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今年の「#文学」
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年末も近づき、忘年会や送別会の季節ですね。肝臓の準備はよろしいか。 というわけで、飲み会ついでに最近のSNS、とくにX(旧Twitter)の治安が終わっている、という話をしていたのだが、00年代インターネッツを知る通称「インターネット老人会」世代からは、「かつての2ch以下」という評価が多かった。 荒らし投稿する奴があぼーん(削除)されない、コピペ連投する奴も別に凍結されるでもなく生き残っている。 運営の対処が足りない/出来ていない。そして通り魔に合う確率が高い。仲間と和気あいあい喋ってるとこに、どこからともなくやってきた知らない人がいきなり殴り込んでいちゃもんつけてくるのである。完全にスラム街である。 かつての2chもスラムだったし、ゴミ溜めだった。ただ、スラムにはスラムのルールがあった。 ゲスなチンピラではなく、住み着いたストリートに馴染もうと、あるいは反旗を翻そうとして足掻いていた。
このところ国際ニュースになっている、ニューカレドニアでの暴動。 (ニュース例) https://www.bbc.com/japanese/articles/cl44l2x4dljo フランスによる長年の植民地政策により、不利益を被ってきた現地住民による反乱だが、実はこれは初めてのことではない。1878年にはフランス人による土地の強制接収に反発した大規模な反乱が起きているが、圧倒的な戦力差によってほどなく鎮圧される。首謀者の首は晒し者にされたそうで、その後、しばらく反乱はなりをひそめた。 今回の暴動の切っ掛けは、「移民にも投票権を与える」という政策への反発だとされる。フランスが、本土で邪魔になった移民・難民を遠く離れた植民地に押し付け、しかも参政権まで与えてしまえば地元民はますます肩身が狭くなる。 元々、先住民の土地や権利が片っ端から奪われてきた軋轢が全く解消されないまま21世紀に突入してい
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、近い地域で発生した排他的な一神教である。建前上、これらの崇める神は同じ、ということになっている。モーセもイエスも預言者の一人であるが、神から受けた啓示を正しく広めることが出来なかったため、教えが歪んで伝わってしまったのだというのがイスラームの言い分である。 そのため、イスラム教を創始したムハンマドは、「最後の予言者」とも呼ばれる。 イスラームの教えが最終究極であり、他の預言者たちになし得なかった、唯一神の望む教えを広めたものだという立場である。 しかし、ユダヤ教/キリスト教の神はヤハウェで、イスラム教の神はアッラーである。 そもそも発祥も違う。 ヤハウェの起源はおそらく砂漠の嵐の神だろうとされ、だから同じ嵐の神であるバアルとの主神争いの神話が多いのだと言されている。つまり当初は多神教の中の一柱に過ぎなかった。 イスラム教の神アッラーも、ムハンマドの属する
イングランドはケンブリッジのオーガスティン会修道院で、かつてそこで活動していた修道士の墓が発見された。 この修道院は1280年代に設立され、以降、250年ほど活動していたらしい。が、その修道たちの遺体は、多くが寄生虫の死体つきだった。 手や体を洗う水があり、共同の便所もあり、他の貧しい農民家庭よりは衛生環境の良かったはずの修道士たちの寄生虫罹患率は、農村よりも高いほどだったという。何故なのか…という話である。 Why Were Medieval Monks So Susceptible to Intestinal Worms? https://www.smithsonianmag.com/science-nature/why-were-medieval-monks-so-susceptible-to-intestinal-worms-180980608/ この記事によると、おそらく修道院内
ちょっと面白そうな研究を見つけた。アイスランドからグリーンランドへ移住した人々が、入植地を諦めて去った直接原因は何だったのか、という話しである。 当時、気候変動が起きていて、温暖化の時代が急速に終了しようとしていたことは分かっている。 寒冷化すればグリーンランドに住み続けることが難しくなったのは確実である。しかし今回の研究では、実際は、住民たちは気候変動によって起きた干ばつによって、寒冷化しきるより早く見切りをつけていたのでは? ということが示唆されている。 記事 Rewriting The History Books: Why The Vikings Left Greenland https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2022/03/rewriting-history-books-why-vikings.html (書き換えっていうほど書
