さくやこのはな

まんがやアニメの元ネタっていうか、作品世界に織り込まれた神話・伝説・古典をゆるい感じで考察するよー。 いまのところ『咲―saki―』重点。忍殺もあるよ(予定)。

カテゴリ: 考察

 おひさしぶりです。あおいです。月に一度くらいは…更新したい…ですね…!
 「…!」という言い回しをよく使ってしまうのですが、どこでこれを会得したんだろう?と記憶を辿ってみた結果「福本漫画じゃないか」という結論に行き着きました。どうでもいいですね…!

 さて、今回の記事で取り上げるのは清澄高校一年生、麻雀部ゆいいつの男子部員である須賀京太郎。2月2日生まれ、182センチ。最近ではほぼマネージャー的な業務を請け負っている彼についてちょっと考えてみたいと思います。
 そのさいに注目したいのは――彼が飼育している動物「カピバラ」。カピバラに注目すると、彼の生活環境や実家の職業、敷地面積などの設定を掘り下げることが可能となります。

 とりあえず、まずはカピバラについて知るために以下の動画を見てみましょう。

 

 モフモフでとてもかわいいですね。 長野県の須坂市動物園はカピバラの飼育にちからを入れており、冬季には温泉に浸かるカピバラたちがひとつの目玉になっています。(参考:朝日新聞DIGITAL―長野)カピバラ親子、温船でゆっくり 須坂市動物園)京ちゃんもここでカピバラを見て、カピバラ飼育に憧れるようになったのかも しれないですね。こんなにかわいい生き物、家にいたらとっても癒されちゃいますよね♡

 ただし問題があります。

 先に掲げた記事にも見えるように、カピバラは南米アマゾン川流域に生息するげっ歯類であり、寒さは苦手です。つまり飼育のさいには、あったかい環境を確保してあげなければなりません。
 え?暖房をつけっぱなしにしておけばいいだろ?余裕だよ!って?どうもそういうわけにはいかないようです。これほどかわいらしく、「カピバラさん」というキャラクター商品がけっこうウケているこの日本で「カピバラ飼ってます」というひとがあまり見られないのって、不思議だと思いませんか?しかしそれもそのはず、カピバラ飼育には非常なコストがかかるからです。
 ぶっちゃけた話、高校生が「カピバラかわいい~」という軽い気持ちで飼育するのは不可能です。もし京太郎がそんな感じでカピバラを飼っているのだとしたら、和ちゃんは異能持ちの選手ではなく京太郎に対して「そんなオカルトありえません」と叫ぶべきです。ソロモン王のちからで役満を和了るレベルのオカルトです。その理由は以下の6点に纏められるでしょう。

①価格。正規のルートで入手しようと思ったら、だいたい50万から70万くらい。高ッ!清澄高校麻雀部の部費より確実に高いです。高校生になったばかりの京太郎が簡単に動かせる金額ではありません。私にとっても大金です!

②大きさ。カピバラは成長すると120センチ程度、幼少の砌の三尋木プロと同じくらい(あるいは胡桃ちゃんよりちょっと小さいくらい)まで育ちます。池田の妹たちより大きいです。体重は60キロくらい
 カピバラを飼おうと思ったら、この大きさの生き物が自由に走り回ることができるような空間がなければいけません。アパート、マンション暮らしではかなりきついと思います。いろいろと工夫することもできるでしょうが、広大な庭付き一軒家があったほうがいいのでは。そして、その空間をあたためることができる暖房器具が完備されていないといけないわけです!ヒィィ!電気代!

③ えさ。植物性のえさ―野菜や果物などを1日におよそ3キロほど食べます。準備が大変ですし、えさ代もすごくかかります。近所のスーパーや農家から廃棄する野菜や間引きした苗などを貰ってきたとしても、ひと月に2~3万くらいはかかるでしょう。

④水場&トイレ。カピバラは先述したようにアマゾン川流域に生息しており、水浴びが大好きです。しかも水中で排泄するため、120センチ60キロの巨体がらっくらくーに水浴びできるような設備を作り、それを毎日掃除せねばなりません。犬猫の生活空間の掃除とはわけが違います。水道代も嵩みます。
 果たして京太郎はハンドボールやら麻雀をやっている暇があるのでしょうか?家に帰って水場を掃除しなければならないのでは?しかし彼、全然カピバラの世話をしてる雰囲気がないですよね。

⑤病気になったら…当然動物病院に連れて行くわけですが、動物園で飼われているようなめずらしい動物(エキゾチック・アニマルといいます)を診てくれる病院は少ないです。エキゾチック・アニマルを受け付けている、という看板があっても、獣医さんにより得手不得手がありますから、カピバラの診察を受け付けてくれるとは(あるいは、十分な治療を施してくれるとは)限りません。場合によっては、かなり離れたところにある病院まで連れて行かねばならなかったりします。交通費+診療費。なお、動物の医療費はけっして安くはありません。

⑥お出かけの際は…家族や友人にえさの準備、生活空間と水場の掃除、排泄物の処理をお願いしなければいけませんが、それを引き受けてくれるひとがどのくらいいるのでしょう?池田の妹よりも手がかかると思うのですが、いかがでしょうか。
 京太郎は呑気に、女子部員たちのインターハイ出場に付き合って東京に行っていていいのでしょうか?1話に登場した京太郎の友達に頼むこともできると思うのですが、そんなことしようものなら確実に二学期から口を利いてもらえなくなります。友達に無償で頼むことができる用事のレベルを軽くぶっちぎって超えています。私なら引き受けません。あるいは1日5000円以上の日当を求めます。
 ハギヨシにタコスの作り方を習っている暇があったら家にいますぐ家に帰ってレタスと人参と林檎を1キロずつ食べやすく切ってお皿に盛り付けてそのあと水場の掃除だ!


