9月9日、重陽の節句の日。京都駅の南側にある「ワコールスタディホール京都」で、「京のええもん おすそわけ」という京都の日々の暮らしの中に息づく文化を紹介する講座が行われました。
前回は、華道家元、笹岡隆甫さんがご担当。「祇園祭のお花や、昔御稚児さんだったころのお話聞いたの~。すごく面白かった~」とミモロ。それで、今回も、その講座に参加することに。
2回目となる講座のご担当は、京都の町中でお酒を醸造なさってる「佐々木酒造」の佐々木晃さん。
京都の食文化に欠かせない日本酒のお話などを伺います。
参加者のテーブルの上には、佐々木酒造のお酒がズラリ。
「これ、試飲できるんだよね~」と、日本酒好きのミモロは、もうワクワク。
「佐々木酒造」は。上京区という町中にある蔵元です。京都は、昔から酒造りが盛んな土地。全国にある蔵元の多くは、秋田、新潟、滋賀など、米どころといわれる場所にあります。米どころといわれるまで、米が生産できない京都に蔵元が多いのは、京都が米の集積地であり、さらに茶の湯が発達するように、良質の水に恵まれたことによるのだそう。
室町時代には、小さなお店300軒でお酒を作っていたとか。戦前までは、30軒ほどあったそう。いまは、伏見に蔵元があつまっていますが、京都の町中には、佐々木酒造を含め、2軒のみだとか。
「佐々木酒造には、大きな井戸があり、その水を使ってお酒を作るんだって~。今度、見に行こう~」とミモロ。
「日本酒の消費は、昭和48年をピークに減少し、最盛期の3割しかありません。アルコールの消費量は、増えていますが、ワイン、ビールなど、消費者の嗜好が、さまざまなアルコールに分散してるんです」と。
なるほど、ひと昔は、宴会には、一升瓶が定番。「でも、あんまり一升瓶、家庭で見なくなったよね~」とミモロ。昔は、2級酒が、おじさんたちの愛飲酒という感じでしたが、今、ミモロたちが飲むのは、吟醸酒など高級酒で720mlの小さな目なボトルです。
「日本酒は、日本料理に最も合うお酒。だってお米からできてるんですからね~」と佐々木さん。
佐々木酒造は、きりりとした味のお酒が得意で、京料理をいっそう際立たせるものと評判です。
「お待ちどうさまです。ではお酒を味わってください…」と佐々木さん。この日は重陽の節句。昔から長寿を願いお酒に菊の花を入れて飲む習慣があります。
「そう・・・だから菊のお花あったんだ~」とミモロ。さっそくミモロも花びらをカップの中に浮かべます。
クンクン・・・かすかに漂う菊の香り…。「美味しいお酒~」
佐々木酒造のお酒でつくった奈良漬も・・・添えられた小さな楊枝は、ミモロにはちょうどいいお箸です。
つぎつぎにテーブルのお酒を試飲する参加者。
「クンクン・・・」まずは香りと色を楽しんで、それから口に含みます。
ミモロ、わかってる?「うん…どれも美味しいよ~」試飲だけでもほんのり顔に赤みがさす参加者もいるなかで、ミモロは、全く顔にでないタイプなので、次々に試飲を…。
アルコールが苦手な人には、ノンアルコールの甘酒タイプのドリンクも。
「冷やして飲むと美味しんだって~」
さて、いろいろなお話を伺った後に、この会のコーディネーターの「千本銘木商会」の中川典子さんが、この日のための和菓子を用意してくれました。
重陽の節句には、菊の花の上に綿をかぶせ、そこにふくまれた水を飲んだとか。そのイメージを表現した和菓子です。
「かわいい~あれ、餡にプチプチしたものが入ってる~なんだろ?まさか奈良漬・・・」とミモロ。「違います、イチジクです」と中川さん。「あ、そうだよね~」そういいながら、パクリ。「美味しかった~ごちそうさま~」
今回も多くの方が参加した「京のええもん おすそわけ」の講座。
日本酒好きだけでなく、多くの方が興味を抱くお話でした。
日本酒好きには、10月1日に「松尾大社」で「日本酒で乾杯」というイベントが開催されます。
京都のさまざまなお酒が楽しめるイベントです。ぜひそちらも・・・
最後にいただいたお土産・・・
「わ~お酒と利き酒用の杯。特製クリアファイルにボールペンも入ってる」と大喜びのミモロ。
楽しい重陽の節句を過ごしたミモロでした。
次回の「京のええもん おすそわけ」の講座は、10月14日講師は、作庭家の小川勝章さんです。
*講座などのお申し込みなど詳しい情報は、「ワコール スタディホール京都」のホームページで
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