安彦良和が描く『ヤマトタケル』

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僕らの世代にとって、安彦良和と言えばそりゃあやっぱりもう『ガンダム』なワケです。
そんな『ガンダム』な安彦さんが、『ヤマトタケル』という漫画を連載されており、先月第1巻も発売されました。
とかいいつつ、まだ読んでないんですけどね。
ちょっと紹介記事を発見したもので。

日本の原型を探って 「ヤマトタケル」を描く 安彦良和さん(漫画家)東京新聞

なるほど。
ヤマトタケルは実在したという立場で書いているのか。
ご存知のように、ヤマトタケルは学問的には実在しないという立場がとられているのに、あえて実在して、活躍した、という視点。

 「日本の大昔は神代の話として語られる。最初に神様がいて、それがだんだん人間の話になってくる。グラデーション(段階的変化)なわけですよね。その中で、出雲神話や日向(ひむか)神話は、語られる対象がかなり人っぽくなってきている。昔、授業で暗記した日本史の年表の始まりは西暦三五〇年の大和朝。そのころはもう控えめに見ても歴史に加えていい、神話じゃない時代で、登場する人が限りなく人間の顔に近い。ヤマトタケルもそのころの人で、実在性がかなり濃いと思うんです」


グラーデーションっていう言い方にハッとしました。
確かにそうです。
その色の濃淡の移り変わりを楽しまないと、「歴史」だって楽しめないんじゃないでしょうか。

歴史っての学問として接すると、なかなかにせせこましいです(学者さんたちゴメンナサイ)。
それゆえに僕も大学中退したっていつか書きましたっけ。
でも、ガッツリと捉えてみるのも大事なんですよね。
そのダイナミズムの中にこそ歴史の楽しみがあったりします。
歴史学をしている人たちからは「甘い」としか言われないがもしれませんが、それは僕が確信を持ってる考えです。

そしてこの『ヤマトタケル』は、そんな僕の経験からくる考えと合致しそうな漫画です。
時間作って読もうっと。(読んでから書け)

ところでやっぱり作中のヤマトタケル“安彦立ち”してるんでしょうかねぇ?

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