話題に上らなくなってからもひっそりバッタウォッチャーしていた中の人ですこんばんは。 最後まで繁殖の続いていた東アフリカ(「アフリカの角」と呼ばれる地域)も、ようやく大発生は収束。2月中の警戒期間が終われば、完全に例年通りに戻ったとなるのかなと。例年、一部地域に集中した発生はあるけれど、その地域の対処さえできれば特に広がりもしない。 https://www.fao.org/ag/locusts/en/info/info/index.html この件について記事を書きはじめたのが、ちょうど二年前、コロナ禍が始まった頃だったので、あれからもう二年かー早いなーという感じ。 イナゴの群れが中国に到達! というクソみたいなデマが流れていたので、バッタの進行の見方を解説する https://55096962.seesaa.net/article/202002article_20.html イナゴの群れは
アマルナ王朝絡みでセンセーショナルなタイトルつけてくる時は大抵、とりあえず注目集めたくてタイトルつけてくるんだけど、やっぱり今回もそうだった。 あと相変わらず、ちゃんと元ネタの論文まで見てねーな…(´・ω・`)ってなったのでとりあえず解説しておくね。 ■ニュースリリース ツタンカーメンの鉄剣の製造方法と起源の特定に成功 https://www.it-chiba.ac.jp/topics/pr20220212/ 千葉工大,蛍光X線でツタンカーメン短剣製法特定 https://optronics-media.com/news/20220215/76335/ ■元論文 The manufacture and origin of the Tutankhamen meteoritic iron dagger https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.11
イングランドがまだ統一されていない時代の「七王国時代」は、知る人ぞ知る面白い時代である。 ノーサンブリア、マーシア、イーストアングリア、エセックス、ウェセックス、ケント。 サクソン人にデーン人、ウェールズ人にピクト人、ブリトン人…ローマの去った後、様々な民族がごちゃまぜになりながら英国史の基礎を作っていった時代。この時代を扱う本はそんなに無く、あってもイングランド史の一部のことが多い。それが一冊まるごと使った本があるというので、これは面白いのでは、と思って読みはじめてみたが、色んな意味で期待はずれでちょっとガッカリしてしまった…。 イングランド王国前史―アングロサクソン七王国物語 (歴史文化ライブラリー) - 桜井 俊彰 まず初っ端から、「ブリトン人とは何者か」というのが分かっていないのが痛い。 ブリトン人というのは基本はブリテン島の先住民で、ローマ化した人々、だと説明されていることが多い
コロナ禍がはじまってから、外に出る時はマスクをしよう、という風潮になった。 公園など開けた場所でも、人が密集する場所ではマスク着用が望ましいとされ、キャンプのようなアウトドアでもトイレや炊事場など人の集まりやすい場所ではマスク推奨、登山では山頂が混む場合は人としゃべる距離に気をつけること、となり、山小屋はマスクに加えてインナーシュラフ持ち込みもルールになった。 ただ登山は、肺活量の限界まで使うスポーツなので、マスクなんぞしてたらすぐ息が上がる。マスク着用したままで登れるほど山は甘くはない。 そんな中、登山者たちは「マスクだけどそんなに苦しくない」という触れ込みのアイテムに手を出し始めた… こういうやつである。 完全に 山岳ゲリラ いや、最初このスタイルの人と山の中で出会った時は、正直ビビりましたw だってこれ…日本以外の国だとゲリラのスタイルだもん…。 この格好の人が細長いもの持ってウロウ