 さて、松尾芭蕉は「梅が香やしらら落窪京太郎」という句をのこしています。「しらら・落窪・京太郎」はいずれも芭蕉が生きた時代に古典作品として名の知られた物語であったようで、『京太郎物語』についてはその伝本が大阪府の中之島図書館に所蔵されています。 (国文学研究資料館のサイトで画像データを見ることができます)これは、聖徳太子の父親である用明天皇が青年時代に京太郎と名乗って美女を求め、旅に出たことを記したもの(伝説を題材にしたフィクションでしょう)。これくらいのスペックならカピバラ飼おうが全然問題なさそう。秋篠宮家でも一時カピバラが飼われていたようですし。しかし、長野の高校生が自分ひとりの意志で(あるいは自分の意志主導で)カピバラを飼うことなど不可能です。
 カピバラを飼っているのは京太郎というよりむしろその祖父母か両親である、とみたほうがよさそうです。そしてその家には広い庭と暖房でじゅうぶんにあたたかくすることができる部屋、動物の排泄物で汚れても構わない(つまり人間が使っていない)風呂場、カピバラのための潤沢な資金、1日3キロの野菜や果物を安価に入手できるルートがあるはず。

 ここから見えてくるのは、須賀家がそこそこお金持ちで、野菜を栽培する農家――いわゆる地主・豪農である可能性です。カピバラが与えられているのは畑の雑草と売り物にならない野菜や果物なのではないでしょうか。土地とえさの問題がクリアできるだけでも、カピバラを飼うハードルはうんと下がります。
 それと、現在使っていない離れや二世帯住宅の1階部分があれば、カピバラのためだけの風呂場や暖房が手に入るかな、と思ったりしました。どうでしょう。

 ところで京太郎って、「カピバラっぽい存在」をかわいがったり世話するのが好きみたいですね。彼の中で、咲やゆーきちゃんはカピバラと同じ棚に並べられているのかもしれません。ただしカピバラと同じ棚に並べられた子たちが「女性」として認められ、彼の恋愛対象として位置付けられるのってすごく難しい気がします。たまにSSなどで京太郎と咲の恋愛が取り上げられることがあるけど、これ、じつはかなり難易度が高いのかもしれません。とても残念なのですが。






・・・・・・・・・追記(10月27日、咲さんのお誕生日)・・・・・・・・・・
①コメント欄において太一さんから、温室ハウス(ビニールハウス)でカピバラを飼育している可能性をご教示いただきました!
 たしかにそれだと飼育にかかるコストが全体的に安く抑えられそうですね。苗を勝手に食べないように、カピバラを厳重に隔離しておく必要がありそうですが。カピバラは水場で排泄しますし、衛生面に関してもそんなに問題ないかもしれません。「カピバラ印の須賀さんちのトマト」とかいって販促用のキャラクターになってるかもしれないですね。

②須賀家がどうして一日3キロもの果物・野菜をたべるカピバラを飼うことになったのかちょっと考えてみました。
 

 ひとつ考えられる理由は、「野菜を廃棄するのがしのびないから」です。長野県のキャベツやレタスなどを栽培する農家は、何度か「需給調整」を経験しています。これは豊作の年に作物の値崩れを避けるため、きちんと育った作物をすべて出荷せずほ場に残すという処置。場合によってはその作物を出荷せず、土に還してしまうということも起こり得ます。詳細は以下の記事を。長野日報― 諏訪地方キャベツ出荷調整 生産者「つらい・・・」

 この「需給調整」は農家が安定した収入を確保するためには不可欠なもの。しかし記事にもあるように、「かわいがって育てたキャベツが市場隔離される」のは非常に「つらい」ことです。それが市場価値をなくしていくのを目の当たりにしなければならない農家の方々の苦悩は筆舌に尽くしがたいでしょう。そうした野菜はある程度は家で消費するのでしょうが、限度があります。

 しかし、もしカピバラがいれば、そうした野菜をおいしく食べてくれるんですよね。さすがのカピバラも、すべてのキャベツを食べてくれるわけではないのでしょう。でも、廃棄せざるをえない野菜を「食べ物」として消費し、血肉に変えてくれる存在がいるということは、野菜をつくる人々にとってずいぶんと救いになるのではないでしょうか。
 あと、間引きせざるをえない苗、形が崩れて出荷できない作物。そうしたものもカピバラの「食べ物」になる。それらは「ゴミ」ではなく「食べ物」として、生命をまっとうすることができるのです。

 カピバラの飼育にかかるコストなどは、大事に育てた野菜を土に還すのに比べたらなんでもないことなのかもしれません。
 


参考
カピバラさんぽ
カピバラ大好き
猫画像どっと 猫ブログ―カピバラをペットにした時に準備しておいた方がいい7つの事
ワールド牧場―カピバラの販売
アニモル―カピバラは自宅で飼育することができる? 

