https://x.com/makidekazu/status/1960678794098040926
LUUPへのヘイトが都市で悠々と暮らす人への嫉妬から来ているのではないか、という記事をみて強烈な違和感を覚えた。自分でも不思議に思ったので駄文を連ねる。LUUPに対しては正直強烈な拒否感はあるがあまり深く考えたことはなかった。
筆者は普段関東圏に暮らしており、LUUPは1日に1度はかならず見ている。見かけた際の感想としては、よくもまああんなに命知らずなものに乗るものだ、という感想である。遠目に(10mくらい?)であれば、勝手にしてくれ、変なやつも世の中たくさんいるものだ、という感想となる。
一方で、近くに来るとどうだろうか?はた迷惑なやつがいる、二度とこの土地を踏まないでくれみたいな感想となる。イメージとしては、シュールストレミングを開けるチャレンジをしている人を観る感覚が近いかもしれない。動画越しであればまあ良いし快適ではない、近くではやるなといった感じ。
シンプルに言ってしまえば、どの程度までの距離なら許せる迷惑なやつか、という感想である。もちろんいないに越したことはない。
別の角度から考えると、犯罪者やヤクザといった点を迷惑と並べるとどうだろうか?これらも私の主観からすれば、迷惑なものであり忌避感はあるけども、正直LUUP程の嫌悪感は抱けない気がする。マイナスの意味だとこちらのほうが大きいのに。
よく考えると、スズメバチは怖いけど、ゴキブリは嫌いな感覚に近いかもしれない。どちらも嫌なものではあるけど、より身近で、かつ致命的ではないものほど嫌悪感を感情としては抱きやすい気がする。脅威が大きすぎると危機感となるけど、ほどほどの脅威だと嫌悪感になるのかもしれない。
LUUPへのヘイトに立ち戻ると、確かに2種類ある可能性はある。LUUPが身近にある人、ない人である。後者の人については、ニュースで見かけるモダンな批判されている乗り物と言うふうに映るのであろうか?であれば嫉妬という文脈は合うのかもしれない。
一方で、LUUPに批判的な声をあげる人のうち、身近にある人としては、嫉妬というよりは、部屋(というよりは自分の生活圏)にゴキブリが湧いているような感覚ではないだろうか?バルサンとか炊きたいが、このケースで炊けるものはあまりない。つまりただゴキブリがのさばって増え続けている感覚となる。そりゃキモい。
結論としては、LUUPへの批判は嫉妬から来るのである、というのは確かに一部かなり距離が遠い人の目線では局所的にはありえるかもしれない。一方で、身近にある人の感覚としては、バルサンもたけない、増え続けている、会話もできないゴキブリをみているような感覚ではないだろうか?ほどほどに滅多に死なない危機というのが逆にいい塩梅で、いっそうに嫌悪を買っている気がする。
私の個人の感情としては、結局嫉妬ではなさそうである。ゴキブリが嫌いな人に、お前はゴキブリに嫉妬しているんだよ、と言われたような感想である。立ち位置が変われば感想も変わると思うが、今のほどほどの迷惑感であればその程度の立ち位置の感想となる。