去年のニュースだが拾えていなかったのでメモ。 アメリカ・ユタ州の遺跡から焦げたタバコの種などがまとまって見つかったことで、人類のタバコ利用は1万2~3千年前にはもう始まっていた可能性がある、と示唆されたようだ。 Humans used tobacco 12,300 years ago, new discovery suggests https://www.bbc.com/news/world-us-canada-58884119 元論文 Earliest evidence for human use of tobacco in the Pleistocene Americas https://www.nature.com/articles/s41562-021-01202-9.epdf?sharing_token=mgJd3aq81H96tYaupsl4TdRgN0jAjWel9jnR3Z
ここまでの流れ 中の人、いろいろあって簿記三級まで勉強する。 → 簿記はビジネスの世界の共通語だよ! とかいう話になる → この知識で古代メソポタミアで会計文書書いてた役人さんたちと会話出来るのか…? → そういやメソポタミアの簿記ちゃんと調べたことないな → 資料発見 →見 慣 れ た 人月計算式 が …うん、あれだ。 ウル第三王朝の簿記…なんか…とってもITに馴染みのある概念使ってる…。 というわけでその簿記の内容。 1日あたり1人どのくらい処理できるかをあらかじめ想定した上で、労働人数×労働日数=総人日 としている。 繰越分も赤字も人日で計算されてるのがミソ。 収入、支出、差額しかないのでかなり簡素な内容だが、収入も支出も労働日で計算されている。 ここでは粉挽き女1人の1日の労働力が「1」という単位。何でこんなことをするの? という話だが、古代にはお金という概念がないことを想定してみ
お 正 月 ― ! さて、現代では1/1がお正月(あるいは、イベントはしないまでも一年の区切りと認識する)という国が多いですが、実は伝統的な暦では春はじまりが多いです。主に農業が主体の地域。 農業の区切りとなる時期に一年始まったほうが都合いいですからね。麦作の地域は3月半ばくらいが多いです。 シュメルの暦などはわかりやすくて、「主食の大麦の収穫が終了する3月半ばで一区切り」。 古代ペルシャ暦やバビロニア暦、ユダヤ暦などもこの流れを汲んでいて、現代暦でいう3月半ば頃で一年が終了します。 古代エジプト暦は7月半ばが一年の区切りですが、これはナイルの増水が開始される時期のため。 エジプトの農業はナイルの増水依存なので、これも農業サイクルが基本の暦になります。エジプトを除けば、西アジア圏の伝統的な1年の始まりは圧倒的に3月が多い。 では麦じゃなく米が主食のあたりはどうなのか、ですが、アジアのほうを
昔、どこかで「土器のような手芸品は、寒い時期に家の中で作っていたのでは」という話を読んだことがあった。 だけど土器って作るのにけっこう広いスペースいるよね…? まさか家の中に粘土持ち込むわけにもいかない。竪穴式住居、そんなに広くない。おまけに、作ったあと、しばらく乾かしておかないといけないし。 この「乾かす」というのが曲者で、ある程度の温度がないと乾かないのだ。 そう、だから、冬に土器作りは向いていない。 春から夏のどこか、家の外に屋根をかけた作業場所を作って作っていたのだと考えた。 その中でも、土器づくりに一番向いているのは、秋の終わりではないかと思うのだ。その理由を書いておく。 参考: 土器づくりの方法 https://www.town.miyashiro.lg.jp/0000002377.html PDF https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/s
エジプトさん、首都移転は12月に開始とのことだが、ナイル川から離れたところに町が作れるのは現代ならではである。 何しろ人間は水がないと生きていけない。エジプトは雨がぜんぜんふらない国なので、飲料水は川に頼るしかないのである。 エジプトさん、首都移転を開始。遷都はロマン…! https://55096962.seesaa.net/article/202111article_4.html ちなみに、有史以来(※おおよそ紀元前3,000年以降)のエジプトでは、首都はすべてナイル川沿い。(※アレキサンドリアなども、建設当時はナイル川の支流が繋がっていた) 人口が一定以上の大都市も、一部の紅海沿岸などを除けばナイル川沿いに作られていた。オアシスの水や地下水では、大きな人口はまかないきれないのである。 *出典元「古代エジプト 都市文明の誕生」 でも、今回の新首都はカイロから東へ40kmと砂漠のど真ん中
