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[メモ]曽野綾子「被災者は甘えるな」
この暴言は知らなかったので以下メモしときます。

2004/10/22 台風 教育のチャンス 利用を 曽野綾子 - 産経新聞
http://nippon.zaidan.info/kinenkan/moyo/0001283/moyo_item.html
(魚拓)

学校その他に避難した人たちは、ラベルのついた新しい毛布を支給されていた。一晩のことに何でそんなに甘やかさねばならないか私はわからない。避難したら新聞紙を床に敷いて、何枚も重ね着をして眠って当たり前だ。それがいやなら、早めに毛布や蒲団(ふとん)を背負って避難するだけの個人の才覚の訓練が要る。お弁当なども行政は配る必要はない。天気予報を聞くことができるシステムがあるのだから、自分で歩けない老人や障害者は別として、避難する時、食料は自分で持って来るのが世界の当然だ。


<関連リンク>

■2011年6月号の月刊『WiLL』に載った渡部昇一氏との対談での発言
曽野綾子「東電に責任はない」「放射線の強い所は、じいさんばあさんを行かせればいい」

■2008年1月9日の産経『正論』に載った曽野綾子氏のコラム「どこまで恵まれれば気が済む」にたいする黙然日記のid:pr3さんによるツッコミ
http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080109/1199878513

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Comment

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こんにちは
きっとご本人は、どんな台風や地震に襲われても大丈夫な要塞のようなお家にお住みなのでしょうね。
しかし、この人はいつもアフリカだとかの話を引き合いに出しますが、それって単に自分の言いたいことを正当化するために、他人の不幸をだしにしているにすぎないように見えますね。
かつ | URL | 2008/01/14/Mon 17:13 [EDIT]
せこい
何かと古い左翼批判にもっていくせこいメンタリティ
本人無意識なんだろうけど、避難者への見下し目線が
沖縄の人たちに対するものと似ているような気がしますね。
笹川良一との「人間力」の違いを感じます(適当)。

余生をアフリカで過ごしてくれるなら尊敬しまくりますが。
たかだか17日間の大名旅行で何がわかるんだか...
ホドロフスキ | URL | 2008/01/14/Mon 19:51 [EDIT]
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。
私も曽野氏はセコいと思いました。
そりゃまあ自助でやるのが望ましいのは当然とはいえ、あの言い方はあんまりだと思いました。
そんなんやったら貴方は助けてやらんから手前でどうにかしてくださいなと思いました。
そもそもこのような非情な物言いに、保守というか右派サイドは何も言わなかったのだろうか?
Ougon-mekki | URL | 2008/01/14/Mon 21:38 [EDIT]
泥棒のススメ
これは当時、産経抄ファンクラブでも話題になった作品です。

【曽野綾子の 透明な歳月の光】(132)地震に思う 災害時の知恵 訓練必要
2004.10.29 
 災害の話をすると、多くの人が「皆頭が真っ白になってて、何も考えられないのよ」と被災者に代わって弁護する。

 人間はその場にいなければ、どんなにでも利口そうなことを言えるものだが、一般の人たちにもう少し災害時の知恵を訓練する必要はあるだろう。揺れている最中は立っていることも考えることもできないのを、私は体験しているが、収まれば僅(わず)かな時間に、次の余震に対してどうしようかと考えて当然である。

 戦争中なら、どこにも食料はなかった。しかし今、殊にこの時期の米所には、どこの家にもお米の一キロや二キロはあるだろう。私なら余震の間にどこかからお鍋を手に入れて来て、ガス洩(も)れの恐れのない遠くで、すぐに自分でご飯を炊く。その時、電気釜でなくてご飯を炊ける知識が必要だ。水はお米の量の一・五倍を入れれば間違いなく炊けることを多くの人が知らないのである。

 そのために即席の竈(かまど)を作る。ブロックでも煉瓦(れんが)でもこういう場合にはどこからでも壊れた材料を失敬してくればいい。この程度のものなら、人間は時には無断借用する才覚も必要だ。自然石ならできるだけ同じサイズのものが三個あれば鍋をおいて安定する。
 薪はその辺のどこにでもある。壊れた家から出たゴミは焼却場に運ぶよりは、当分の間、被災地の燃料として使うことだ。出し味噌(みそ)一つあれば味噌汁もできる。知り合いの店なら、食料品はツケで買える。普段の信用が大切だ。

