shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

B’z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-

2025-01-01 | B'z

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。2008年にこのブログを始めて今年で17年目に突入しますが、ツイッターやインスタグラムのような双方向コミュニケーション・ツールではなく(←自分は自己承認欲求がゼロなのであの手のSNSは超苦手...)自分がその時々にハマってる音楽や映画についての忘備録的ブログにしたのが長続きしている理由かなと思ってます。まぁ欲しいレコードは大体手に入れたしお金もあんまり無いしで最近はあんまりレコードを買ってませんが、去年で言えばクイーンやヘイ・ブルドッグ、中島みゆきみたいにマイブームが次から次へとやってくるのでネタには事欠かないです。それでは早速2025年の暴走スタート!
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 あれは確か先週のことだったと思うが、いつものようにパソコンを開くとヤフーのニュース欄に「B'z 紅白初出場決定!」という文字が躍っていた。私は B'z は三度のメシよりも好きなのだが紅白は大嫌いときている。幼い頃にお茶の間で家族と一緒に観ていて気持ち悪いくらいハイテンションな司会者や取ってつけたような寒~い演出など、あのこそばゆい偽善的な雰囲気に対して子供心に激しい抵抗を覚え、それ以来もう50年以上一度も観ていないのだ。しかも大晦日は CSで5時間にわたって F1総集編が放送されるので当然そっちが優先だ。私はとりあえず裏番組録画しておいて、F1を観終わった後に B'zの出演シーン以外をすべて部分削除することにした。
 そして大晦日の晩、F1が終了した後すぐに、録っておいた紅白を超高速早送りで B'zのシーンを探し当てて早速再生。私はクイーン&アダム・ランバートの時と同じようにどうせどこか別の場所で前もって撮影した演奏シーンを流すだけだろうとタカをくくっていたのだが、いざふたを開けてみると、1曲目の「イルミネーション」こそ別スタジオでの事前録画収録だったものの、演奏終了後いきなり NHKホールのメインステージにサプライズ登場して「LOVE PHANTOM」と「ultra soul」の2曲を生で演ってくれたのだからたまらない(≧▽≦) 最初の30秒ほど稲葉さんの声が小さいというトラブル(←マイクがオフなのに地声だけであの音量を出せるってある意味凄い...)も何のその、30年にわたって LIVE-GYMで鍛え上げた稲葉さんの喉はそんなハンデをものともせず、“B'zの LIVE-GYMにようこそ!” とばかりにロック魂溢れるヴォーカルで圧巻のステージを見せてくれたのだ。
【B'z】「ultra soul」NHKホールの観客も総立ち【紅白】|NHK


 私はテンション爆上がりで録ったばかりの映像を何度も何度も再生して観ていたが、そのうちそれだけでは物足りなくなってきて、新年早々真夜中の1時だというのに去年買ったブルーレイ盤「B's Pleasure 2023 Stars」を引っ張り出してきてコンサートをフル視聴! 1日経ってもまだコーフン冷めやらず状態なので、このブログの新年1発目に取り上げることにした。
 このブルーレイ盤は2023年9月24日の大阪ヤンマー・スタジアム長居で行われた “B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-” ツアー・ファイナルのステージを収録したもので、チケットが取れずに参加できなかった悔しさを胸に去年の4月に購入。新しい職場の水が合わない私のストレス解消に大いに貢献してくれたのだが、クイーン来日特集やら901さんとのオフ会再開特集やらのどさくさで、このブログにはまだ書いていなかったものだ。
 中身の方は期待通り、いや期待以上の内容で、まるでライヴ・エイドのクイーンを彷彿とさせるような神パフォーマンスで5万人のオーディエンスを熱狂させる二人。B'zのライヴを観ていて私が一番凄いと思うのは膨大なレパートリーの中から毎回毎回異なったコンセプト・選曲でセット・リストを決めていることで、音楽監督である松本さんのファンに対する誠実さがそのあたりにも如実に表れているように思う。ポールの2015武道館の「Another Girl」の例を挙げるまでもなく、ファンにとっては新鮮なセトリほど嬉しいものはない。仮に「LOVE PHANTOM」や「ultra soul」を演らなくても、「バッコミ」「愛まま」「コマチ」など、ライヴで盛り上がる名曲がゴマンとあるのが大きな強みだろう。
 このブルーレイを観てもうひとつ気が付いたのは、昔の曲を演るにしても単なる再演ではなくライヴの度に曲が “進化/深化” しているように感じられること。B'zのライヴのサポート・メンバーは数年に一度くらいの割合で一新されるのだが、ベーシストやドラマーが変わると曲の表情も大きく変化する。ベーシストを例にとると、ガンガン・ベースか、ブンブン・ベースか、それとも粘ちっこいグルーヴ・ベースなのかで当然曲の印象が大きく変わってくるのだ。これまでになかった躍動感をバンドに持ち込んでくれた現ベース担当の清さん(♀)なんかはその成功例と言えるだろうが、これは楽曲の出来が素晴らしいからこそ可能なこと。例えるなら美人は洋服を着ようが和服を着ようが化粧をしようがすっぴんであろうが関係なしに美しいということだ。
 私が物心ついてからず~っと聴いてきたAC/DC、エアロスミス、キッスといったハードロック系アーティストたちも既に70歳を超え、次々とライヴ活動からの引退を表明している。ヴァン・ヘイレンやエイジアのようにその中心人物が亡くなってしまって二度と観れないバンドも少なくない。そんな中でこの2025年という今の時代に古き良き “スタジアム・ロック” を現在進行形で、しかも最高にカッコ良く聴かせてくれるアーティストは B'z をおいて他にいない。
 元旦の今日、B'zの公式サイトで彼らが2025年冬に全国ドーム・ツアーを行うという発表があった。私はこれまで何度もチケット入手に失敗して未だに生で観れていないので、今度こそは何としてもチケットを手に入れて B'zのライヴを生体験したいと思う。英語のことわざに “See Naples and die.(ナポリを見て死ね)” というのがあるが、今の私は “See B'z and die.” の心境だ。
B’z / DVD & Blu-ray「STARS」DIGEST
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