Fedora 11をインストールしているユーザーは,アップグレード・パッケージの「preupgrade」を利用することで,Fedora 12にアップグレードすることが可能です。この際,Fedora 11のインストール後にユーザーが導入したアプリケーションについてもFedora 12のパッケージにアップグレードされるため,再度インストールを行う必要はありません。
また,ユーザーのホーム・ディレクトリやWebサーバーが利用しているドキュメント・ルートに設定されたディレクトリなどといったデータが保存されたディレクトリの内容はそのままFedora 12に引き継ぎます。そのため,アップグレードした直後から,Fedora 11で作成したデータを使うことが可能です。
さらに,ネットワークなどといったデバイスやサーバーなどの設定についても設定ファイルはそのまま引き継がれます。そのため,再度設定し直す手間が省けます。
本インストールガイドではFedora 11がインストールされたシステムをFedora 12にアップグレードする方法を紹介します。
また,アップグレードを行う際は,次のページの注意事項を必ずお読みください。