レコード・コレクターというのは因果な商売で、届いたレコードが期待通り、あるいはそれ以上ならまるで天下を取ったような気分になれるが、もしも期待ハズレだった場合はめちゃくちゃ落ち込んで、それをずーっと引きずってしまう。私がブログに書くのは基本的に前者のケースだが、たまには失敗例も話のネタに面白いかもと思ったので、今回は私が去年買ったレコードの中で最低のがっかり盤について書こうと思う。
そのレコードというのはストーンズの「Hackney Daimonds」で、通常盤LPとはまた別の、ゾートロープ(回転のぞき絵)仕様の盤。ゾートロープというのは平たく言うと、盤の回転に合わせて絵が動いているように見える特殊な視覚効果を持ったピクチャー・レコードの一種なのだ。百聞は一見にしかずなので、とにかくこれ↓をご覧下さい。
Rolling Stones Hackney Diamonds Picture Disc Blood Records.
どうです? 面白そうでしょ? 実を言うと今を遡ること約50年前、中学生の時に喜び勇んで買った「Sgt.Pepper's」「Abbey Road」「Band On The Run」の3枚がどれもこれも当時のシステム・コンポで聴いてもわかるくらいプアーな音質だったのに失望し、それ以降はピクチャー・レコードに対してネガティヴなイメージしか持っておらず、購入対象から完全に外してきたのだ。例外としてジュリー・ロンドンとケイト・ブッシュの7インチ・ピクチャー盤を買ったが、それらはあくまでも部屋に飾って目で見て楽しむ用に購入したのであって、決して聴くためのものではない。
去年の10月に出たストーンズの「ハックニー」を私は大いに気に入り、確かここでも大絶賛した覚えがあるが、どうやら世間の評判も良かったらしく、その後もカラー・ビニール・レコードやらノーマルなピクチャー・レコードなど、様々な形態でリリースされた。私が目を付けたのは特殊な盤面加工を施したレコードを扱う Blood Records というところが配給元となって全世界1万枚限定で本体価格£30(約5,500円)で発売されたゾートロープ盤だ。
ピクチャー・レコード否定派の私は最初 “ゾートロープって何やねん?” くらいの軽い気持ちで Blood Records のHPを覗いたのだが、そこにあった動画を見て“うわぁ、これめっちゃオモロイやんヽ(^o^)丿” と気に入り(←特に外周の、ダイアモンドをカットするナイフの動きが最高!)、送料込みの£50(約9,000円)で即購入。買ってしばらく経ってから販売元サイトを見たら既に完売しており(←そりゃそーなるわな...)eBayやDiscogsでは本体だけで15,000円を超えるプレミア価格で取り引きされている。売りに出ている盤のほとんどすべてがミント、つまりシールド状態ということはつまり “転売ヤ-・パラダイス” っちゅーことだ。
このレコードを首尾よく手に入れた私はしめしめと思いながらターンテーブルに乗せて回転させ盤面を覗きこんだのだが、絵の回転が速すぎて思っていたような視覚効果が全く得られない。あら?こんなはずやないのに... と思いながら回転数を上げたり下げたりしてみてもあまり変化が見られない。これって詐欺なんか? それとも自分の動体視力がアカンのか、どっちなんや...? まぁいずれにせよ、HPにあったような面白い動きが全く見られずにめちゃくちゃガッカリさせられたことだけは確かだ。どうでもいいことだが音の方もゴーッというサーフェス・ノイズが邪魔で、ハッキリ言って音質は全然良くない。う~ん、9,000円がドブに消えたか... やっぱりレコードは面白半分で買うモンやないですな。
そのレコードというのはストーンズの「Hackney Daimonds」で、通常盤LPとはまた別の、ゾートロープ(回転のぞき絵)仕様の盤。ゾートロープというのは平たく言うと、盤の回転に合わせて絵が動いているように見える特殊な視覚効果を持ったピクチャー・レコードの一種なのだ。百聞は一見にしかずなので、とにかくこれ↓をご覧下さい。
Rolling Stones Hackney Diamonds Picture Disc Blood Records.
どうです? 面白そうでしょ? 実を言うと今を遡ること約50年前、中学生の時に喜び勇んで買った「Sgt.Pepper's」「Abbey Road」「Band On The Run」の3枚がどれもこれも当時のシステム・コンポで聴いてもわかるくらいプアーな音質だったのに失望し、それ以降はピクチャー・レコードに対してネガティヴなイメージしか持っておらず、購入対象から完全に外してきたのだ。例外としてジュリー・ロンドンとケイト・ブッシュの7インチ・ピクチャー盤を買ったが、それらはあくまでも部屋に飾って目で見て楽しむ用に購入したのであって、決して聴くためのものではない。
去年の10月に出たストーンズの「ハックニー」を私は大いに気に入り、確かここでも大絶賛した覚えがあるが、どうやら世間の評判も良かったらしく、その後もカラー・ビニール・レコードやらノーマルなピクチャー・レコードなど、様々な形態でリリースされた。私が目を付けたのは特殊な盤面加工を施したレコードを扱う Blood Records というところが配給元となって全世界1万枚限定で本体価格£30(約5,500円)で発売されたゾートロープ盤だ。
ピクチャー・レコード否定派の私は最初 “ゾートロープって何やねん?” くらいの軽い気持ちで Blood Records のHPを覗いたのだが、そこにあった動画を見て“うわぁ、これめっちゃオモロイやんヽ(^o^)丿” と気に入り(←特に外周の、ダイアモンドをカットするナイフの動きが最高!)、送料込みの£50(約9,000円)で即購入。買ってしばらく経ってから販売元サイトを見たら既に完売しており(←そりゃそーなるわな...)eBayやDiscogsでは本体だけで15,000円を超えるプレミア価格で取り引きされている。売りに出ている盤のほとんどすべてがミント、つまりシールド状態ということはつまり “転売ヤ-・パラダイス” っちゅーことだ。
このレコードを首尾よく手に入れた私はしめしめと思いながらターンテーブルに乗せて回転させ盤面を覗きこんだのだが、絵の回転が速すぎて思っていたような視覚効果が全く得られない。あら?こんなはずやないのに... と思いながら回転数を上げたり下げたりしてみてもあまり変化が見られない。これって詐欺なんか? それとも自分の動体視力がアカンのか、どっちなんや...? まぁいずれにせよ、HPにあったような面白い動きが全く見られずにめちゃくちゃガッカリさせられたことだけは確かだ。どうでもいいことだが音の方もゴーッというサーフェス・ノイズが邪魔で、ハッキリ言って音質は全然良くない。う~ん、9,000円がドブに消えたか... やっぱりレコードは面白半分で買うモンやないですな。