 こんにちは!あおいです。突然ですがサカルトヴェロでは「まな板」のことを「საჭრელი დაფა」と言うらしいです。読み方がちょっとわからないのですが「საჭრელი დაფა」で検索したらまな板の画像が大量に出てきたので意味は合ってるんじゃないかと思います。何が言いたいのかは…まあ察してください。

 まあ、そんなことはどうでもいいですね。ついにBブロック準決勝も大将戦!おもちがヤバいくらいに増量した超新星淡ちゃんとともに、咲さんの奮闘や末原さんの真の力、ネリーちゃんのすさんだ過去、そして有珠山高校の圧倒的エース・獅子原爽さんの活躍っぷり(活躍するよね?)を見守りたいと思います。点数ではなく別の意味ですごく場がსაჭრელი დაფაなんですけど、副将戦と足して二で割ったらバランスがいいかもしれません…いろんな趣味の人向けの楽しみがいっぱいってイイよね!

 さて、今日はあかどる日和さんがすこし前に書かれていた記事に触発されて、岩手代表・宮守女子のメンバーの名前(名字ではなく下の名前)についてちょっとした妄想を綴ってみようと思います。

 まずこちらをお読みください。あかどる日和―石戸蒲ザクラと石戸霞ちゃんについて調べたじぇ!その1 その2

 この中では「永水女子のメンバーは「春」というキーワードで共通項をつくることが出来るんじゃないか!?」ということで、永水女子のおっぱいオバケこと石戸霞さんの名前についての考察が行われています。永水女子のメンバーの姓が日本の「五大桜」に由来することは以前から指摘されており、霞さんの姓「石戸」は埼玉県東光寺の境内にある石戸蒲ザクラに因んでいるといわれていたのですが(私的素敵ジャンクさんの「永水女子のキャラクターの名前の謎に関する新説」に詳しい解説があります)、それに加えて下の名前にも「春」を連想させる要素があるよ、と。具体的には、「霞」という名前が平安の昔から春の景物として和歌に詠まれてきた「春霞」に因んだものなんじゃないか、というお話ですね。


 これ、面白かったので続きを読みたいんですけど、もし永水のメンバーの下の名前すべてに同じことが言えるとするならば、作中で永水女子と対比されるかたちで登場している宮守のメンバーの名前にはいったいどんな共通項が存在するのか、というのが今回のテーマです。

 結論から言うと、四季の中でも「春」ではなく「秋・冬」のイメージが、彼女たちの名前に響かせられているんじゃないでしょうか。

・まず先鋒の小瀬川白望さん。その名前は『遠野物語』で「マヨヒガ」の存在する場所として語られる「白望山」に因んでいるといわれていますが、「白」は五行説では「秋」に対応する色です。北原白秋のペンネームもこれに拠るもの。
参考―wikipedia「五行思想」項

・つぎに次鋒のエイスリン・ウィッシュアートさん。エイスリンとはアイルランド語で「夢」という意味。秋の夜は長いですから、「夢」を見るにはちょうどいい。そういえば和歌には「夏の夜は短いから夢なんて見られない」という表現があったりします。ぱっと思いつくのは小野小町の家集とされる『小町集』に収められている「夏の夜のわびしきことは夢にだに見るほどもなく明くるなりけり」という歌かな。また、姓に織り込まれた「アート」の語は「芸術の秋」をも連想させますね。
参考―私的素敵ジャンク 「咲-Saki-のエイスリン・ウィッシュアートの名前と能力に隠された意味とは」


・中堅の鹿倉胡桃ちゃん。胡桃の実の旬は秋、9~10月です。
参考―健康情報インフォメーション 旬の食べ物~秋~くるみ

・副将の臼沢塞さん。その名前と同音の「冴え(終止形は「冴ゆ)」は「冷え込む・冷たく凍る」あるいは「光・音・色などが澄みわたる」の意。前者は冬の季語、後者は「月の影さえて」(月が澄み渡って)というように使えば、「秋」の月を連想させるものになります。
参考―weblio古語辞典(学研全訳古語辞典)「冴ゆ」項

・大将・エースの姉帯豊音ちゃん。「豊」の字は秋の豊かな実り、豊作を連想させる。また彼女と結びつきの強い永水のエース・神代小蒔ちゃんの名前に「蒔」という文字が入っていることに注意。種を「蒔」くことと「豊」作。二人の名前は対照的な意味を持っていますよね。