マヤ世界では、手足の指ぜんぶ使って数を数える二十進数が基本となっていた。暦も20日が基本で、20×13=260日の短期周期(ツォルキン暦)や、長期周期のハアブ暦が有名。 その二十進数の起源が、紀元前1400年のオルメカまで遡る可能性が出てきたという。 根拠は遺跡の形だそうな。 なんのこっちゃ、という話だが、写真を見ると分かる。 Hidden Maya complexes hint that the famous calendar was already in use 3,400 years ago https://www.livescience.com/maya-olmec-city-plan.html 左がSan Lorenzo遺跡(紀元前1,400年~1,150年)、オルメカの遺跡 右が Aguada Fénix遺跡(紀元前1,000年~800年)、マヤの遺跡 形がよく似ていて、二十
ブルーバックスだしどうせロクでもないマジキチな情報の詰め込み方してるんでしょ。と半笑いで開いたら予想の斜め上まで詰め込まれていてガチ過ぎさに震えた、そんな夜。 「ビールの科学」。 これは、ビール本体の科学というより、ビールを飲んだことのある全人類を健全なビールクズとして育成するための教本であった。 カラー版 ビールの科学 麦芽とホップが生み出す「旨さ」の秘密 (ブルーバックス) - 渡 淳二 初っ端は「ビールとは何か」や「ビールの歴史」といった、わりとありきたりな内容。 現代ビールの製法や機材についた詳しく出てくるあたりから、何やら雲行きが怪しくなってくる。この本、サッポロビールに務めるガチな研究者がよってたかって書いている本なのである。あとがきに集うメンツを見て、なるほど、詳しいわけだな、と気づく。 ビールのおいしさとは何なのか、ビールの値段を決めるものは何か、ビールの種類と味や色の違い
コロンブスの新大陸「発見」の150年前には、既に船乗りたちの間では新大陸の存在が知られていた、という証拠が古文書の分析から証明された、という話。情報源は北欧人だろうと言われていて、要するにヴィンランド・サガの元になった出来事なのである。 言われてみれば「なるほど、知ってて当然なのか」と思った。 Italian Sailors Knew Of America 150 Years Before Christopher Columbus, New Analysis Of Ancient Documents Suggests https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2021/10/italian-sailors-knew-of-america-150.html 取り上げられているのはGalvaneus Flammaというミラノの修道士が書いていた13
人類はなぜニワトリを飼育し始めたのか、という話をしていた時に、卵を食べるためだと思っている人がけっこういたなとふと思い出した。 しかし卵いっぱい生むようになったのは近代の話、かつ、日本では、養鶏がシステマチックにできていて、効率的に卵を産ませられるようになっているから、溢れんばかりの卵を安く買えるというだけの話である。 ニワトリの原種ヤケイは一年にせいぜい数十個しか卵が生めない。 そして、実は野生の鳥も繁殖期には「毎日卵を生むことが出来る」。 たとえばツバメは、毎日1つずつ産んで、5、6個そろったところから温め始める。卵を産むにはエネルギーが要る。お腹の中で卵の殻を作るなどの作業も必要になる。そうすると、一気にたくさんは生めない。これはニワトリも同じだ。 ツバメの場合、いちど繁殖に失敗しても、もう一度最初から卵を生み直す事ができる。そうすると6x2=一羽で12個産めることになる。 個体差に
エルフの村はやたらと焼かれるイメージがある。 実際の数は統計をとっていないので判らないが、体感比でドワーフ村やホビット村の2.5倍は焼かれていると思う。しかもほとんどの場合で村まるごと全焼である。大抵のエルフは魔法使えるくせに対策が出来ていないのではないか。 火をかけられても初期消火さえできればあんなに燃えることはないはずである。 というわけで、エルフの村がなぜそんなに「燃えやすいのか」、というところから検証に入っていきたい。 ●エルフの生業は農業ではないため家屋が密集している もしも畑作によって作物を得ているライフスタイルだった場合、この画像のように家と家の間には畑が広がり、一軒が火災になってもそう簡単に火は燃え広がらない。村を焼くには一軒ずつ丁寧に放火していく必要がある。しかし、多くのエルフは農耕民ではなく、家々の周囲は森であることが多い。つまり家屋が密集しており、一か所に爆発的な火災
