ICC(国際刑事裁判所)がネタニヤフ首相に対して逮捕状を発付しましたが、これ自体、米国の顔色を見て発付しないのではないと思っていた私には驚きでした。
米国は予想通りの反発です。
ところが、当初、ICCの判断を尊重すると言っていたフランスが「免責」を言い出し始めています。
「ネタニヤフ氏に免責適用か 仏、ICCの逮捕状巡り」(日経新聞2024年11月28日)
その理由がイスラエルがICCに非加盟だからというのですが、そうなるとロシアも非加盟ですから、プーチン大統領にも同様に対応するというのでしょうか。
恐らくそんなことは言わないでしょう。フランスの対応は全く説得力がありません。
2024年10月13日撮影(夕張) 停戦についても欧米の二重基準には酷いものがあります。
「イスラエルとレバノンが停戦合意 バイデン大統領が演説で発表」(NHK2024年11月29日)
欧米は侵略者イスラエルに対して占領地から出ていけとは言いません。
ロシアに対しては全く逆です。
しかもイスラエルがレバノンに対して目的を達したから「停戦」というにすぎません。ヒズボラとの間での停戦が実現するかは全くわかりません。しかも停戦は60日限定です。
もちろん停戦に合意ということがすべての出発点です。
しかし、後ろ盾となっている米国はイスラエルに対しては全くの放任ですから、その実効性がどこまであるのかは見通せません。
欧米の価値基準は、民主主義ではありません。自分たちが儲かるかどうかという価値基準だけです。
以前は「自由」と言っていたものをそれがあまりに説得力が亡くなったから今度は「民主主義」。
世界からはその虚像が見透かされています。
トランプ氏の大統領当選は、自分さえ良ければいいという露骨な意思表示です。
これが民主主義の結果だというのであれば、そこに正義はありません。
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