 以上です。いかがでしょうか。
 エイスリンの項はなんだかこじつけっぽい気もしますが、九州のあたたかい地方の少女たちが桜の花や春のイメージ、対して東北のさむい地方の少女たちの名前が秋冬のイメージで纏められていたら、それはなんだかとても風流な感じじゃないですか?
 また、そうすると宮守の子たちの名前には永水と呼応するようなイメージが纏わせられているということになり、二校の関係について、いろいろなレベルで考察・妄想できそうです。 

 あとあかどる日和さん、小蒔ちゃんの名前についてはこちらで勝手に妄想してしまって申し訳なかったです。何かありましたらご教示ください。

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 そういえば話変わって、龍門渕家に伝わる謎の絵巻物を擬古文でデッチ上げた上、その内容について理事長と天江教授が延々語り合うだけ、という二次創作をちょこちょこ書いているのですが、需要とか…ありますか…?
 理事長は『三番町萩原屋の美人』のご隠居と『神のみぞ知るセカイ』の白鳥のじいさんを足して二で割ったような感じで妄想してるんですがどうでしょう。孫同様に年齢不詳な感じ。
 私は年齢不詳なジジイと幼女の組み合わせが大好きです。 

 こんにちは。お久しぶりです…あおいです。
 前回のエントリからだいぶ間が空いてしまい、気が付いたら年末真っ盛りですね…というわけで今回は今年下半期(つまりブログをサボっていた期間)にTwitterや飲み会などで適当に放出したネタなどをブログに纏めて一年の締めとしたいと思います。ただし気が向いたらまた年末に更新しますw
 というわけで以下、YG最新号のネタバレなどがございます。単行本派のひとは注意してね!





◆ネリーちゃんの故郷についての重大なヒント?◆
 さて。YGではダヴァンのつくりだした西部劇空間がなんだかスゴイことになってますね… 個人的にはあの世界に顕現した和・ユキ・絹・ダヴァンのアバターにはすべて艦これでいうところの改二中破絵があるのではないかという気がしております。点を毟られたらあのダヴァンのマントも脱げるかもしれませんよ!中にどんなものを着ているんでしょう!すこし楽しみですね!(それただの脱衣麻雀じゃ)
 あと仮に臨海が決勝進出した場合、灼ちゃんはいったいどんなアバターであの世界に現れるんでしょう。得物はまさか銃じゃなくてボーリングの玉?いや、まさかそんな…さすがに国崩しとか持ってくるはずだよ…

 閑話休題。このダヴァンの能力が明らかになることにより、臨海のメンバーの出身地が「方角」を意識して設定されている可能性が浮かび上がってきました。
 ガイトさんは「東京」在住。ハオは中国・香港から来た、「国麻将」にヒントを得た打ち方をする娘。ミョンファはフランスのソフィア・アンティポリス出身。そしてダヴァンは西部劇空間で「決闘」をするわけですからおそらくアメリカ西部、テキサスあたりの出身と推測されます。
 ということは…臨海大将のネリーちゃんに対応する方角は、残る「」ではないでしょうか。ネリーちゃんの出身地はサカルトヴェロの中でも北のほうなのかも…?
 ちょっと調べてみたところ、サカルトヴェロ(グルジア/ジョージア)の北のほうって紛争が多いようです(南オセチア紛争アブハジア紛争など)。すると、彼女のすさんだまなざしやお金に固執する理由もうっすら見えてくるような気がします。紛争の中で苦しむ家族の生活を少しでも楽にするため、あるいはばらばらになった家族や大切な友達を探すため、場合によってはもっと大きな何かのために、彼女はお金を必要としているのではないでしょうか。


◆絹ちゃんの「蛸のエンブレム」の意味◆
 つぎに注目したいのは、西部劇空間において絹ちゃんのアバターについている「蛸のエンブレム」です。ぶっちゃけズボンのウエスト部分のきわどい露出の方が気になってしまったという人、怒らないから手を挙げなさいw
 

 アルカ茄子さんの「永水、宮守、姫松の共通点と2回戦に秘められたテーマ」という記事において、以下のような指摘がなされています。
 姫松については出てきた当初、タコとかイカとかその水棲生物を思わせる髪型から、寿司ネタでは?みたいな予想がふたばにおいてなされていました。(中略)自分もそうなのかなと思って見ていたのですが、永水・宮守が隠れ里つながりならば、姫松も案外その可能性があるのではないか?と。…で、上記さくやこのはな様の姫松という学校名に関する考察を読むと、姫松が住吉大社と縁のある地名である、とのこと。
 「隠れ里」と「住吉大社」、それから彼女達の「水棲生物っぽい髪型」から導き出される異界とは何か?
 姫松は竜宮が元ネタではないでしょうか?

