昨年もやった、個人的に気にしていたキーワードで1年を振り返る企画。昨年は途中で(かなり最初の方で)挫折してしまいましたが、今年はゴールを決めず、だらだらやっていこうと思います。ということで最初はJanelle Monáe。動画を貼りすぎたので重いかもしれません。
昨年セカンド・アルバムをリリースしたばかりで、特に目立った動きはなかったジャネル・モネイの2014年。"The Electric Lady"に伴うツアーや大型フェスへの出演などのライヴ活動がほとんどでしたが、各地を飛び回る多忙なスケジュールの合間を縫って、ツイッターのアイコンをかわいい動物(その後ロバと判明)に突如変更してフォロワーをほっこりさせるなど、ライヴに行くことができないファンへも細やかな気配りをみせていました。優しいなぁ、ジャネルは!!!
フェスではRoots Picninc 2014やBonnaroo Music and Arts Festivalなどに出演していたんですが、そのうち8月に開かれたオランダのLowlands FestivalにおけるステージがYutubeにフルでがっつりアップされていました。
Janelle Monae - Concert - Lowlands 2014
1. Givin Em What They Love
2. Dance Apocalyptic
3. Q.U.E.E.N
4. The Electric Lady
5. I Feel Good
6. Prime Time
7. Cold War
8. Tightrope
9. Come Alive (The War Of The Roses)
2枚目の前半と1枚目の後半。キレのあるダンスにメリハリのある構成。素晴らしい! それに、フェスのオフィシャル・アカウントによる映像なので、音も画質も良いですね。5曲目はJames Brownのカヴァーで、「Tightrope」ではやはりお決まりのマントショーも。ギターのKellindo ParkerがMeceo Parkerの甥であることを思い出させます(忘れてた)。
Janelle Monae - Goldfinger (Live at the White House 2014)
「Tightrope」では終盤に「Happy Birthday」というコーラスが入れられていますが、今年の8月5日にはオバマ大統領に向けておめでとうツイートをしていました。ジャネル及びWondaland Arts Societyはオバマ政権誕生時から支持を明らかにしていますし、逆にミシェル・オバマがジャネルのファンだということで、以前からたびたびホワイトハウスに招かれるなど交流があります(オバマ大統領とものこんなツーショットも)。今年もホワイトハウスで開かれた「Women Of Soul」にAretha Franklin, Ariana Grande, Patti LaBelle, Jill Scottらとともに出演。Shirley Basseyの「Goldfinger」をカヴァーしています。
JANELLE MONÁE & KIMBRA PRESENT THE GOLDEN ELECTRIC TOUR
その「Woman Of Soul」にともに出演したアレサ・フランクリンの名曲「Rock Steady」をKimbraとともにカヴァー、という動画もありました。これはキンブラの地元であるオーストラリア/ニュージーランドを回る「The Golden Electric Tour」のプロモーションのために撮られたものですが、このセッション、ほかにも録音してるかもしれませんね。
Janelle Monáe - Electric Lady [Official Video]
キンブラは"The Electric Lady"のMVにも出演していました。ジャネルがエレクトリック・レイディ(電気仕掛け/イケてる女性)のためのソロリティ、Electra Phi Betaのメンバーたちとパーティーをするという設定。スマホや腕時計型カメラのような未来的なグッズが登場する一方で、ジャネルがデビュー前のような髪型をしていたり、同居する母親がジャネルの実母であったり、カーステレオでかける"The Electric Lady"のメディアが8トラックだったりと、過去を連想させる描写が散りばめられていておもしろいです。それはジャネルの音楽とSFコンセプトの関係にも言えることですが。キンブラはT-Boz, Monica, Esperanza Spalding, Estelleとともに「Electra Phi Beta」の名誉会員として登場。ほかに、T.I.も出演しています。
Sesame Street: Janelle Monae- Power of Yet
ジャネルはこれまでに、男性ではJB、Jackson 5「I Want You Back」、Prince「Take Me With U」、Sly & the Family Stone「Underdog」、Michael Jackson「Thriller」など、女性ではDiana Ross「Love Hangover」、 Roberta Flack「Killing Me Softly」、Anita Baker「Sweet Love」といったソウル系のカヴァーを披露していますが、最も多いのはStevie Wonderです。これはライヴで共演しているからなんですが、「All I Do」、「Another Star」、「My Cherie Amour ~ Until You Come Back to Me」、「Superstition」などを歌っています。
