●名称:Gentoo 2006.1 LiveCD
●提供元:Gentoo Foundation
●URL:http://www.gentoo.org/
●対応機種:PC AT互換機,PowerPC搭載機など

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 「Gentoo Linux」は,米Gentoo Technologies社が開発・提供している,フリーのLinuxディストリビューションです。利用するパソコンのプロセッサの種類や用途によって最適化できるのが特徴です。

 Gentooはインストール時に,システムが搭載するプロセッサの種類に応じて自動的に最適化されるので,システムの性能を引き出しやすくなっています。また,コマンド・ベースでパッケージを一つひとつ選択しながらインストールできます。手間がかかる反面,本当に必要なソフトウエアだけでシステムを構成することができます。

 Gentoo Linux 2006.1 LiveCDでは,Gentoo LinuxをCDから起動できます。また,付属のインストーラを用いることで,対話的なインストーラを使ってインストール作業が行えます。インストールの方法は,CD内に付属されているパッケージのみを利用する方法や,ネットワークを通じて新しいパッケージを入手する方法などを選択できます。

 Gentooではパッケージ管理システムに,独自に開発した「Portage」を利用しています。Portageは各サーバーからバイナリ・パッケージではなくソース・パッケージを入手して,コンパイルからインストールまでを自動で行います。そのため,各パッケージのインストールには時間がかかるものの,そのパソコンに最適な状態でコンパイルとインストールが行われます。パッケージに依存関係がある場合は,必要なパッケージすべてをダウンロードしてインストールします。また,パッケージのアップデートやアンインストールも容易に行えます。

 本インストールガイドではGentoo 2006.1 LiveCDで起動し,付属のインストーラを利用してインストールする方法を説明します。


インストールの前に

 インストール時にトラブルを避けるには,事前の準備が欠かせません。インストール作業に取り掛かる前に以下の5点を確認してください。

 (1)インストール作業の前に,CD-ROMから起動するようパソコンのBIOSを設定します。設定方法はパソコンに付属しているマニュアルなどに記載されています。

 (2)本インストール・ガイドでは,既にインストールされているOSをすべて削除してからインストールする方法を説明します。そのため,重要なファイルはバックアップを取っておくことを勧めします。

 (3)使用するパソコンのハードウエアによっては,Linuxをインストールしただけでは利用できない場合があります。例えば,ギガビット対応のイーサネット・カードや無線LANは利用できない場合があります。そのため,ベンダーなどからLinux用のドライバを入手する必要があります。

 (4)Gentoo Linuxで日本語環境を整える場合などは,Portageコマンドを利用して独自にパッケージを入手する必要があります。

 (5)Gentoo Linuxは,日本語化等のカスタマイズが比較的難しいディストリビューションであるため,Linux入門者にはお薦めできません。

■変更履歴
開発・提供元を,「Gentoo Technologies」から「Gentoo Foundation」に修正いたしました。Gentoo関連の知的所有権がGentoo TechnologiesからGentoo Foundationに移行したためです。[2007/01/22]