 住吉と竜宮の関係についてはいろいろな人がいろいろなことを言っていますが、この二つの結びつきをはっきりと表しているのは住吉大社の境内にある第一の摂社であり、豊玉彦命・豊玉姫命の父娘二神をまつる大海神社でしょう。この大海神社については、住吉大社のサイトにおいて以下のように解説されています。

記紀神話では、海宮に赴いたときに出会った父神と娘神の二神(豊玉彦命と豊玉姫命)の伝説が残っています。大海神社は、その舞台となった海宮、つまり龍宮そのものです。社前の井戸は「玉の井」と呼ばれ、海神より授かった潮満珠 (しおみつたま) を沈めたところだと伝えられています。
 すなわち住吉大社には「龍宮そのもの」が摂社として内包されているのです。
 そして近世以前、龍宮の眷属は往々にして魚介類を擬人化したような姿で描かれてきました。たとえば歌川国芳の浮世絵「龍宮玉取姫之図」。これは讃州志度寺の縁起、あるいはそれをもとにして成立した作品(謡曲「海人」、幸若「大織冠」など)を題材にした絵で、龍宮に奪われてしまった宝珠を奪還すべく、海女が海底に潜り、竜宮の眷属とたたかう様を描いています。ここに登場する眷属たちは巨大な龍のほか、蛸、そして頭や体つきに魚の特徴を残しつつも人間の衣服をまとい刀を持つ者たちとなっています。
 姫松のメンバーの「水棲生物っぽい髪型」とは、こうした竜宮の眷属の表現伝統にヒントを得たものと考えられるのではないでしょうか。

 そしてその中でも絹ちゃんのエンブレムとなっている「蛸」は、時代が下るにつれて、前述した海女の宝珠奪還の物語を題材に採った(あるいはパロディ化した)エロい絵のなかで大きな位置を占めることになります。 鈴木堅弘「海女にからみつく蛸の系譜と寓意―北斎画「蛸と海女」からみる春画表現の「世界」と「趣向」」(『日本研究』38、2008年9月)という論文によれば、江戸期には葛飾北斎の『喜能会之故真通(きのえのこまつ)』所収の木版画をはじめ、春画・艶本(エロい絵とか絵入り本)に「蛸と海女」の図像表現が見られるのですが、それはいずれもこの海女の宝珠奪還の物語を背景にしたものだといいます。
 志度寺の縁起(つまりこの物語のオリジナル)において、龍宮に取られた宝珠を奪い返した海女は龍蛇と対峙することとなるのですが、どうやらそのエロ系二次創作においては、絵師たちが当時人口に膾炙していた「蛸が人間を攫う」「蛇が蛸に化す」という話を取り入れ、海女が蛸に触手プレイを受けるという絵が描かれることとなったみたいです。
 すると、海女と蛸は「珠」をはさんで対立する存在である。あたかも球技のように、海女と蛸は全身を駆使して「珠」を奪い合う。ということになるかと思います。

 絹ちゃんは女子サッカーのキーパーであり、丸いものに反応してしまう体であるわけですが、そうした設定は、あるいは、「人間界から奪ってきた珠を海女から守ろうとする」龍宮の眷属のイメージを土台に作られたものかもしれないですね。そしてその龍宮の眷属としての性格が、「蛸」のエンブレムを身に着けてダヴァンとの「決闘」にのぞむこの副将戦において発揮されることもあるのではないでしょうか。

 そうだ、海女の宝珠奪還の物語においては、海女は自分の乳の下を切り、その傷の中に取り返した珠を隠して安全に持ち運ぼうとしたと語られます。なんて痛そうなんだ。…ユキちゃんとのどっちのおもちは大丈夫でしょうか。
 
◆とりあえず病気のように有珠山ネタを入れる◆
 学生さんはいま、期末テストが終わったころでしょうか。
 絶対に成香ちゃんの答案からはすごくイイにおいがすると思う。
 チカちゃんは真面目に勉強する優等生。でも試験ではぜったいに爽に勝てない。いつも5点くらい差を付けられて負けてそう。


◆特定したかもしれない◆
「地の利は人の和に如かず?そんな戮力通用するものか(人間の協力関係が地形による有利を覆すとかマジありえない)」と衣ちゃんが言っていましたが、舞台探訪をたしなむ方のご協力により、憧ちゃんファン、アコシズファンにとってひじょうに重大な事実を特定することができました。

 インハイ中の憧ちゃんのお風呂上がりの香りは「資生堂スーパーマイルドの香り」であり、おそらくはシズも同様である。たぶん。

 
 阿知賀女子がインハイ中、帝国ホテルに宿泊していることについては、以下の大三元四暗刻さんの記事に詳述されているとおりです。

 咲-Saki-の舞台が特定されたら、行くしかないでしょ―阿知賀女子麻雀部の宿泊先に行ってきました

 で、大三元四暗刻さんの記事に憧ちゃんのお風呂の場面の画像が引用されておりますが、このときの憧ちゃんはアメニティのシャンプーの残量を気にしていましたよね。ということはインハイ時の彼女の髪の毛からふわりと漂う香り、彼女を抱きしめた時に鼻を擽る香り=帝国ホテルのアメニティのシャンプーの香り であるのはまず間違いない。
 というわけで、『咲―Saki―』の舞台探訪で有名、というか毎月25日に松江を訪れて積極的に『シノハユ』の聖地を探訪なさっているステルスだーはらさんが阿知賀を感じるために帝国ホテルに宿泊されるとうかがい、シャンプーのブランドのチェックをお願いしました(私がわざわざ言わなくてもご自身でチェックされたと思うけど…)