 お握りやパンの配給があるまで、どうして手を拱(こまね)いているのだろうか。年寄りは年寄りなりに、自分が今まで生きてきた体験上の知恵を働かせて、なぜ自分たちで生きることに努力しないのだろうか。それでいて国家に不平を言う人もいる。

 しかしそれにしても新潟県中越地震発生直後から午後七時までのNHKのニュースの担当者の態度はひどかった。

 私たちに聞こえるほどに、役所の電話が鳴り続けているのに、担当者は平然とインタビューを止めない。こういう時の電話は多かれ少なかれ、救いを求めている電話だ。その電話に役人を出させず、自分の質問に答えることを優先させて平気なのである。必死で電話を掛けている人は、どうしてこんなに役所の電話が通じないか不思議だったろう。私ならNHKのインタビューなどさっさと無視して、被災者に答える。

 七時過ぎにニュースに出た担当者はさすがに違った。「こういう時ですからあまり長く時間を頂けないとも思いますが」という言葉が自然に口に出ていた。これが人間だ。前の人は傲岸(ごうがん)な猿である。NHKというところは人間離れのした感覚の人を平気で人気アナウンサーとして使っている。それがこういう場合に暴露されるのである。

 (毎週金曜日掲載)

pipi | URL | 2008/01/15/Tue 15:28 [EDIT]
かつさん、ホドロフスキさん、Ougon-mekkiさんへ

曽野綾子さんはいったいいつの時代の人なんだか。歳喰ってボケちゃってんのか?と思ったんですが、そうじゃないようですねw
なんで戦中の日本や発展途上国よりマシだ的なところで思考停止しちゃうんでしょう。この人はワーキングプアの問題なんかでも「甘えるな」「鍛え方が足りない」と権力者側からの一喝で済ませ、結局、今起きてる問題をどうすればいいのかがさっぱり見えてきませんね。


pipiさんへ

どこからでも失敬してきていいって……
それ強奪じゃないですか?
北斗の拳リアル版かw
やっしゃん | URL | 2008/01/15/Tue 22:41 [EDIT]
この人が何者かは知りませんが、

この人はこのことを被災者の前でいうことができるのでしょうか?

言えるとしたら、とんでもないひとです。



軽く流してください | URL | 2008/01/18/Fri 02:06 [EDIT]
いやー酷いね
このおばさん、ハッキリいって嫌い。感覚が非道すぎて。反動派(保守派だとまともな保守派がかわいそう)のお仲間を弁護し、少数派意見・反動派へ反論する言動についてはバッシングする。
大企業で働く共産党員労働者が経営者から差別を受けたことに対して党員労働者が起こした裁判で、党員労働者側が勝訴したとき、このおばさんは党員労働者が勝利したのはおかしい・資本主義社会なんだから差別されて当然と書いた。
キリスト教を信仰する自衛官が殉職した時、遺族の意思に反し当局が勝手に護国神社に合祀したことに対する裁判では、当局の肩をもち 裁判を起こすのはおかしい・私なら訴えないといったそうだ。
暴言を数々言ってきた吾人である。
で、今回の妄言
 「早めに毛布や蒲団(ふとん)を背負って避難するだけの個人の才覚の訓練が要る。
 お弁当なども行政は配る必要はない。天気予報を聞くことができるシステムがあるのだから、自分で歩けない老人や障害者は別として、避難する時、食料は自分で持って来るのが世界の当然だ。」
アメリカで貧民層がすむ地域をハリケーンが襲い当局の不手際もあり被害が拡大したことに対する批判の声が上がった時、ブッシュJrとお仲間たちも似たようなこと言っていましたね。何で早く避難しなかったのか!とね。
おばさん・おばさんの仲間たちは、よっぽど堅固なところに済み・非常食やアウトドア調理器具をたくさん持ち・各種道具をたくさんつめる立派な交通手段をもっているかもしれないが、一般庶民はできっこない。布団だの、食料だの、調理器具だの抱えて出ることのできる人間なぞ極々一部。
ああ非常識な連中とつきあっているだけあって貧困な思想。非常識な連中? 3K文化人とかの手合いだよ。
労働者 | URL | 2008/01/25/Fri 14:04 [EDIT]
労働者さんへ

