●名称:CentOS 4.1 ●提供元:The CentOS Project ●URL:http://www.centos.org/ ●対応機種:PC AT互換機, PowerPC搭載機など |
米Red Hat社はRed Hat Linux(RHL)の開発をバージョン9で終えました。RHLはその後,企業向けに開発・販売される「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)と,Fedora Projectが開発・提供するFedora Coreに,事実上,分離しました。RHELは動作の安定性を重視した有償ディストリビューションです。無償で入手してインストールすることはできません。
しかし,RHELのソース・コードは公開されており,誰でも入手して改変できます。RHELのソース・コードを利用し,ロゴなどといったRed Hat社のライセンスに関するものを排除するなどして,独自に改変したのがRHELクローン(互換)OSです。クローンOSの一つにThe CentOS Projectが開発する「CentOS(Community ENTerprise Operating System)」があります。CentOSは無償で入手して利用できます。
CentOSではFedora Coreで利用されているパッケージ管理システムのyumが利用でき,サイトからのパッケージの入手やインストール作業が簡単に行えます。RHELに修正パッケージが提供されると,CentOS用のアップデート・パッケージも用意されます。アップデートはyumコマンドを利用して行えます。
CentOS 4.1ではLinuxカーネルにバージョン2.6.9が採用されています。また,GNUライブラリにglibc 2.3.4,コンパイラにgcc 4.0.0が採用されています。
ここではインテル系CPU向け(i386版)のインストールDVDを用いたときのインストール手順を紹介します。