痴漢の話になると毎回ネットが大炎上するけど、この問題って仕組みそのものが難しすぎるんだよな。
電車は混む前提の空間で、犯行は一瞬で、証拠は残りにくい。被害が起きやすい構造になってるのに、完璧に防ぐ方法が存在しない。
一方で、冤罪の危険は絶対に軽く扱っちゃいけない。取り返しがつかない側の問題だから、慎重にもなる。被害を軽視してるとかじゃなくて、どっちも現実のリスクなんだよ。
だからと言って痴漢被害を放置していいわけでもない。痴漢は現実に起きているし、改善しないといけないのも事実。
この二つのリスクを同時に減らすのって、本来は社会全体の仕事なんだけど、ネットはすぐに二項対立にしがちだよな。被害を語れば冤罪ガーって殴られ、冤罪の危険を指摘すれば被害者軽視だって殴られる。
極端な意見ほどバズるから、冷静な議論はすぐに叩きつぶされる。結果、痴漢の問題そのものより、叩く相手を決めるほうが優先される構図がずっと続く。
本気で減らしたいなら、被害防止と冤罪防止と満員電車の構造改善、この三つを全部やるしかない。でもネットは敵を作るほうが楽だから、いつまで経っても同じ地点で殴り合ってる。