そのスティーヴィ・ワンダーが過去に出演し、伝説的な演奏を行った「Sesami Street」に、ジャネルもとうとう登場!という嬉しいニュースがありました。ロッキンなビートとゴスペル調の歌が素晴らしい「Power of Yet」という曲を披露しています。
Janelle Monaé visits Sesame Street performs "The Power of Yet"
その撮影の裏側。人形との相性が抜群ですなぁ。
Janelle Monae: Music in the Streets | Pepsi | #RealBigSummer
セサミ・ストリートに出演したジャネルですが、彼女が本当のストリートに現れるというこの動画がまた最高でした。これはPepsiが企画したもので、路上で演奏するバンドに飛び入りで参加。「Dance Apocalyptic」を歌っています。
Janelle Monáe - "Heroes" (from Pepsi Beats of the Beautiful Game LP)
そのペプシがワールドカップをきっかけに企画したコンピレーション"Pepsi Beats of the Beautiful Game"にもジャネルは参加。David Bowie「Hero」をカヴァーしています(過去にはof Montrealと「Moonage Daydream」のカヴァーも)。この企画ではスパイク・リーなどの映画監督が各収録曲を着想元にしてショート・フィルムを撮っているんですが、ジャネルのこの曲はプロダクション・カンパニーのThe Young Astronautsが担当。いじめられていた子供たちがヒーローもののコミック(ジャネルが主役の"JANELLE"というタイトル)を読んで、いじめっ子たちを見返す、という内容で号泣できます。なお、このコンピには当ブログでも推しているブラジルの女性ラップ・トリオ、Pearls Negrasも参加。ミックステープ"Biggie Apple Mixtape"は必聴です。
JANELLE MONAE " Simply Irresistible "
Robert Palmer「Simply Irresistible」のカヴァーもしていました。こちらはSTRONGER THAN PARADISEさんのロバート・パーマー記事と一緒にどうぞ。ダウンロードはここでできます。
Rio:2 - Janelle Monáe "What Is Love" Music Video
ブラジルと言えば、ジャネルがDr. Monáeとして声優を務めた映画"Rio 2"。このサウンドトラックにポップ・サンバな新曲「What Is Love」が収録されています。アニメとの相性も抜群ですなぁ。
Janelle Monáe - Visions of You
これもブラジルつながり。Sergio Mendesの新作"Magic"にもゲスト参加していました。といっても、この「Visions of You」は日本で購入できるものには未収録(輸入盤にすら入っていない)。US盤限定なのか、よくわかりませんが、米Amazonなどを通じて入手するしかないようです。「What Is Love」のポップさも彼女らしいんですが、この曲のような伸びやかな歌唱もジャネルの魅力のひとつですね。
Paolo Nutini - Fashion (feat. Janelle Monae)
もうひとつ、Paulo Nutini"Caustic Love"にも客演していました。ブルージーなファンク・ロックですが、ジャネルは曲の後半にラップで登場。「Electric Ladies」というフレーズのコーラスも聞こえてきます。
Raheem DeVaughn - Prime Time
と、カヴァーや客演で忙しいジャネルですが、Raheem DeVaughnがミックステープ"King Of Loveland"で「Prime Time」を逆にカヴァーしてくれていました。このミックステープは同曲のほか、R.Kelly「Love Genius」なども収録。必聴です。
Chvrches cover Janelle Monáe's "Tightrope" Live at Billboard Women In Music 2013
年始にはChvrchesによる「Tightrope」のカヴァーも公開されていました。スタジオ版もあります。
M.I.A. & Janelle Monae Hologram Performance
そう、あとM.I.A.とジャネルがホログラムで共演!というニュースもありました。数年前に2PACがホログラムになっていましたが、まだ生きている彼女がこういう企画に選ばれるのはやはりジャネルがエレクトリック・レイディだからなんだろうか。いずれにせよ、ホログラムとの相性も抜群です。
以上、僕が把握している範囲での2014年ジャネルまとめでした。かわいい動物から獣医役の声優まで、 セサミ・ストリートからコミック・ヒーローまで、ホワイトハウスからホログラムまで、ますます活躍の場を広げていて嬉しい限り。あとは来日ですね。
ジャネル・モネイのストリングス担当、Roman GianArthurも早くアルバム出してほしい。
昨年セカンド・アルバムをリリースしたばかりで、特に目立った動きはなかったジャネル・モネイの2014年。"The Electric Lady"に伴うツアーや大型フェスへの出演などのライヴ活動がほとんどでしたが、各地を飛び回る多忙なスケジュールの合間を縫って、ツイッターのアイコンをかわいい動物(その後ロバと判明)に突如変更してフォロワーをほっこりさせるなど、ライヴに行くことができないファンへも細やかな気配りをみせていました。優しいなぁ、ジャネルは!!!