 …メーカーは資生堂のようです!(ただしインペリアルスイートにはアユーラというブランドのメディテーションヘアクレンズという呪文のような名前のシャンプーが置いてあるらしいです)
 そしてこれをヒントにググってみるとこんなサイトを発見!ここには帝国ホテルの一般の客室のアメニティは資生堂のスーパーマイルドであると記されています(スーパーマイルドのサイト、音楽が流れるので注意な)。 なおこちらにも同様の記述が。
 これらの記述を信じるなら、憧ちゃんの抱き枕カバーを資生堂スーパーマイルドで洗うことにより、いっそう彼女をつよく、そして立体的に感じることができるということになります。 またお風呂に資生堂スーパーマイルドを常備しておくことにより、普段から「憧ちゃんの香り(同時にシズの香りである可能性も高いぞ)」を身近に感じることができるはずです。すばらしい発見だ!(自画自賛)
 なお、松実姉妹の特におねーちゃんの方は肌が弱そうなので、低刺激でオーガニックな感じのシャンプーを持参している蓋然性が高い。

 ただ、「ほんとうにアメニティのシャンプーはスーパーマイルドなのか」について問い合わせる必要がありそうですね。一度帝国ホテルに電話して聞いてみようかなあ。

 以上。
 年内か年明けに、副将戦以降の展開予想についての記事を書けたらいいなー。

 本日2月18日は宮永照さんの誕生日です!


Wikipedia―2月18日

今日は何の日―2月18日


 

 

 この日は二十四節気のうち、「雨水」にあたる日(あるいはその前後の日)なのだそうで。「二十四節気」というのは、一年の太陽の黄道上の動きを二十四等分し、その分割点にあたる日に季節をあらわす名前をつけたもの。「雨水」はその二番目で、国立天文台のHPによれば、「陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる」時期だそうです。

 「雨水」ということばからは水のイメージが浮かびますが、雪が雨に変わるのは、太陽が「照」って気温が上がるからにほかなりません。そしてここから、太陽が凍っていた世界をあかるく暖かく照らし、地の表に生命が満ち溢れる季節がはじまるのです。「照」という名前は、そういうことを意識した名づけなのではないでしょうか。


◆12巻見返しの照◆

 ところで、照といえばお菓子大好き。「とにもかくにもお菓子がないと…」の名言を残したことでも有名ですよね。

 単行本12巻の見返しでも彼女は「patisserie Salon de The(パティスリー・サロン・ド・テ)」の袋を右手に、市松模様のクッキーを左手に持って、いまにもクッキーを口に運ばんとしています。このお店のモデルとなった場所がわかればいいなー…と思ったりしたのですが、「サロン・ド・テ」ってティーサロンの意味で、「パティスリー(わかりやすく言うとケーキ屋)のいち営業形態をさす語であり、「Salon de The○○(店名)」というような名前のケーキ屋はたくさん見つかりますが、「Salon de The」単独で店名になっている例は管見の限り見つからないんですよねー。特定の店名を出すわけにはいかないことからこうなったのでしょうが、うーん…難易度が高いですね…白い袋に赤の白抜きのロゴ。これはと思った方はご一報ください。


 あと、このお店がどこなのかも問題で。12巻の表紙は荒川さんの御膝元である大阪ですが、このお菓子については、

①照、またはその母親が、宮永家の近所で買ってきた

②菫さんが家の近所で買ってきて照に持たせた

③照、あるいはその周辺の人物が、東京駅付近で買った

④照が大阪に着いてから買った

⑤荒川さんが家の近所で買ったものを照にプレゼント

などの可能性が考えられるという…恐ろしい…

 なお①②③の場合、照は荒川さんたちへのお土産に手を付けているということになり、これは非常にシツレイな行為であります。


◆照の行きつけのケーキ屋を探る◆

 さて、そんなお菓子ライフを送っている照ですが、日常的に通っているケーキ屋さんがあるとすればどこでしょう?というわけで、白糸台周辺のケーキ屋、パン屋などを調べてみました。聖地巡礼の息抜きにでもごかつよういただければ幸いです。

 グルメレビューサイトである「食べログ」で「白糸台 ケーキ」で検索をかけてみると、以下の三店が見つかりました。

菓子の青木屋 武蔵野台店 公式HP

ジャスマン洋菓子店 本店 

気まぐれケーキ屋さん


 青木屋は120年の伝統があるお菓子屋さんで、卒業式用の紅白饅頭なども作っているそうです。高校の卒業式ではお饅頭などのお祝い菓子が配られることが多いですよね。白糸台高校の卒業式で配られるお菓子はこの青木屋製かもしれません…?


 つぎにジャスマン洋菓子店ですが、ここ、知る人ぞ知る、というお店です。なぜかというと、近年ではすっかり珍しくなったバタークリームのケーキを作っているから!

