「現場(発想)」と「理論」、あるいは「地上」と「机上」の関係・・・・補足

2010-03-10 14:04:10 | 構造の考え方
先回のピエティラ設計、オタニエミ工科大学「学生会館」の平面図を編集しなおしました。

室名は原本のままです(縮尺1:800とありますが、それは原本のサイズのときの表示です)。
ただ、Poli room, TKY office, PTK room が何の部屋を意味するか、不明です。

地上階(Ground Floor)平面図


上階(1st floor)平面図


なお、“ARK”の表紙に、この建物の真上から見た模型写真が載っていますので、大きめのサイズで転載します。


この模型は、角材をいくつか横並べして削ってつくってあるようです。
フィンランドは雪がかなり降ります。屋根に雪を溜めるのは好ましくありませんから、極力水はけをよくしてあるはずです。
そういった点も含め、模型で形体を検討したものと考えられます。
当然ですが、周辺の地形も板でつくってあります。
図版を大きめにしたのは、多少でも形体の様子がよく見えるように、と考えたからです。

もしも、この建物を実際に見た方がおられましたら、感想などお聞かせください。
この建物ぐらい、図面、写真だけで空間を想像するのが難しい建物はないように思います。

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