フェスではRoots Picninc 2014やBonnaroo Music and Arts Festivalなどに出演していたんですが、そのうち8月に開かれたオランダのLowlands FestivalにおけるステージがYutubeにフルでがっつりアップされていました。
Janelle Monae - Concert - Lowlands 2014
1. Givin Em What They Love
2. Dance Apocalyptic
3. Q.U.E.E.N
4. The Electric Lady
5. I Feel Good
6. Prime Time
7. Cold War
8. Tightrope
9. Come Alive (The War Of The Roses)
2枚目の前半と1枚目の後半。キレのあるダンスにメリハリのある構成。素晴らしい! それに、フェスのオフィシャル・アカウントによる映像なので、音も画質も良いですね。5曲目はJames Brownのカヴァーで、「Tightrope」ではやはりお決まりのマントショーも。ギターのKellindo ParkerがMeceo Parkerの甥であることを思い出させます(忘れてた)。
Janelle Monae - Goldfinger (Live at the White House 2014)
「Tightrope」では終盤に「Happy Birthday」というコーラスが入れられていますが、今年の8月5日にはオバマ大統領に向けておめでとうツイートをしていました。ジャネル及びWondaland Arts Societyはオバマ政権誕生時から支持を明らかにしていますし、逆にミシェル・オバマがジャネルのファンだということで、以前からたびたびホワイトハウスに招かれるなど交流があります(オバマ大統領とものこんなツーショットも)。今年もホワイトハウスで開かれた「Women Of Soul」にAretha Franklin, Ariana Grande, Patti LaBelle, Jill Scottらとともに出演。Shirley Basseyの「Goldfinger」をカヴァーしています。
JANELLE MONÁE & KIMBRA PRESENT THE GOLDEN ELECTRIC TOUR
その「Woman Of Soul」にともに出演したアレサ・フランクリンの名曲「Rock Steady」をKimbraとともにカヴァー、という動画もありました。これはキンブラの地元であるオーストラリア/ニュージーランドを回る「The Golden Electric Tour」のプロモーションのために撮られたものですが、このセッション、ほかにも録音してるかもしれませんね。
Janelle Monáe - Electric Lady [Official Video]
キンブラは"The Electric Lady"のMVにも出演していました。ジャネルがエレクトリック・レイディ(電気仕掛け/イケてる女性)のためのソロリティ、Electra Phi Betaのメンバーたちとパーティーをするという設定。スマホや腕時計型カメラのような未来的なグッズが登場する一方で、ジャネルがデビュー前のような髪型をしていたり、同居する母親がジャネルの実母であったり、カーステレオでかける"The Electric Lady"のメディアが8トラックだったりと、過去を連想させる描写が散りばめられていておもしろいです。それはジャネルの音楽とSFコンセプトの関係にも言えることですが。キンブラはT-Boz, Monica, Esperanza Spalding, Estelleとともに「Electra Phi Beta」の名誉会員として登場。ほかに、T.I.も出演しています。
Sesame Street: Janelle Monae- Power of Yet
ジャネルはこれまでに、男性ではJB、Jackson 5「I Want You Back」、Prince「Take Me With U」、Sly & the Family Stone「Underdog」、Michael Jackson「Thriller」など、女性ではDiana Ross「Love Hangover」、 Roberta Flack「Killing Me Softly」、Anita Baker「Sweet Love」といったソウル系のカヴァーを披露していますが、最も多いのはStevie Wonderです。これはライヴで共演しているからなんですが、「All I Do」、「Another Star」、「My Cherie Amour ~ Until You Come Back to Me」、「Superstition」などを歌っています。
そのスティーヴィ・ワンダーが過去に出演し、伝説的な演奏を行った「Sesami Street」に、ジャネルもとうとう登場!という嬉しいニュースがありました。ロッキンなビートとゴスペル調の歌が素晴らしい「Power of Yet」という曲を披露しています。