 えっと、今の世の中でケーキのデコレーションというと生クリームが主流ですが、昔はバターと卵と砂糖で作ったバタークリームを使うことが多かったんですよね。バターがベースになっているため、生クリームよりも堅牢で派手なデコレーションをケーキの上に築くことができますが、油っぽく、安い材料で作ると胃にもたれることもあります。あと、寒い日にはデコレーションが固まってしまうので、ケーキをきれいに切るのが難しかったのだとか…。ただ、バタークリーム愛好家(あるいはバタークリームを食べてみたいというひと)も一定数いて、そういう方がジャスマンのケーキを高く評価しているようです。いいね!いいと思います、こういうお店!誕生日ケーキもとっても豪華です。プリンもあるよ!

 


バタークリームが食べたくなった方は以下を参照のこと。

デイリーポータルZ―バタークリームのケーキは凄くおいしい(ジャスマンのケーキが取り上げられています)


 そして最後に「気まぐれケーキ屋さん」。ここ、なんだかすごいです。何がすごいってさ、食べログのレビューを見ると、以下のように書いてあるんですよ。


お店というか完全なる民家です(笑)そして、いつ営業しているかも分からない。オープンしてるかしてないかは、入口にあるプーさんの首にOPENのプレートがかかっているかどうか、メニューが外に置かれているかどうかで判断できます。ただし、通りすがるだけでは容易に確認できません。なぜなら、視界を遮られているから(^_^;)

そんな感じで気まぐれ営業のこのお店。こちらも気まぐれで通りかかること5回。ついにベールが明かされました(笑)どうも、日曜の昼過ぎは営業してる確率が高いみたいですね、多分。


 

 …すごく気になる。

 ケーキの写真を見る限り、無駄な装飾がなく、素材と店主のテクニックで勝負!という感じのお店に見えます。かぼちゃのババロアやチーズケーキなど、めちゃくちゃおいしそう。行ってみたい。うちの近所にもこういう飾らない感じのケーキを出すお店がありますが、それでお客さんを集めることができる、商売になるというのは、ケーキ自体のクオリティがかなり高いからだと思いますよ。

 そして照さんはこういう隠れ家的な(というかマジで隠れてる)お店、けっこう好きだと思う。というわけで、お近くの方は立ち寄ってみてはいかがでしょう。


 

 そんなこんなで、照とスイーツのお話でした。

 ちなみに私の好きなケーキ屋はピエール・エルメです。イスパハンおいしいよね!バレンタイン限定商品の、バナナとジンジャーのパウンドケーキもおいしかったですよ!なんてことばっかり書いてるから検索キーワードに「チョコレートの中に砂糖が入ってるお菓子」とか「デメル」とかの語が散見されるのだ…


 

なお、照の能力については前にこういう記事を書きました。照のギギギーを考えようの会

 「ギギギー」は、天照大神が籠った天の岩戸の成れの果てであるという長野の戸隠山と関係あるかも!戸隠山に封印された九頭竜神の力で九蓮宝塔を和了るのかも!って話。興味のある方はどうぞ。

 

 おひさしぶりです。ちょっと忙しくしておりました…


 資 材 が 減 っ  た ァ…


 けれど!めがねっこでスク水ニーソな文学少女艦娘をわが鎮守府に顕現させるためならば、惜しい資材なんてない…ないんだッ…とつぶやきながらレア駆逐レシピを回す日々です。ええ、例のごとくに艦これです。スク水ニーソの威力ってこわいですね。

 


 さて、今日は、臨海女子一年、サカルトヴェロ(グルジア)出身のネリー・ヴィルサレーゼちゃんについて。
 猫耳っぽい帽子にサカルトヴェロの民族衣装とおぼしき赤と白の衣服をまとい、空まで飛んじゃうネリーちゃん。 お金が大好きで、なにを聞いてもお金に結び付けるネリーちゃん。どうもその背後に暗く複雑な事情を抱えていると思われるネリーちゃん。彼女はいったい何者なんでしょうか。


 服のモチーフはサカルトヴェロ(グルジア)の国旗のように見えますね。赤と白で構成されていること、十字架が配されていること(十字架の色は異なりますが)が共通します。ただ、完全に一致するわけではないですし、ほかにもネタが仕込まれていそうな予感。


◆名前に注目しよう① 聖ヘレナの十字架発見◆

 さて、このブログは『咲』キャラクターの名前からその元ネタや、いまだ明らかになっていない設定を無理矢理考えようとするもの。というわけで、とりあえず「ネリー・ヴィルサレーゼ」という名前に注目してみましょう!

 ……と意気込んでみたはいいものの、姓である「ヴィルサレーゼ」についてはよくわかりませんでした。ただ、「ネリー」という名前はどうも、「ヘレン」「ヘレナ」が元となったものであるようです。以下に掲げるサイトによれば、その由来はギリシャ語の「輝くもの」。(『進撃の巨人』の主人公である「エレン」も同じ系統の名前っぽい)


 かなり怪しい人名事典―Helen


 