>このおばさんは党員労働者が勝利したのはおかしい・資本主義社会
>なんだから差別されて当然と書いた。

今までこのおばさんの家永裁判や集団自決訴訟での権力べったりな証言ぐらいしか知りませんでしたが、これもひどいですね。
まあ、このおばさんには自らが被災した時に配給を受けないで新聞紙にくるまりながら過ごすそうですから、ぜひ、有言実行して欲しいものです。

やっしゃん | URL | 2008/01/26/Sat 08:36 [EDIT]
これだから笹川財団会長は・・・
曽野先生トバしてますねー(笑)
しかし、冷静に考えれば寝袋ならともかく、蒲団と毛布を背負って避難所に行くということは、どう考えてもヘンですよ。(最悪暴風雨のなか背負っていけとでもいうんでしょうか?)むしろ自分の蒲団や毛布を使用したらKY扱いされそうです。それから、「食料くらい用意せよ」といいますが、まあ一理あるとしても、だいたい至急避難するように言われるわけですから、着の身着のままで普通は避難するものだと思いますが、どうなんでしょう?
曽野綾子、上坂冬子、金美齢、(クライン孝子、マークス寿子なども?)あたりのオバさん連中は、上に媚びて下を見下す意識だけは強いようですね。
凡人69号 | URL | 2008/01/31/Thu 21:39 [EDIT]
蛇足ですが、、
共産党差別裁判の話は、『夜明けの新聞の匂い』(新潮文庫)に掲載されていました。週刊誌か何かに連載したものをまとめた本だった記憶があります。新潮社のサイトを見ると販売していないようです。
自衛官合祀の話は、高校の政治経済で使った資料集で紹介されていました。
新潮社のサイトを見ていたら、曽野氏の不思議世界をかいま見る開設がありました。
曽野綾子『最高に笑える人生』
あげたい人と受けたい人の間だけで行われれば何の問題もないのに、臓器を取られたくない人たちは長い間その邪魔をし続けた(臓器移植問題)。民主的に選ばれた議会の決定を拒否し、お金も時間もかかる投票をやり直す住民投票は、選挙制度を拒否するものだと思う(吉野川河口堰問題)。人間の幸福や死とは何か、私たちの時代の「現実」とは何かを、旅と思索を続ける作家が、率直に語るエッセイ集。

いやはや迷言自慢・暴言自慢の吾人ですね。
労働者 | URL | 2008/02/01/Fri 13:54 [EDIT]
こんにちは
産経新聞の質を大幅に下げてくれますね。毎回毎回。この自称作家様の老婆はいつも自分だけがぬくぬくと別荘なんか持って寝言を書き散らしての甘えた生活をしているくせに、やれアフリカではだの、被災者や今の日本人は甘えているだのとぬけぬけと言ってくれています。自分の姿を省みるということがない、いわゆる自己愛性人格障害の持ち主のようです。こういう人物が保守かと思われると実に情けない気がします。
方向 | URL | 2009/06/10/Wed 13:45 [EDIT]
今更のコメですが
今回の地震の大きさを体感していない人間に「早めに布団を背負って」とか「食べ物を持って避難するのが世界の当然」って・・・

あの地震の大きさを甘く見ている。余震の大きさと多さ。
あれ一回の地震で、その後大きな余震がないのなら、避難するにしても食べ物や布団を取りに行ってもいいが、何度も繰り返し起こる大きな余震に、崩壊していない家でも家の中の片付けをしたのは何日も経ってからだった。夜は地震速報ですぐに逃げださえるようにと、上着を着て靴下を履いたまま家族で交代で寝た。

避難する境遇にあった人が家から荷物を持ち出せる気持ちの余裕はなかったと思う。

私は福島在住で、2回目の水素爆発が起きた時、隣県の友人宅に非難するために車に荷物を積んだが、いつ帰れるか分からないのに3着しか服を持ち出せなかったし、食糧も缶詰とほんの少しの生鮮品しか持って行けなかった。
「友人宅でどうにかなるから」ではなく、慌しくて持ち出せなかったのだ。

あの地震とその後の余震・原発爆発を体感せずに分かったふうに小言を言われても困る。
匿名の1人 | URL | 2011/09/15/Thu 19:23 [EDIT]

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