映画の無限列車編は猗窩座どのが煉獄さん狙いのヤンホモみたいになってましたが、彼が強さを求めるようになった理由とかバックボーンが判るとめちゃくちゃ切ないんですよ…鬼になった時に人間だった時の記憶が消えちゃってるんですけど、それでも術式展開の模様は非業の死を遂げた婚約者の髪飾りから来てるとか、鬼になっても女性は食べないとかすごい一途で純粋な人なんだよ…それだけに悲しい…全ては無惨様が悪い(ここ重要) はい、というわけで本題に入ります。 大人気で映画もヒット中のマンガ/アニメ作品「鬼滅の刃」。 その主人公の炭治郎の故郷は、東京都の奥多摩と設定されている。そして、どうやらアニメでのロケ地が雲取山だったらしく、聖地認定されて登ってる人もいるようなのだが… 言ってしまうと、雲取山に登っても意味が無い。 何故なら、炭焼き小屋とは集落の近くの山に作るもので、雲取山の山頂だと集落から遠すぎるからだ。 聖地巡
このブログを書き始めたのが2008年2月。同じ頃に、とりあえず登録だけしてみたツイッター。 なんだかんだで13年目となった今、見返していてふと気が付いたことがある。 10年より前のリンク先 ほぼ 無い あるのは自分のサイトくらいなもので…。 なぜ、というのは考えれば分かる。13年前のWebてまずHTML5.0が出るか出ないかくらいの時期で、そもそものWeb言語からして違うよね…? あとインターネットでは光回線は一般的ではなく、まだADSLの人もいた時代。サイズが大き目の画像の読み込みに時間がかかるためページはシンプルなのが普通。地デジ化が2011年なのでテレビもまだアナログ。 pixvのサービス開始が2007年9月で、当時はまだ自分のイラストをアップしておく場所すら少なかった、そして絵師さんを探すために、Webリングなどから個人サイトを周っていたのである。…。 そんな時代なので、そもそも今
ニンテンドースイッチで発売されたFEシリーズ最新作の風花雪月をやっていた。 ゲームとしては面白いし戦闘バランスもまぁまぁ。(ハード/クラシックでやると緊張感ハンパない。ノーマルでやるとヌルゲー) ただ、「大陸の命運をかけた三大勢力の激突」という壮大な舞台設定のわりに戦略に関する部分などシナリオの一部がばがばで、設定とか伏線が生かし切れてない…。 面白いゲームなのにちょっともったいない。あとプレイしていても「?? ここの部分ってこうなんだっけ」って分からなくなってくる。なのでちょっとまとめておくことにした。 ファイアーエムブレム 風花雪月 -Switch (『TCGファイアーエムブレム0』限定カード「士官学校の新任教師ベレト」 同梱) このゲームのスタートは「学園モノ」で、三つの学級のうちどれかを選択して生徒たちを教育していく。 三学級の出身者は大陸に存在する三勢力それぞれから来ていて、後半
人類はいつアフリカを出て、いつごろ世界に広まったのか。ここ5年くらいの間に色んな新たな説が山盛り出て来て、あっこれもうめちゃくちゃやん? どうすんの? って思ってたけど、…ご安心ください、一つにまとまりました! 全部入りで一つに そう…全部…入りで… こうなりました… https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/061600354/?P=2 いや、うん。 なんかこうするしかないだろうなとは思ってたけど、改めて文字で見ると「…そうか」って真顔になっちゃうやつ。 おおまかに説明すると、こういうこと。 ◆事実 現在生きているホモサピエンスの遺伝的な差異は少なく、元集団の人数はかなり少なかったと推測される ◆そこから推測された以前の説 人類の出アフリカは1回きりで、少数だけがアフリカを出た。 (その「出アフリカx年」の年代がちょっとずつ遡っていたのが以前の
この記事は、元々「蛮族が井戸に毒を入れること」を想定して資料を集めていた。しかし、検討しているうちに急遽、方針変更したものになります。 ある街で戦争に関連して井戸に毒が入れられる場合、攻める側が「相手の戦力を減らすために井戸に毒を入れる」場合と、守る側が撤退前に「嫌がらせとして井戸を使えなくするために毒を入れる」という場合の二通りが考えられます。 しかし前者を考えた場合、効率よく相手の戦力をそぐためには、かなり毒に精通していなければ難しく、また、敵陣にこっそり忍び込むスキルや、毒の正体に気付かれる前に沢山の人に水を飲んでもらう必要があるなど運任せの部分も大きくなり、あまり効率的ではありません。 後者の「井戸に毒を入れる」シチュエーションは、言ってみれば逃げる側が村を焼くついでに井戸も使えなくしておく焦土作戦です。そこから先へ進軍させないか、進軍速度を遅らせるための「嫌がらせ」ですが、そのほ
