お友達と京都市消防局主催の「文化財防炎マイスター」講習に参加してるミモロ。
文化財の多い京都には、必要な大切な学習です。丸1日の講習は、応急手当の方法、初期消火のやり方、消火活動の手助けのやり方などを、講義と実際の体験で学んでゆくもの。
午前中は、応急手当を学びました。心停止した人へ、救急車が到着するまでの間の応急手当です。まず、胸骨圧迫のやり方を人形を使い、実際の現場を想定した訓練を体験。続いて、AED
(自動体外式除細動器)の使い方を学びます。
AEDは、心臓の動きに異常が出ている人に、電気ショックを与え、心臓を停止させ、再び、正常な動きに整える医療機器です。
最近は、学校、銀行、郵便局、駅、交番、ホテルなど、人が多く集まる場所に設置されているAED.でも、あることはわかっていても、その使い方がわからないと、どうにもなりません。使い方さえわかっていれば、一般の人でも、使用できる医療機器です。
指導教官のお手本をよく見て、参加者は、二人1組で、実際にAEDに触れながら、その使い方を体で覚えてゆきます。
「次は、こうやるんだ~」参加者の近くで、何度もやり方を見学し、頭に入れるミモロです。
「AEDの音声ガイドのいう通りにやればいいんです。落ち着いてやれば、だれでもできますよ」と指導教官。「AEDって賢いんだね~」と、感心するミモロです。
では実際にやってみましょう。
前の訓練で、応急手当の胸骨圧迫をする人に頼まれてAEDを取りに行って、戻ったという設定で、次の訓練が始まります。ミモロは、AEDを取りに行った人の役です。
「AED持ってきました!」胸骨圧迫をしている人に大きな声ではっきり告げます。
「AEDの設置を開始します」そういうと、バッグを倒れている人のそばに置き、AEDの電源をいれます。
バッグの中に装備されている電極パッドを取り出して、倒れている人の胸に設置します。
「えーっとこっちが、右肩のところ、こっちは心臓の下のあたりに貼るんだよねー」
装着したら、ケーブルをAEDの本体に差し込みます。
ADEを設置している間も、胸骨圧迫を停止せず、続けるのが大切だそう。
設置が完了するとAEDから「倒れている人から離れてください」と音声ガイドが流れ、胸骨圧迫も一時中止。「心電図を解析しています」と。ここで、電気ショックが必要かどうか判断され、「電気ショックが必要です」とAEDに言われたら、充電されるのを待って、ボタンを押す用意をします。
「ショックボタンを押してください」とAEDに言われたら、倒れている人に、だれも触れていまいことを確認して、いよいよボタンを押します。
「押します!」と大きな声で言って、電気ショックのボタンをプッシュ。
それが終わったら、「ただちに胸骨圧迫を開始してください」と、またAEDから指示が。
「イチニ、イチニ…」ミモロは、全身の力を込めて、胸骨圧迫を続けます。
「はい、結構でーす」と教官の声で、作業を終了。
「これって、実際に一度でもAEDに触ったことがないと、結構むずかしいかも…だって、いくら音声ガイドがあっても、現場で慌てたら、わかんなくなっちゃうもの…。こういう訓練、AEDが設置されている場所の周辺の人は、受けた方がいいんじゃないのかな…知っている人が、いっしょに現場に行けば、作業もスムーズだと思うし…」とミモロ。
ホント、倒れている人のそばで、AEDを使うべきか、どうか一般の人が判断できるか、疑問が残ります。
AEDは、電気ショックで、一時的に心臓の動きを停止させる装置です。ですから、正常な人が触れると、反対に心臓が停止して、大変なことになるとか…。だから電気ショックのスイッチを入れる前に、だれも、体が触れてないか、十分確認しなくてはならいんだそう。
応急手当の訓練の後は、ランチタイム。そして、午後の講義へと進みます。
午後は、火災に関する講義と訓練の時間です。
「京都は昔から火災が多く、多くの貴重な文化財が失われました。その原因の一位は、なんと放火です」と教官。
心無い人による放火は、昭和23年から平成25年までになんと66件で、文化財火災の43.7%に及びます。
放火による火災を予防するために、家の周りに燃えやすいものを置かない、夜間の照明を点灯する、不審者が入らないように物置や空き家にも鍵をかける、車やバイクのボディーカバーは、燃えにくいものに。地域で夜回りなどをして、放火防止を取り組みましょう。と、パンフレットに…。
京都では神社やお寺の境内は、禁煙になっています。また花火なども禁止されています。
もちろん、有名な寺社仏閣では、スプリンクラーや屋根からの放水設備など、さまざまな防火対策が行われています。
強力な水圧のもので、直接古い文化財に水をかけると、建物自体が損傷してしまいます。
デリケートな建造物には、消防士さんたちにも、多くの知識が必要なのだとか。
「お寺って山の上や、急な階段の上にあったり、もし火災が起きたら、消火活動大変そう」とミモロ。
京都では、大きなお寺や神社では、そこの僧侶や神職の方々は、消火訓練を受けているのだそう。
「みなさんは、文化財のあるところに、行ったり、観光客を案内したりする機会も多いでしょうから、もし、火災現場に遭遇したら、消防士やそこの人たちの消火活動を助ける行動をお願いします。」と。
木造家屋の多い京都、昔から民家からの類焼による火災の拡大が、文化財に多大なダメージをもたらしてきました。。
「皆さんは、消火器の使い方知ってますか?」
「う~ん、使ったことないからわからない…」とミモロ。
「では、今から、実際に消火器や、消防ホースでの放水を体験してもらいます」と。ミモロたち参加者は、次の場所へと移動します。
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