[読書] 服を買うなら、捨てなさい (地曳 いく子/著・宝島社) 感想
服の断捨離をやりましょう
最近、断捨離やミニマリスト、シンプルライフなどモノに対する執着を捨ててストレスから解放されたいと思っている人が多い。モノに執着し続ける私には耳の痛い話だ。さて本書は、キャリア30年超のスタイリストが、少ない服で素敵に魅せる方法を書いた本だ。要は、服の断捨離をやりましょうってことだ。
30~50歳代の女性向けだが、オジサンにもためになる
読者対象は、50歳代向けの前著を30~50歳代の女性も当てはまるように書いたそうで、男性なら他の本を探した方が良い。しかし、中年のオジサンでも幾つかピンと来た項目があったので、ここで紹介してみる。
不便を楽しむ
理想は、旅行のときのワードロープです。スーツケース2個分くらいの服で、オールシーズン生きていけるのが理想。(P.69)
いつでも家出できるくらいの量の服で暮らすのです。(P.70)
旅行に行くと、持ち物が限られているからいつもよりちょっと不便な状況に置かれる。しかし、最低限のモノは買い足すとして、そこに至るまでは今の持ち物をあれこれ組み合わせて工夫してその場を凌ぐはずだと。著者はこう言います。
普段の生活も、それでいいのではないでしょうか。本当に必要になった時だけ買い足すのです。(P.70)
そして、今は時代の変化が速く流行などの先も見えづらい時代。ならば、30歳、40歳、50歳のタイミングで自分の生活と服を見直し、70歳に向けて身軽になっておく。体力や気力があるうちに、必要なものだけに絞り込む。そして、ゴミだって将来いつまで無料で捨てられるか分からないのだから、と軽快に締め括られる。
価値のある買い物をしよう!
大切なのは「同じ買うなら、素敵な服を買いましょう」ということ。目的は節約ではなく、より素敵な価値あるものを買いましょう、ということです。(P.95)
このあたりが、本書の核心部分になると思う。節約のためとか、物を捨てることが目的でなく、あくまで洗練されたワードロープだけを揃えること。そのための素敵な買い物は素敵な人生を作ると。あとは、買い物に行く際の心得など、実際に役立つ情報が書かれている。
あとがき
服の買い方の本と言うより、中年世代の人生とモノとの関わり方の1つの指標を提示している本だと思います。ですから、男性が読んでも納得できる部分が多いです。
ただ、ファッション関連本として読むと、自分に似合う服と似合わない服はどうやって判断すれば良いの?の回答がありません。その辺の、自分磨き的なスタイリングについては、他の本を探した方が良いと思います。
とは言え、まだ何を捨てて何を買えば良いのか漠然としていて分からない人には、最良の道しるべの1冊になると思います。
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玄関から始める片づいた暮らし (青春文庫)
考えない台所 (Sanctuary books)
捨てられない服の片づけマジック! (実用単行本)
できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則
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