サバクトビバッタの大量発生も例年通りのレベルに収束。そして人間の元にはナレッジが残った
話題に上らなくなってからもひっそりバッタウォッチャーしていた中の人ですこんばんは。
最後まで繁殖の続いていた東アフリカ(「アフリカの角」と呼ばれる地域)も、ようやく大発生は収束。2月中の警戒期間が終われば、完全に例年通りに戻ったとなるのかなと。例年、一部地域に集中した発生はあるけれど、その地域の対処さえできれば特に広がりもしない。
https://www.fao.org/ag/locusts/en/info/info/index.html
この件について記事を書きはじめたのが、ちょうど二年前、コロナ禍が始まった頃だったので、あれからもう二年かー早いなーという感じ。
イナゴの群れが中国に到達! というクソみたいなデマが流れていたので、バッタの進行の見方を解説する
https://55096962.seesaa.net/article/202002article_20.html
イナゴの群れは夏には中国に到達! というクソみたいなデマが流されるので、もう少しバッタについて説明する
https://55096962.seesaa.net/article/202003article_7.html
バッタの大発生は、今まで五十年とかの長いスパンで何度も起きていて、毎回、数年ほどで収束していたのです。ね? あの当時に言ったとおりでしょ?
まとめサイトやニュース系ゆーちゅーばーが散々、日本にも来る! とか食糧危機が! とか煽ってたけど、あいつら生息できる範囲が決まってるから、それ以上先には行けないし、繁殖条件が意外とシビアなので、たまたま合致してバグると爆発的に増えるけど、その後は急速に減っていくんだって…。
二年前、意固地に危機説を唱えていた皆さん、答え合わせのお時間です。
今回も、彼らは平常運転に戻りましたよ。
ただ、前回の大発生の原因は、たまたま発生してしまったモンスーンによる大量降雨が引き金でした。
また大雨が降ったら、同じように大発生が起きるのでは?
…その可能性は、なくもないと思います。自然界のランダムイベントは読めないので。
ただ、今回の大発生は場所が内戦状態で情報の上がってくるのが遅いイエメン、さらにコロナ禍で対処の後手に、とか複数条件が重なってたわけで、さすがにそこまで条件重なることはなかなか無いはず。
そして今回の大発生で、学者たちはバッタに関するナレッジを溜め、研究を進めました。
バッタの繁殖には産卵に適した湿った土地が必要ということで、衛星を利用した湿度予測のシステムも出来ました。交尾が行われる時間帯や場所の条件も特定されました。人類は新たな迎撃スキルを手に入れ進化しました。
おそらく次に大発生があるとしたら、また何十年後かなので、今回作り上げたシステムやインフラはもう使えなくなっていると思う。だけど知的財産は受け継がれる。人間は知恵で戦う生き物なのですよ、ナレッジさえ失われていなければ、次の機会には次の武器が作られるだけですね。
何十年かごとにしか起きないハレー彗星なみにレアなイベントをリアルタイムにウォッチ出来たのは、非常に有意義な体験でした。
#ちなみに途中でこんなこともありましたね
#人間さぁ、団結するとそこそこ強いのに毎回くだらないことで仲間割れするの癖なの?
マジか…。人間、サバクトビバッタ軍を前に内戦を始めてしまう
https://55096962.seesaa.net/article/202011article_9.html
まぁ、あと中央アジアでもわりと頻繁に他のバッタの大量発生はあるので、これからもウォッチは続けていきたいところ。
ただの趣味なので。ニュースにならない時も黙って眺め続ける、それがマニアというもの…なのですよ…
最後まで繁殖の続いていた東アフリカ(「アフリカの角」と呼ばれる地域)も、ようやく大発生は収束。2月中の警戒期間が終われば、完全に例年通りに戻ったとなるのかなと。例年、一部地域に集中した発生はあるけれど、その地域の対処さえできれば特に広がりもしない。
https://www.fao.org/ag/locusts/en/info/info/index.html
この件について記事を書きはじめたのが、ちょうど二年前、コロナ禍が始まった頃だったので、あれからもう二年かー早いなーという感じ。
イナゴの群れが中国に到達! というクソみたいなデマが流れていたので、バッタの進行の見方を解説する
https://55096962.seesaa.net/article/202002article_20.html
イナゴの群れは夏には中国に到達! というクソみたいなデマが流されるので、もう少しバッタについて説明する
https://55096962.seesaa.net/article/202003article_7.html
バッタの大発生は、今まで五十年とかの長いスパンで何度も起きていて、毎回、数年ほどで収束していたのです。ね? あの当時に言ったとおりでしょ?
まとめサイトやニュース系ゆーちゅーばーが散々、日本にも来る! とか食糧危機が! とか煽ってたけど、あいつら生息できる範囲が決まってるから、それ以上先には行けないし、繁殖条件が意外とシビアなので、たまたま合致してバグると爆発的に増えるけど、その後は急速に減っていくんだって…。
二年前、意固地に危機説を唱えていた皆さん、答え合わせのお時間です。
今回も、彼らは平常運転に戻りましたよ。
ただ、前回の大発生の原因は、たまたま発生してしまったモンスーンによる大量降雨が引き金でした。
また大雨が降ったら、同じように大発生が起きるのでは?
…その可能性は、なくもないと思います。自然界のランダムイベントは読めないので。
ただ、今回の大発生は場所が内戦状態で情報の上がってくるのが遅いイエメン、さらにコロナ禍で対処の後手に、とか複数条件が重なってたわけで、さすがにそこまで条件重なることはなかなか無いはず。
そして今回の大発生で、学者たちはバッタに関するナレッジを溜め、研究を進めました。
バッタの繁殖には産卵に適した湿った土地が必要ということで、衛星を利用した湿度予測のシステムも出来ました。交尾が行われる時間帯や場所の条件も特定されました。人類は新たな迎撃スキルを手に入れ進化しました。
おそらく次に大発生があるとしたら、また何十年後かなので、今回作り上げたシステムやインフラはもう使えなくなっていると思う。だけど知的財産は受け継がれる。人間は知恵で戦う生き物なのですよ、ナレッジさえ失われていなければ、次の機会には次の武器が作られるだけですね。
何十年かごとにしか起きないハレー彗星なみにレアなイベントをリアルタイムにウォッチ出来たのは、非常に有意義な体験でした。
#ちなみに途中でこんなこともありましたね
#人間さぁ、団結するとそこそこ強いのに毎回くだらないことで仲間割れするの癖なの?
マジか…。人間、サバクトビバッタ軍を前に内戦を始めてしまう
https://55096962.seesaa.net/article/202011article_9.html
まぁ、あと中央アジアでもわりと頻繁に他のバッタの大量発生はあるので、これからもウォッチは続けていきたいところ。
ただの趣味なので。ニュースにならない時も黙って眺め続ける、それがマニアというもの…なのですよ…