近距離無線通信規格「NFC(Near Field Communication)」を使った開発イベント「NFCアイディアソン」と「NFCハッカソン」が2012年1月20日、21日に東京・銀座のリクルート メディアテクノロジーラボ(MTL)Cafeで開催された。NFCは非接触型の近距離通信規格で、電子マネーの「Edy」や「Suica」などが利用できるFeliCaもNFCの一種。昨年末に発売された最新スマートフォン「Galaxy Nexus」や「Galaxy S2 LTE」などに搭載されており、いま世界レベルで注目を集めている。
今回のイベントでは、開発前のアイディア出しを行う「NFCアイディアソン」と、実際に開発を行う「NFCハッカソン」を開催。両日ともNFCに興味を持つ開発者やデザイナーが多数集結。タッチするだけで情報をやり取りできるNFCの特性を活用した新しいサービスやシステムの開発に挑戦した。また、ITproが主催するAndroidアプリの開発コンテスト「Android Application Award(A3) 2012」もイベントを後援。集まった開発者やデザイナーをサポートした。
FeliCaの先駆者が言葉を贈る
20日の夜から開催された「NFCアイディアソン」では、冒頭でリクルート マーケティング局 鵜飼伸光氏が登場。以前に電子マネー「Edy」の立ち上げなどにも携わったことがある鵜飼氏は、NFCの簡単な歴史や世界の動き、今後注目すべきポイントなどを説明し、今回のイベントの意義を語った。
続いてソニーのプロフェッショナル・デバイス&ソリューショングループ プロフェッショナル・ソリューション事業本部 FeliCa事業部 鳥居三朗氏が講演。FeliCaとNFCの関係性やこれから登場する電子ペーパー付きタグ、健康グッズなどの関連商品を紹介した。