●名称:Plamo Linux 4.2
●提供元:こじまみつひろ氏
●URL:http://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/
●対応機種:PC AT互換機

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 Plamo Linuxはこじまみつひろ氏により開発が進められている国産ディストリビューションです。「Slackware」を基にして作成されており,日本語環境へのカスタマイズや各種ツールの追加などが施されています。

 Plamo Linuxには,パッケージ管理システムは実装されていません。しかし,シンプルなシステム構成をしているため,カスタマイズしやすいのが特徴です。パッケージはセットアップ・ツールを使って,インストールしたり削除したりできます。

 最新版のPlamo Linuxでは,カーネル2.6.15.7,X.org X11 R6.8.2,glibc 2.3.6,gcc 3.4.3が採用されています。また,GNOME 2.12.2やKDE 3.5.1の利用も可能で,インストール作業時に選択することができます

 ここでは,Plamo LinuxのWebページで公開しているインストールDVD(PC AT互換機用)を用いたインストール方法を紹介します。

Plamo Linuxを利用する際の注意点

 インストール時にトラブルを避けるには,事前の準備が欠かせません。インストール作業に取り掛かる前に以下の4点を確認してください。

 (1)インストール作業の前に,DVD-ROMから起動するようパソコンのBIOSを設定します。設定方法はパソコンに付属しているマニュアルなどに記載されています。また,Plamoでは起動フロッピの作成が可能です。FDディレクトリにあるrawwritewin-0.6.zipパッケージを展開し,中にある実行ファイルを起動します。bootdskおよびrootdsk.pcmciaをフロッピディスクに書き込みます。作成したディスクを利用してブートすることが可能です。

 (2)WindowsとLinuxをインストールしておき,起動時に選択する場合には,あらかじめWindowsの起動ディスクを作成しておくことをお勧めします。Linuxのインストールが正常に終了しなかったときにWindowsを起動するには,この起動ディスクが必要な場合があります。

 Linuxを削除してWindowsだけが起動する環境に戻すときには,ハード・ディスクの先頭領域にあるMBR(マスター・ブート・レコード)に,Windowsを起動するプログラムを書き込む必要があります。それには,Windowsの起動ディスクを使って起動し,コマンド・プロンプトで「fdisk /mbr」コマンドを実行します。Windows XPや同2000の場合は,Windows回復コンソールを利用します(詳しくは,http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;JP229716を参照)。

 (3)使用するパソコンのハードウエアによっては,Linuxをインストールしただけでは利用できない場合があります。例えば,ギガビット対応のイーサネット・カードや無線LANは利用できない場合があります。そのため,ベンダーなどからLinux用のドライバを入手する必要があります。

 (4)特にWindowsパソコンにLinuxを追加インストールする際には注意が必要です。誤った手順により,ハード・ディスクの Windows側の領域を消去してしまう可能性があるためです。パーティション操作について不慣れな場合は,Linux専用のパソコンやハード・ディスクを用意して,そこにインストールすることをお勧めします。また,本インストールガイドではパソコンにインストールされているOSを全て削除してPlamo Linuxをインストールする方法を説明しています。