 この名前をもつ有名な人物としては、まず、キリスト教の聖人である聖ヘレナが挙げられます。彼女はローマ帝国の皇后で、コンスタンティヌス一世の母。


wikipedia―聖ヘレナ


 そして、彼女をめぐる伝説として有名なのが、キリスト教に改宗したのちイスラエルに巡礼し、ゴルゴダの丘で、キリストが架けられた十字架をはじめとする聖遺物を発見したというもの。つまり「ヘレナ(ネリー)」という名前は、十字架というシンボルとつよく結びついているのです。彼女の衣服の裾に十字架があしらわれていることは、この聖ヘレナの伝説とも関係するのではないでしょうか?とすると、おなじく十字架を身につけている有珠山との戦いがどんなふうに展開するのか気になるところ…。


◆名前に注目しよう②トロイヤ戦争と『ファウスト』のイメージ◆
 また、この名前をもつ女性としてはほかに、トロイヤ戦争の元凶となった美女、ヘレネーがいます。巨大な木馬で有名なトロイヤ戦争ですが、これは彼女がトロイヤの王子であるパリスに心を捧げ、自分の夫や子を捨てて彼について行ってしまったことを発端として起きたものなのだそう。


Wikipedia―ヘレネー


 で、このヘレネーの恋の相手であるパリスですが、実は出生時の名前を「アレクサンドロス」といいます。臨海監督の名前は、以前の記事でも言及したように「アレクサンドラ」さん。「アレクサンドロス」の女性形ですね。すると、ネリーにヘレネーのイメージも利用されている可能性は否定できないかも。


 また、ネリーのモデルをこの「ヘレネー」と考えると、もうひとつ興味深い事実が浮かび上がってきます。

 ヘレネーを登場させる作品はいろいろありますが、そのうちのひとつにゲーテの『ファウストがあります。

 『ファウスト』とは、ドイツの民間伝承に登場するファウスト博士の生涯を題材にとった戯曲で、ファウスト博士が悪魔であるメフィストフェレスと契約し、魂と引き換えに人生のすべてを体験することを求める、という内容。その第二部で、純朴な恋人・グレートヒェンを喪ったファウストは、現世に呼び出されたヘレネーの霊に恋をします。そして彼女を求めて「古典的ワルプルギスの夜」という古代ギリシアの神々や魔物が跳梁跋扈する世界に行き、ヘレネーを救いだして結ばれるのでした。ふたりのあいだには子供も生まれ、しばらくは穏やかな日々を過ごします。それは子供の死によって悲劇的な結末を迎えてしまうのですが…

 注目したいのは『ファウスト』第一部に登場する、ファウスト博士の最初の恋人「グレートヒェン」。その本名は「マルガレーテ」。 真珠という意味の「マーガレット」を基にした名前であり、なんと、臨海副将・メガン・ダヴァンの名前である「メガン」と同一のルーツを持っています。


かなり怪しい人名事典―Margaret

アルカ茄子―メガン・ダヴァン 龍からの逃走が暗示する元ネタとは?


 
 マルガレーテは『ファウスト』第一部でファウスト博士と恋仲になり、その子を身籠った末に、どうしたらいいのかわからなくて赤子を沼に沈めて殺してしまう。それが元で投獄され、死刑を宣告されるという人物です。ファウスト博士はワルプルギスの夜(前述した「古典的ワルプルギスの夜」とは別で、西洋の魔女などが遊びまわる場のことですね)において不吉な幻影を見、彼女のもとに駆け付けるのですが、グレートヒェンは彼に助けられることを拒否します。そしてその魂は天に上り、最終的にファウスト博士の魂を救うことになるのです。

 以上のことから、臨海の副将・大将の名前「メガン」「ネリー」は、『ファウスト』においてファウスト博士の恋人となったふたりの女性「マルガレーテ」「ヘレネー」と同一のルーツをもつものであるということが見えてきます。
 これを「なかなかの偶然ですね!」と片付けてしまっていいのでしょうか。『ファウスト』は数年前、『まどマギ』の元ネタとして注目を集めたりしましたが、もしかすると『咲』にも影響を与えているかもしれませんね。立先生、ドイツ好きっぽいし。


◆おまけ・ネリーが決勝に行ったら?◆

 なんてことを考慮に入れると、ネリーの能力というのは

・十字架
・戦乱のイメージ

・魑魅魍魎の饗宴であるワルプルギスの夜

あたりと関係してくるのかな。各国のちょー個性的な選手を擁する臨海女子じたいが「ワルプルギスの夜」とつながるような感じもいたしますが。

 そうだ、「ワルプルギスの夜」ってことばは『まどマギ』によって周知された感がありますよね…あの魔女の絶望的な感じ、よかったですよね。

魔法少女まどか☆マギカWIKI―ネタバレ考察/ストーリー ワルプルギスの夜



 ところで決勝の大将戦では、淡ちゃんとシズが戦うわけですが、ネリーが勝ち上がってここに参加するとすれば……咲さんとは無関係なところで因縁の対決をする三人の姿が見えてきませんか……?淡ちゃんとシズが共闘してネリーを倒す展開だってあるかもしれない!


私的素敵ジャンク―淡穏とまどほむには声優以外にも繋がりがあるのかも


 ネリーの名前の意味を拡大解釈すると、こんなふうにも考えられるってことで。まどマギと咲を結びつける風潮が苦手な方には申し訳ない結びとなってしまいましたが…。

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