- Date: Sat 15 01 2022
- Category: Songs3
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Street Life(1979) by Joe Sample / Crusaders最大のヒット作 / Coverしてみた
[プロローグ]
コロナ禍となってからは、リアルの演奏機会が減り、ここ2年近くオンラインセッション中心となっています。リアルの演奏の良さは、もちろん現実に皆で演奏できることですが、それに加えて色々な奏者と知り合いになれることす。この歳になって、仕事以外で人と親しくなるなんてことは、楽器をやってなければほぼ無いですから。
オンラインセッションのカバー作を聞きながらお読み下さい。昨年初夏の作品です。
Vocal : Marie
Piano : C. Sugita
A.Sax : T.Saitou
Bass : S. Kawano
Guitar:Aki (Fender Japan Stratocaster ST-80SPL/R)
Drum : BIAB
Backing Photo : Union Square, NYC, USA
Arranged : Akissh
Composed : Joe Sample
昨春のとあるセッション。特定のお店に集まる楽器奏者など限られているので、大抵はどこかでお会いしましたよね、という感じになることが多い。その中で、初めてみるアルトサックスの人が演奏。ともかく上手い。音が全然違う。曲が始まって10秒経たないうちに、ただ者でないとわかる。もちろん、自分の知らない上手い人がいても不思議は無いのですが、回りの常連に聞くも誰も知らない人だと。
一曲一緒にやらせて下さいとお願いをすると快諾。本流ジャズの人だと直ぐにわかったので、その方面をやるとレベルが違い過ぎて恥をかきそうだったので「Strasbourg St. Denis」に。トランペッターRoy Hargroveの曲ですが、普通は16Beatで演奏されます。
演奏後「この曲、初めてやったけど、Candy Dulfer がやっているのですか。」ということから話が盛り上がる。盛り上がりついでに「実はオンラインセッションをやっていて‥‥‥」とお願いする。こんな経緯で実現したのが、今回のオンラインセッションです。
2019.4 Seattle, WA, USA
[曲について]
Crusadersは、アメリカの田舎的な少し垢ぬけないファンクサウンドが、一部に人気だったわけですが、Street Lifeで、それまでのアルバムとガラリと方向性を変えた大人っぽいサウンドになり大人気に。Randy Crawford のVocal を大々的にフューチャーしたこの曲が彼らの代表作になりました。
アレンジにかかる直前に、Crusaders版ではなく Joe Sample & Lalah Hathaway版(1997)でやりたいとの提案がメンバーから。そのバージョンは知らなかったけど、アレンジは作曲者のJoe Sampleが担当したもの。転調でガーッと盛り上がるオリジナルと異なり、原曲よりダークでよりファンキーなテイスト。Crusaders版はたまにセッションでやるので、今回はこちらでやってみました。バース部分は省略です。(Randy Crawford 版も素晴らしいので聞いてみて下さい。)
譜面はテーマ部分で、ボーカル、Gtソロ、SAXソロはこのコード進行です。曲のキーはFm(Ab)。このテーマ部分を間奏でつないでいる構成なので、テーマ以外のコピーはすぐに出来ると思います。譜面ラスト4小節のコード進行が面白い。ここがStreet Lifeらしさです。この進行、いつか絶対使ってみよう。
こういうテンポの曲は、ドラムとベースで大半が決まってしまう。原曲のテンポはさすがにきついので、少しテンポを上げました。BIABのとつとつとしたドラムに、ベースのリフが効果的に組み合わさっています。腕利きさんのベース、さすがです。ボーカルさんはこの曲を歌うのは初めてで、苦労して練習したようですが歌いこなしてくれました。一聴それほど難しくなさそうですが、よく聞くとかなり難しい。
