今年の大河ドラマは『八重の桜』というタイトルで、主人公は新島八重。
これ聞いたとき、「誰!?」と思った人は少なくないはず。
ちょっとおさらいしときますか。
新島八重ってどんな人?
会津藩の砲術師範・山本権八の娘として生まれ、その家柄のせいなのか、大砲や鉄砲に興味を持って育っていったみたいですね。おかげで戊辰戦争時には断髪、男装をして砲術隊の指揮を取ったという。
このイメージにより、東洋のジャンヌ・ダルクとか言われてます。
そして戦争が終わって、思いがけず生きていた兄の山本覚馬(この人ももっと評価してあげていい人物)を頼って京に上った際、新島襄と出会い、結婚しています(二度目)。
新島襄は言わずと知れた京都の同志社大学の創始者ですね。
夫婦同意の上で、男女平等の精神の元、例えば馬車に新島襄より先に乗ったりして、襄を尊敬している同志社大学の学生に悪妻、烈女とか呼ばれてます(徳富蘇峰はさらに「鵺」とも言っている)。
日清戦争・日露戦争の際には篤志看護婦として従軍、その功績から昭和天皇の即位大礼の際に銀杯を下賜されたりしています。
自分という軸がずれず、あわよくば男にとってかわろうという勢いでかなり暴れまくったようですけど、功績って大体それくらいなんですよね。
大河ドラマの主役を張るにはちょっと物足りない気がしませんか?
大河ドラマの主役に新島八重を起用したワケ?
新島八重を演じるのは綾瀬はるかさん。今をときめく女優さんですな。事務所はホリプロ。ホリプロと言えば、今年2012年の大河ドラマの主人公、平清盛を演じた松山ケンイチさんもホリプロ。
綾瀬はるかさん起用は、ホリプロの起死回生の機会になるかも知れません。
なんたって『平清盛』はご存知の体たらく。
「もう1回チャンスをやる」とNHKサイドが言ったのか、「もう1回チャンスをくれ」とホリプロ側が言ったのか、それは私たちには知る術はないけれども、その辺の力学は働いているような気がします。
まぁ、そんなこと観る側には関係ないんですけれども。面白ければ。
じゃあ、別に女性が主人公であれば、もっと別な場所のメジャーな人を主人公にしたほうがいいんじゃないの、という気もします。
たぶん、会津を舞台にしたドラマにすることで、震災復興を目指す福島の人たちに元気をあたえ、ロケなどの際、福島にお金が落ちることを見越しての題材だったんじゃないでしょうか。
しかし、会津を題材にするって言うのなら、間違いなく家老の西郷頼母や、兄の山本覚馬、藩主の松平容保のほうがドラマになります。
それでも新島八重。ここに意図があったんでしょう。
意図があろうと無かろうと、ちょっとでも福島県が潤うのであれば、こういうイベントはどんどんやればいいんですけども。
結局のところ
既定の方針どおり、舞台は福島、演じるは綾瀬はるかというのが前提としてあって、それにハマる人物を探したら、それが新島八重さんだったんですね、きっと。しかし、一般的にはマイナーな人物が中心になるということで、かなりファンタジーなことになりそうな気がします。
大河ドラマは、そうあって欲しくないんですけどねぇ。最近の傾向として、イヤな予感はします。
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by 通販最速検索 at 2013/01/06 |