⑲ Get Back / Don't Let Me Down (R 5777, Mono, 1969.4.11発売)
私には1年のうちビートルズ関連の記念日(?)が何日かある。例えば2月7日は“アメリカ上陸記念日” として「抱きしめたい」を、6月30日は “日本武道館ブラックスーツ・デー” として「武道館ライヴ」を聴きながら在りし日のFAB4に思いを馳せるのだ。そして明日1月30日はもちろん “ルーフトップの日”(^o^)丿... ルーフトップとくれば何はさておき「ゲット・バック」である。
この「ゲット・バック」は「ヘイ・ジュード」に続くアップル・レーベル第2弾シングルであり、彼らにとってイギリスで最後のモノラル盤シングルとなったレコードだ。彼らのUKシングルは「イエロー・サブマリン/エリナー・リグビー」以降はプッシュアウト・センター型(←家庭用プレーヤーとジュークボックスの両方に対応できるように中央部を4本の脚で支えてあって強く押すと取り外せるタイプ)とソリッド・センター型(←センター・スピンドルまわりの形状がLPと同じタイプ)の2種類の盤が初回盤で作られてきたが、この「ゲット・バック」の初回盤はどういうワケかプッシュアウト・センターのみのようだ。私はこの盤のプッシュアウト・センター・タイプ(1stプレス)とソリッド・センター・タイプ(2ndプレス)の両方を所有しており、何度聴き比べてみても両者の音の違いはほとんどわからないのだが、とにかくどちらもめちゃくちゃ音が良いのだ。後期ビートルズのシングル盤の中では断トツのハイ・クオリティ・サウンドだろう。
フィル・スペクターがミックスしたアルバム・ヴァージョンの「ゲット・バック」はUKオリジナル盤や “Phil+Ronnie” 刻印入りのUS・Bell Sound盤は言うまでもなく、「ロックンロール・ミュージック」のような編集盤ですらかなり良い音で聴けるのだが、グリン・ジョンズがミックスしたこのシングル・ヴァージョンは「青盤」も「パスト・マスターズ」も東芝盤シングルも、どれもこれも “ヤル気あんのか!” と言いたくなるようなヘタレな音で大いに不満だった。
ところがこのシングル盤の音はこれまで聴いたことがないような生々しさで、あの「ペイパーバック・ライター」以来のカッティング・レベルの高さなのではないかと邪推してしまうくらい迫力のあるサウンドが楽しめる。ジョージのシャキシャキしたリズム・ギターといい、リンゴの切れ味鋭いドラミングといい、とにかく音のシャープネスとエネルギー感がハンパないのだ。
それはB面の「ドント・レット・ミー・ダウン」も同様で、他の盤ではどこかモッサリ聞こえるジョンのヴォーカルがキリッと引き締まり、説得力が格段に増している。モノラルなのに左右のスピーカーの間にしっかりとした定位を感じさせてくれるのにもビックリ(゜o゜) ポールのベースもまるで弦が太くなったかのような(?)実在感で、曲の根底をしっかりと支えている。とにかくこんなに雄大なスケールで迫ってくる「ドント・レット・ミー・ダウン」は初めて聴いた。私的には文句なしにこの曲のベスト・サウンドだと断言したい。
1st プレスは ①“Sold In UK”リマーク有りの “プッシュアウト・センター” タイプで、②レーベルB面左中央部にある出版者名クレジットが“Northern Songs”だけでその後に “NCB” の表記無し(1st:両面ともに “NCB” 表記無し ⇒ 2nd:B面のみ “NCB” 表記有り ⇒ 3rd:両面とも “NCB” 表記有り、と推移)、③マトリクス枝番は -1U / -1U 。購入価格は BUY IT NOW(即決)で£6.00(約1,080円)だった。
Get Back
Don't Let Me Down
⑯ The Ballad Of John And Yoko / Old Brown Shoe (R 5786, Stereo, 1969.5.30発売)
アメリカや日本といった他の国々に比べると少々遅いようにも思えるが、イギリス本国におけるビートルズのシングルはこの盤からステレオになる。私はこれまで何度もこのブログで初期の不自然極まりないステレオ・ミックスをボロクソに言ってきたが、さすがに69年ともなるとステレオ技術も格段に進歩しており、 この「ジョンとヨーコのバラード」では “ビートルズ初のステレオ・シングル” の名に恥じない自然な音空間が楽しめる。しかも45回転パワーの成せるワザか、それまでのモノラル・シングルにひけを取らない押し出し感の強さを感じさせるパワフルな音がスピーカーから勢いよく飛び出してくるのだから嬉しくてたまらない(^o^)丿 モノは試しとこの盤をモノラル・カートリッジでかけて比較してみたが、当然ながらステレオ針で聴いた時の方が断然良かった。モノラルの時代はここに幕を閉じたのだ。
1st プレスは ①“Sold In UK”リマーク有りの “ソリッド・センター” タイプで、②マトリクス枝番は -1U / -1U。eBayに出品される盤を見ていてもこのレコードあたりからソリッド型がプッシュアウト型をプレス枚数で完全に逆転したようで、後者のタイプはますますレアになっていく。因みに私が買ったシングル盤もこの盤以降のラスト3枚はすべてソリッド型だ。入札状況は 2 bidsで落札価格は£4.20(約750円)だった。