ヤフーニュースでデマを流したアホタレがいたのでカチンときて、一周回ったあと笑顔で「うん、よし、ならもうちょっと書き足しておくか!!」って思ったので書いておく。 【以下は事実誤認を含む要注意記事です】 コロナに続くもう一つの危機――アフリカからのバッタ巨大群襲来 https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20200307-00166447/ ***************************************************** ★ここが間違い! ・アフリカから飛来し、各地で農産物を食い荒らしてきたバッタの大群が、中国西部にまで接近している →今アジアにいる奴らはアフリカからは来ていません。パキスタン周辺で繁殖してます。 ・パキスタンの北東には中国の新疆ウイグル自治区がある。つまり、バッタの大群は西からの風に乗って中国にも押し
まとめサイトや東スポなどが「サバクトビバッタの大群が中国へ!」というどうしようもないデマを流していて、えぇ…マジかよ…と頭を抱えたバッタウォッチャーの中の人ですこんばんは。 いや、冗談抜きに、人知れずもう10年くらい毎年春の時期になるとサバクトビバッタの発生をウォッチしてますからね。 え、何でそんなヒマなことしてるのかって? たまにエジプトにバッタが襲来するからです。 さて、最初に言っておきますが サバクトビバッタの群れはイラン高原とヒマラヤを越えられません。 これは毎年見てれば判ります。過去履歴も追えます。なので中国にはそもそも到達できません! そして 中国・日本で発生する「蝗害」はトノサマバッタで、サバクトビバッタではありません。 もし中国で蝗害が発生するならトノサマバッタです。 デマを流した人も引っかかった人も、地図見てないし過去事例も見てないんだよなあ。 本当のところはどうなのか調
まだ骨の破片しか見つかっていないデニソワ人の顔をDNAから復元した、というニュースが流れていた。 断片しかない状態でどうやって顔を予想しているのかと思ったが、どうやら現代人(ホモサピエンス)と、ネアンデルタールのDNAとを比べて、その「差分」から特徴を掴んで予測しているらしい。なのでこれ、かなりあてずっぽうに近いと思う。 Extinct Denisovan Woman Gets Her First Portrait Thanks to DNA from Her Pinky Bone 別の記事 Scientists use fossilised finger bone DNA to rebuild ancient human https://www.theguardian.com/science/2019/sep/19/scientists-use-fossilised-finger-bon
なんとなくと仏教関係の本を読んでいたら、京都にある六角堂の話が出ていた。 学生時代はたまに遊びに行ってたあたりである。といっても、そんなに仏教関係の伝承に興味があるわけではないので、なんとなく説明も読み飛ばしていた。 今更のようにその起源を学ぶ。 伝説にいわく、六角堂は聖徳太子が建立し、初代住職は小野妹子が勤めたとされる由緒正しい古寺である。 親鸞上人は建仁元年(1201年)に二十年修行した比叡山を降りて六角堂に百日詣でを行ったという。 そして満願まであと五日となった95日目、早暁の夢中に聖徳太子が現れて、次の偈(げ)を授けたという。 行者宿報設女犯 我成玉女身被犯 一生之間能荘厳 臨終引導生極楽 これをもって、当時29歳の親鸞は真宗の開祖になったという。 この漢文、字面でなんとなく意味はわかるんだけどなんか前半が不穏だなあとおぼろげに思っていたんだ。 まさかこんな意味だったとは。 行者宿
かつて食用キノコとして広く食べられていたにも関わらず、2004年に脳症との関連が疑われ、とつぜん「毒キノコだから食べないで!!」に変更されたものがある。スギヒラタケだ。 農林水産省のページ http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/sugihira_take.html このキノコが2004年にとつぜん毒キノコ扱いになった理由は、実は法改正にあった。2003年11月、感染症法が改定され、急性脳症の症例を全数調査することになった。その法改正後のはじめてのキノコシーズンに報告された急性脳症の中に、スギヒラタケが原因と思われるものが多数混じっていたのだ。 つまりこれは、キノコがとつぜん毒を持ったとかいう話ではなく、それまでもキノコ毒による症例は出ていたけれど、気づいていなかったというのが正しい。長ければ食後一週間以上経ってから症状が出ること、
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