 Ruby on Railsは,David Heinemeier Hansson氏が開発したフレームワークで,特徴は生産性が高いこと。ネーミング・ルールに沿って変数名などを使用すれば,標準的なDBアクセス・プログラムや検索,更新画面を自動生成できる。簡単なWebアプリケーションであればプログラムを書かずに生成することも可能だ。

 海外でAjaxを使用したブログ・サイトや,ローン会社のサイトなどで採用されており,特にWeb 2.0的とされるアプリケーションで人気が高い。(Ruby on Rails公式サイトの採用サイト紹介ページ)。

 トレーニング・コースでは企業向けアプリケーションの開発を想定し,3日間でRubyおよびRuby on Railsの基礎知識から,在庫管理システムと発注管理システムの開発実習までを行う。

 ネットワーク応用通信研究所ではRubyで開発されたオープンソースのCRM(顧客管理システム)「SalesLabor」およびFAQ管理システム「QuestionLabor」をオープンソース・ソフトウエアとして公開している。また,David Heinemeier Hansson氏らによるRailsの解説本「RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発」の日本語版を監訳した前田修吾氏もネットワーク応用通信研究所に在籍している。