ボーカル曲に3人がソロをとるのも何なので、ソロパートはA.SaxとGtの2人となるようアレンジする。
齊藤さんから送られてきたSaxトラック、一聴で参りました。自宅で録音出来ないので、どこで録音したのか聞いたらカラオケボックスとのこと。(今は、違うのではないかと思っています。原トラックにかかった微かなナチュラルリバーブは、どう聞いてもどこかのスタジオだと思います。)
参考に、Joe Sample & Lalah Hathaway版(1997)を載せておきます。
私のカバーバージョンに比べ、生ピを生かした相当ファンキーなテイストです。
ボーカルは、、、ここまで歌える人はアマはもちろんプロでも中々いないですね、日本人には。
[エピローグ]
オンラインセッションは、自室でヘッドフォンを被ってDAWでの作業が大半ですが、最終段階になるとスピーカーで鳴らし、サウンド全体のチューニングに取り掛かります。ここまで来ると、神経を張りつめる作業は概ね終わったらしいとわかるので、伴侶が時々覗きにくる。
伴侶が部屋に入ってくるなり 「このSAX 誰?一人だけ全然音が違うのだけど。」
やはりすぐにわかるんだ。そりゃそうだよね、音が全然違うもの。
他のメンバーもアマチュアとしては平均を超えた人たちですが、桁が違う。
お誘いした時に、JAZZセッションホストをやっていることは聞いていたけど、ホストなんて私でもやったことがある位で、特別な腕が必要とも言えない。楽器も教えていると聞いたけど‥‥ふと思いついてネットを検索する。
vol.95 Interview Plays Wood Stone 日野林 晋×齊藤 達彌
こんな感じで活躍されているプロの方でした。
普通なら私など一緒に演奏出来る訳ない方ですが、たまたまコロナ禍で演奏の機会が少なくなったところに、オンラインセッションに誘われ乗って頂いたということです。あの時、声をかけて良かった。
オンラインセッション、こんなこともあるのですね‥‥‥
コロナ禍となってからは、リアルの演奏機会が減り、ここ2年近くオンラインセッション中心となっています。リアルの演奏の良さは、もちろん現実に皆で演奏できることですが、それに加えて色々な奏者と知り合いになれることす。この歳になって、仕事以外で人と親しくなるなんてことは、楽器をやってなければほぼ無いですから。
オンラインセッションのカバー作を聞きながらお読み下さい。昨年初夏の作品です。
Vocal : Marie
Piano : C. Sugita
A.Sax : T.Saitou
Bass : S. Kawano
Guitar:Aki (Fender Japan Stratocaster ST-80SPL/R)
Drum : BIAB
Backing Photo : Union Square, NYC, USA
Arranged : Akissh
Composed : Joe Sample
昨春のとあるセッション。特定のお店に集まる楽器奏者など限られているので、大抵はどこかでお会いしましたよね、という感じになることが多い。その中で、初めてみるアルトサックスの人が演奏。ともかく上手い。音が全然違う。曲が始まって10秒経たないうちに、ただ者でないとわかる。もちろん、自分の知らない上手い人がいても不思議は無いのですが、回りの常連に聞くも誰も知らない人だと。
一曲一緒にやらせて下さいとお願いをすると快諾。本流ジャズの人だと直ぐにわかったので、その方面をやるとレベルが違い過ぎて恥をかきそうだったので「Strasbourg St. Denis」に。トランペッターRoy Hargroveの曲ですが、普通は16Beatで演奏されます。
演奏後「この曲、初めてやったけど、Candy Dulfer がやっているのですか。」ということから話が盛り上がる。盛り上がりついでに「実はオンラインセッションをやっていて‥‥‥」とお願いする。こんな経緯で実現したのが、今回のオンラインセッションです。
2019.4 Seattle, WA, USA
[曲について]
