http://gaoudiary.blog109.fc2.com/blog-entry-88.html紙芝居
先日、長男が学校帰りに配ってた、とか言って1枚のチラシを持って帰ってきた。見ると、紙芝居屋が来るという。カミさんは近所で情報収集してきていて、インチキくさいとか言っていた。
チラシを見ると、確かに胡散臭い。「千葉県でひとりだけの紙芝居屋」「300円」「いろんなゲームのカードとお菓子を配る」とか書いてあって、スティッチやらドラえもんやら、キャラクターが印刷されている。コイツは怪しい、と俺も思ったのだが、長男はどうしても行きたいと言って聞かない。じゃあ、俺が仕事早く終わったら行こう、という結論になり、当日の今日、まんまと俺の仕事が早く終わったので、行く羽目になってしまった。
公園に集合ということだったので、指定の公園に行き、待っていると時間通りに胡散臭いオッサンが子供を集めだした。集まったあと、そのオッサンは移動するとか言った。ドコ行くねん、と思いつつ、ついて行くと道っ端に紙芝居道具が置いてあった。でまぁ、紙芝居二篇と、クイズやら何やら、一通りオッサンが演じたあと、公園に戻ってお菓子とカードを貰って家に帰ったのだった。
俺らの頃とは、紙芝居も変わったのだ。公園にどこからともなくオジサンがやってきて水アメを食べたりカタヌキをしたりしたあと、紙芝居を鑑賞し、そしてオジサンはまたどっか行っちゃう、みたいなコトでは、全くない。何かがオカシイのだ。そういえば、紙芝居やってる間じゅう、県だか市だかの監視員みたいな人が、しきりと写真なんぞを撮ってたりした。
見る子供たちも、多分カードやら何やらで釣らないと、紙芝居なぞ見に行かないのかも知れぬ。紙を媒体とした話を外で見なくても、家でゲーム機とモニター使ったほうがいいのかも知れぬ。俺はゲームについては大賛成論者なのだが、これはちょっといただけないと思った。
世は変わる。だけど、無くなっていくものが必要ないものだとは限らないのではなかろうか。紙芝居を見ながら、漠然とそんなことを考えたりもした。
ところで、紙芝居には40人の子供たちが見に来ていた。300円×40人で売り上げは12000円なり。子供に配ったカードが、15枚で300円のヤツだったと思うから1人2枚で40円、お菓子がせいぜい20円のが二種類。ひとりあたり80円。80円×40人で経費が3200円。12000円から3200円引いて粗利が8800円。千葉からわざわざ来てるとすると、ほとんど儲けは無いんじゃないか。老後の道楽なのだろうか。それにしては年季の入った紙芝居だったと思うが。俺が考えることじゃないけれども。