Janelle Monaé visits Sesame Street performs "The Power of Yet"
その撮影の裏側。人形との相性が抜群ですなぁ。
Janelle Monae: Music in the Streets | Pepsi | #RealBigSummer
セサミ・ストリートに出演したジャネルですが、彼女が本当のストリートに現れるというこの動画がまた最高でした。これはPepsiが企画したもので、路上で演奏するバンドに飛び入りで参加。「Dance Apocalyptic」を歌っています。
Janelle Monáe - "Heroes" (from Pepsi Beats of the Beautiful Game LP)
そのペプシがワールドカップをきっかけに企画したコンピレーション"Pepsi Beats of the Beautiful Game"にもジャネルは参加。David Bowie「Hero」をカヴァーしています(過去にはof Montrealと「Moonage Daydream」のカヴァーも)。この企画ではスパイク・リーなどの映画監督が各収録曲を着想元にしてショート・フィルムを撮っているんですが、ジャネルのこの曲はプロダクション・カンパニーのThe Young Astronautsが担当。いじめられていた子供たちがヒーローもののコミック(ジャネルが主役の"JANELLE"というタイトル)を読んで、いじめっ子たちを見返す、という内容で号泣できます。なお、このコンピには当ブログでも推しているブラジルの女性ラップ・トリオ、Pearls Negrasも参加。ミックステープ"Biggie Apple Mixtape"は必聴です。
JANELLE MONAE " Simply Irresistible "
Robert Palmer「Simply Irresistible」のカヴァーもしていました。こちらはSTRONGER THAN PARADISEさんのロバート・パーマー記事と一緒にどうぞ。ダウンロードはここでできます。
Rio:2 - Janelle Monáe "What Is Love" Music Video
ブラジルと言えば、ジャネルがDr. Monáeとして声優を務めた映画"Rio 2"。このサウンドトラックにポップ・サンバな新曲「What Is Love」が収録されています。アニメとの相性も抜群ですなぁ。
Janelle Monáe - Visions of You
これもブラジルつながり。Sergio Mendesの新作"Magic"にもゲスト参加していました。といっても、この「Visions of You」は日本で購入できるものには未収録(輸入盤にすら入っていない)。US盤限定なのか、よくわかりませんが、米Amazonなどを通じて入手するしかないようです。「What Is Love」のポップさも彼女らしいんですが、この曲のような伸びやかな歌唱もジャネルの魅力のひとつですね。
Paolo Nutini - Fashion (feat. Janelle Monae)
もうひとつ、Paulo Nutini"Caustic Love"にも客演していました。ブルージーなファンク・ロックですが、ジャネルは曲の後半にラップで登場。「Electric Ladies」というフレーズのコーラスも聞こえてきます。
Raheem DeVaughn - Prime Time
と、カヴァーや客演で忙しいジャネルですが、Raheem DeVaughnがミックステープ"King Of Loveland"で「Prime Time」を逆にカヴァーしてくれていました。このミックステープは同曲のほか、R.Kelly「Love Genius」なども収録。必聴です。
Chvrches cover Janelle Monáe's "Tightrope" Live at Billboard Women In Music 2013
年始にはChvrchesによる「Tightrope」のカヴァーも公開されていました。スタジオ版もあります。
M.I.A. & Janelle Monae Hologram Performance
そう、あとM.I.A.とジャネルがホログラムで共演!というニュースもありました。数年前に2PACがホログラムになっていましたが、まだ生きている彼女がこういう企画に選ばれるのはやはりジャネルがエレクトリック・レイディだからなんだろうか。いずれにせよ、ホログラムとの相性も抜群です。
以上、僕が把握している範囲での2014年ジャネルまとめでした。かわいい動物から獣医役の声優まで、 セサミ・ストリートからコミック・ヒーローまで、ホワイトハウスからホログラムまで、ますます活躍の場を広げていて嬉しい限り。あとは来日ですね。
ジャネル・モネイのストリングス担当、Roman GianArthurも早くアルバム出してほしい。
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