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ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
「広い意味でクリエイティビティーの発揮を主とした職務とする仕事が今後伸びる」前回のエントリーで書きましたが、どうすればクリエイティビティーを磨けるのかを、あまりシリアスにならずに現代アート&デザインの中にそのヒントをさがしてみたいと思います。

”創造”とは”想像”から始まる:
ひとはまず”欲求”ものを”想像”し、
次に”想像”するものを”意図”し、
ついに”意図”するものを”創造”する
Imagination is the beginning of creation:
you imagine what you desire,
you will what you imagine,
and at least you create what you will.
George Bernard Shaw



ニューヨークの現代美術館MoMA(The Museum of Modern Art)のキュレーター Paola AntonelliがTed Talkで紹介していたSuited for SubversionはデザイナーRalph BorlandがMoMAでの”SAFE - Design takes on Risk”というテーマでの展示作品のひとつす。Suited for Subversionは巨大な心臓の形をした護身用スーツ(ジャケット)で、内蔵スピーカーが着る者の心臓の音を増幅して流します。これは視覚と聴覚をとおして、警官隊にデモしている人々が生身の生きた人間であることを思いださせるアンチ暴力のメッセージと物理的な防御とを融合させた風刺と洒落の効いた創造的なデザインです。(スマートで洗練されたデザインではありませんが、創造的 & remarkable [=人に話したくなる、話す価値がある]だと思います)

heart


現代アートにおけるデザインというのは機能性(functionality)と言霊(message)の融合であるので、そのなかに科学者/職業人がクリエイティビティーを磨くためのヒントが多く隠されているように感じています。


Paola Antonelli treats design as art



テーマ:科学・医療・心理 - ジャンル:学問・文化・芸術


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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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