●名称:名称:Berry Linux 0.53
●提供元:中田裕一朗氏
●URL:http://berry.sourceforge.jp/
●対応機種:PC AT互換機

 Berry Linuxは中田裕一朗氏がFedora Core 3をベースに開発した,クライアント向け1CD Linux(ライブCD)です。CDから起動するため,ハード・ディスクにインストールすることなく利用できます。システムに既にインストールされているOSに影響を与えずに,Linuxを試すことができます。

 Berry Linuxが起動時に実施するハードウエアの自動認識機能や圧縮ファイル・システムについては,1CD Linuxとして知名度の高いKNOPPIX 3.6の技術が取り入られています。CDから起動するとPCに搭載されている各種ハードウェアを自動認識して,ネットワークの設定などを適切に行ってくれます。

 もし,Berry Linuxが気に入った場合は,専用ツールを使ってハード・ディスクのパーティションにインストールできます(Berry Linuxを起動し,KDEメニューから[BERRY]-[BERRYのインストール]を選択する)。また,Windows用のインストール・ユーティリティ(CD-ROM上のinstall.batを起動する)も用意されており,Windowsのファイル・システムにBerry Linuxのファイルをインストールできます。どちらも,マシンの起動時にGRUBが起動して,実行するOSを選択できます。

 カーネルには2.6.9,ウィンドウ・マネージャにはKDE 3.3.2を利用しています。また,オフィス・ソフトのOpenOffice.org 1.1.4,WebブラウザのMozilla 1.7.5,動画再生ソフトのMPlayer 1.0pre6a,CDライターのK3b 0.11.20などが搭載されています。

 また,日本語入力メソッドにはSmart Common Input Method platform 1.1.3が採用されています。なお,日本語入力モードに入るには[半角/全角]キーを押します。

 Berry Linux 0.53 のISOイメージ「berry-0.53.iso」は,http://berry.sourceforge.jp/からダウンロードできます。