ドル円、大陰線安値引けの翌日は上がる?
- 2009 10/30 (Fri)
最初に断っておきますが、
これは完成されたトレーディングシステムではなく、
あくまでもシステムの原型を探る段階のお話です。
タイトルのあるように、
ドル円のローソク足が大陰線で、かつ安値近辺で引けた翌日に買う
という戦略を試したらどうなるか?
仮にこのような短期逆張り戦略のアイデアを思いついたとします。
※一般には大陰線の安値引けは相場の弱気なサインをされますが
※ここでは逆にそれを買いのサインとして捉えてみようということ。
さて、もっと具体的にルール作りに入りましょう。
未定義な部分を数式で書き直し、完全に定義されたルールにするのです。
ここでは「大陰線」「安値近辺」が未定義な言葉として使われてます。
-大陰線とは 陰線のうち比較的実体の長いものです-
googleで検索すると、このように出てきます。
ローソク足の実体は始値と終値の差で定義されておりこれはOK。
問題は「比較的」という言葉ですね。
ひとまずこの「比較的」という言葉を「Xpips以上」に変え、
ドル円の(始値-終値)がXpips以上
というルールにしてみます。
残りは、「安値近辺」です。
これも(終値-安値)がYpips以下で表現できます。
決済はエントリーの翌日として、まとめると、
(1)ドル円の(始値-終値)がXpips以上で
(2)(終値-安値)がYpips以下の場合、
(3)翌日に成行き買いを行い、翌々日に成行き決済を行う。
というルールになります。
パラメータはXとYの2つ。
これを動かして最適化してみると
X=60pips Y=20pips
のとき以下のようなバックテスト結果が得られます。
[陰線の実体が60pips以上で下ヒゲが20pips以下の
ローソク足が出たら翌日成行き買い、翌々日決済]
◆検証期間:1999年1月1日~2009年10月30日
◆対象通貨ペア:USDJPY
◆トレード数:181
◆累積損益:3284.1pips(スプレッド3pips、スワップ考慮済み)
◆1トレード当りの平均損益:18.14pips
◆勝率:61.9%
◆PF(プロフィットファクター):1.84
◆PR(ペイオフレシオ):1.13
この売買戦略は、ドル円にしか通用しません。
正確に言うと、ドル円にしか通用してこなかったというべきしょうか。
ルールのパラメータXpips、Ypipsはドル円用に設定したものなので
これをX%、Y%というふうに割合にして一般性を高めるのが常套手段の1つです。
他にも平均レンジを使って通常よりも実体の長い陰線を
拾い上げてみてもおもしろいでしょう。
エントリーした翌日に決済するのではなく、何日か保有するという手も考えられます。
あと、暴落時の保険的なストップも追加しておく必要がありますね。
ここからのカスタマイズは興味のある方に任せることにします。
追伸
実は昨日10月29日はこの大陰線の安値引けルールに該当した日でした。
午前中ドル円は売りに押されましたが、夜になってから反転。
始値から1円近く上昇して引けました。
【FX システムトレード派はこちら】
これは完成されたトレーディングシステムではなく、
あくまでもシステムの原型を探る段階のお話です。
タイトルのあるように、
ドル円のローソク足が大陰線で、かつ安値近辺で引けた翌日に買う
という戦略を試したらどうなるか?
仮にこのような短期逆張り戦略のアイデアを思いついたとします。
※一般には大陰線の安値引けは相場の弱気なサインをされますが
※ここでは逆にそれを買いのサインとして捉えてみようということ。
さて、もっと具体的にルール作りに入りましょう。
未定義な部分を数式で書き直し、完全に定義されたルールにするのです。
ここでは「大陰線」「安値近辺」が未定義な言葉として使われてます。
-大陰線とは 陰線のうち比較的実体の長いものです-
googleで検索すると、このように出てきます。
ローソク足の実体は始値と終値の差で定義されておりこれはOK。
問題は「比較的」という言葉ですね。
ひとまずこの「比較的」という言葉を「Xpips以上」に変え、
ドル円の(始値-終値)がXpips以上
というルールにしてみます。
残りは、「安値近辺」です。
これも(終値-安値)がYpips以下で表現できます。
決済はエントリーの翌日として、まとめると、
(1)ドル円の(始値-終値)がXpips以上で
(2)(終値-安値)がYpips以下の場合、
(3)翌日に成行き買いを行い、翌々日に成行き決済を行う。
というルールになります。
パラメータはXとYの2つ。
これを動かして最適化してみると
X=60pips Y=20pips
のとき以下のようなバックテスト結果が得られます。
[陰線の実体が60pips以上で下ヒゲが20pips以下の
ローソク足が出たら翌日成行き買い、翌々日決済]
◆検証期間:1999年1月1日~2009年10月30日
◆対象通貨ペア:USDJPY
◆トレード数:181
◆累積損益:3284.1pips(スプレッド3pips、スワップ考慮済み)
◆1トレード当りの平均損益:18.14pips
◆勝率:61.9%
◆PF(プロフィットファクター):1.84
◆PR(ペイオフレシオ):1.13
この売買戦略は、ドル円にしか通用しません。
正確に言うと、ドル円にしか通用してこなかったというべきしょうか。
ルールのパラメータXpips、Ypipsはドル円用に設定したものなので
これをX%、Y%というふうに割合にして一般性を高めるのが常套手段の1つです。
他にも平均レンジを使って通常よりも実体の長い陰線を
拾い上げてみてもおもしろいでしょう。
エントリーした翌日に決済するのではなく、何日か保有するという手も考えられます。
あと、暴落時の保険的なストップも追加しておく必要がありますね。
ここからのカスタマイズは興味のある方に任せることにします。
追伸
実は昨日10月29日はこの大陰線の安値引けルールに該当した日でした。
午前中ドル円は売りに押されましたが、夜になってから反転。
始値から1円近く上昇して引けました。
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