Crusadersは、アメリカの田舎的な少し垢ぬけないファンクサウンドが、一部に人気だったわけですが、Street Lifeで、それまでのアルバムとガラリと方向性を変えた大人っぽいサウンドになり大人気に。Randy Crawford のVocal を大々的にフューチャーしたこの曲が彼らの代表作になりました。
アレンジにかかる直前に、Crusaders版ではなく Joe Sample & Lalah Hathaway版(1997)でやりたいとの提案がメンバーから。そのバージョンは知らなかったけど、アレンジは作曲者のJoe Sampleが担当したもの。転調でガーッと盛り上がるオリジナルと異なり、原曲よりダークでよりファンキーなテイスト。Crusaders版はたまにセッションでやるので、今回はこちらでやってみました。バース部分は省略です。(Randy Crawford 版も素晴らしいので聞いてみて下さい。)
譜面はテーマ部分で、ボーカル、Gtソロ、SAXソロはこのコード進行です。曲のキーはFm(Ab)。このテーマ部分を間奏でつないでいる構成なので、テーマ以外のコピーはすぐに出来ると思います。譜面ラスト4小節のコード進行が面白い。ここがStreet Lifeらしさです。この進行、いつか絶対使ってみよう。
こういうテンポの曲は、ドラムとベースで大半が決まってしまう。原曲のテンポはさすがにきついので、少しテンポを上げました。BIABのとつとつとしたドラムに、ベースのリフが効果的に組み合わさっています。腕利きさんのベース、さすがです。ボーカルさんはこの曲を歌うのは初めてで、苦労して練習したようですが歌いこなしてくれました。一聴それほど難しくなさそうですが、よく聞くとかなり難しい。
ボーカル曲に3人がソロをとるのも何なので、ソロパートはA.SaxとGtの2人となるようアレンジする。
齊藤さんから送られてきたSaxトラック、一聴で参りました。自宅で録音出来ないので、どこで録音したのか聞いたらカラオケボックスとのこと。(今は、違うのではないかと思っています。原トラックにかかった微かなナチュラルリバーブは、どう聞いてもどこかのスタジオだと思います。)
参考に、Joe Sample & Lalah Hathaway版(1997)を載せておきます。
私のカバーバージョンに比べ、生ピを生かした相当ファンキーなテイストです。
ボーカルは、、、ここまで歌える人はアマはもちろんプロでも中々いないですね、日本人には。
[エピローグ]
オンラインセッションは、自室でヘッドフォンを被ってDAWでの作業が大半ですが、最終段階になるとスピーカーで鳴らし、サウンド全体のチューニングに取り掛かります。ここまで来ると、神経を張りつめる作業は概ね終わったらしいとわかるので、伴侶が時々覗きにくる。
伴侶が部屋に入ってくるなり 「このSAX 誰?一人だけ全然音が違うのだけど。」
やはりすぐにわかるんだ。そりゃそうだよね、音が全然違うもの。
他のメンバーもアマチュアとしては平均を超えた人たちですが、桁が違う。
お誘いした時に、JAZZセッションホストをやっていることは聞いていたけど、ホストなんて私でもやったことがある位で、特別な腕が必要とも言えない。楽器も教えていると聞いたけど‥‥ふと思いついてネットを検索する。
vol.95 Interview Plays Wood Stone 日野林 晋×齊藤 達彌
こんな感じで活躍されているプロの方でした。
普通なら私など一緒に演奏出来る訳ない方ですが、たまたまコロナ禍で演奏の機会が少なくなったところに、オンラインセッションに誘われ乗って頂いたということです。あの時、声をかけて良かった。
オンラインセッション、こんなこともあるのですね‥‥‥
セッションが昨年初夏ということなので、ブログ記事を見落としていたかと思いましたが、おそらく蔵出し音源ですよね。
ベースのノリ、ボーカルの妖艶さ、ピアノのバッキングのステディさと、どれをとっても見事ですが、サックスが出音からずば抜けていますね。
Akisshさんのギターも、「スクラッチ」の頃のナチュラルサウンドのカールトンみたいで、いつになくノリノリで弾きまくっているように聴こえます。