Ballad Of John And Yoko
私には1年のうちビートルズ関連の記念日(?)が何日かある。例えば2月7日は“アメリカ上陸記念日” として「抱きしめたい」を、6月30日は “日本武道館ブラックスーツ・デー” として「武道館ライヴ」を聴きながら在りし日のFAB4に思いを馳せるのだ。そして明日1月30日はもちろん “ルーフトップの日”(^o^)丿... ルーフトップとくれば何はさておき「ゲット・バック」である。
この「ゲット・バック」は「ヘイ・ジュード」に続くアップル・レーベル第2弾シングルであり、彼らにとってイギリスで最後のモノラル盤シングルとなったレコードだ。彼らのUKシングルは「イエロー・サブマリン/エリナー・リグビー」以降はプッシュアウト・センター型(←家庭用プレーヤーとジュークボックスの両方に対応できるように中央部を4本の脚で支えてあって強く押すと取り外せるタイプ)とソリッド・センター型(←センター・スピンドルまわりの形状がLPと同じタイプ)の2種類の盤が初回盤で作られてきたが、この「ゲット・バック」の初回盤はどういうワケかプッシュアウト・センターのみのようだ。私はこの盤のプッシュアウト・センター・タイプ(1stプレス)とソリッド・センター・タイプ(2ndプレス)の両方を所有しており、何度聴き比べてみても両者の音の違いはほとんどわからないのだが、とにかくどちらもめちゃくちゃ音が良いのだ。後期ビートルズのシングル盤の中では断トツのハイ・クオリティ・サウンドだろう。
フィル・スペクターがミックスしたアルバム・ヴァージョンの「ゲット・バック」はUKオリジナル盤や “Phil+Ronnie” 刻印入りのUS・Bell Sound盤は言うまでもなく、「ロックンロール・ミュージック」のような編集盤ですらかなり良い音で聴けるのだが、グリン・ジョンズがミックスしたこのシングル・ヴァージョンは「青盤」も「パスト・マスターズ」も東芝盤シングルも、どれもこれも “ヤル気あんのか!” と言いたくなるようなヘタレな音で大いに不満だった。
ところがこのシングル盤の音はこれまで聴いたことがないような生々しさで、あの「ペイパーバック・ライター」以来のカッティング・レベルの高さなのではないかと邪推してしまうくらい迫力のあるサウンドが楽しめる。ジョージのシャキシャキしたリズム・ギターといい、リンゴの切れ味鋭いドラミングといい、とにかく音のシャープネスとエネルギー感がハンパないのだ。
それはB面の「ドント・レット・ミー・ダウン」も同様で、他の盤ではどこかモッサリ聞こえるジョンのヴォーカルがキリッと引き締まり、説得力が格段に増している。モノラルなのに左右のスピーカーの間にしっかりとした定位を感じさせてくれるのにもビックリ(゜o゜) ポールのベースもまるで弦が太くなったかのような(?)実在感で、曲の根底をしっかりと支えている。とにかくこんなに雄大なスケールで迫ってくる「ドント・レット・ミー・ダウン」は初めて聴いた。私的には文句なしにこの曲のベスト・サウンドだと断言したい。
1st プレスは ①“Sold In UK”リマーク有りの “プッシュアウト・センター” タイプで、②レーベルB面左中央部にある出版者名クレジットが“Northern Songs”だけでその後に “NCB” の表記無し(1st:両面ともに “NCB” 表記無し ⇒ 2nd:B面のみ “NCB” 表記有り ⇒ 3rd:両面とも “NCB” 表記有り、と推移)、③マトリクス枝番は -1U / -1U 。購入価格は BUY IT NOW(即決)で£6.00(約1,080円)だった。
Get Back
Don't Let Me Down
⑯ The Ballad Of John And Yoko / Old Brown Shoe (R 5786, Stereo, 1969.5.30発売)
アメリカや日本といった他の国々に比べると少々遅いようにも思えるが、イギリス本国におけるビートルズのシングルはこの盤からステレオになる。私はこれまで何度もこのブログで初期の不自然極まりないステレオ・ミックスをボロクソに言ってきたが、さすがに69年ともなるとステレオ技術も格段に進歩しており、 この「ジョンとヨーコのバラード」では “ビートルズ初のステレオ・シングル” の名に恥じない自然な音空間が楽しめる。しかも45回転パワーの成せるワザか、それまでのモノラル・シングルにひけを取らない押し出し感の強さを感じさせるパワフルな音がスピーカーから勢いよく飛び出してくるのだから嬉しくてたまらない(^o^)丿 モノは試しとこの盤をモノラル・カートリッジでかけて比較してみたが、当然ながらステレオ針で聴いた時の方が断然良かった。モノラルの時代はここに幕を閉じたのだ。
1st プレスは ①“Sold In UK”リマーク有りの “ソリッド・センター” タイプで、②マトリクス枝番は -1U / -1U。eBayに出品される盤を見ていてもこのレコードあたりからソリッド型がプッシュアウト型をプレス枚数で完全に逆転したようで、後者のタイプはますますレアになっていく。因みに私が買ったシングル盤もこの盤以降のラスト3枚はすべてソリッド型だ。入札状況は 2 bidsで落札価格は£4.20(約750円)だった。
Ballad Of John And Yoko