- Date: Mon 10 01 2022
- Category: 北海道旅行記
- Response: Comment 4 Trackback 0
真夏の大冒険、北海道旅行記(10)8日目、帯広の大平原を訪れる
8日目(累積 1,619km) 赤星;トマム
一晩明けると、釧路の街にも活気が戻っていた。やはり日曜日の夜は鬼門なのか。
朝食後、すぐに出発。北海道では珍しい高速道路で、一路、帯広に向かう。今日は、2箇所以外にはほぼ寄ってないのですが、結果的に北海道旅行中最長距離の261kmを走ることになりました。
途中のPAでやけに臭いな。畑の田舎の香水か?と思って辺りを見回すと、トラックに牛が一杯。これじゃしょうがないか。ドライバーの人は大丈夫か?などと余計な心配をする。
2021.8 これには参ったよ
12時半に「六花の森」に到着。六花亭という製菓メーカーをご存知でしょうか?
名前は知らなくても、バターサンドと六花亭の包装紙は見覚えがあると思います。頂きものが来ると子供が喜んだっけ。この包装紙を描いた山岳画家・坂本直行をテーマにした、六花亭製菓の庭園です。
2021.8 ともかく素晴らしい自然庭園でした
曇天でしたが、季節柄、色々な花が咲き乱れている。
中でも十勝六花と呼ばれている、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイ、エゾリンドウ、ハマナシが中心で、最後の2種類が咲いていた時期でした。
ともかく広い。100,000平方メートルあるとかで、庭園というよりは北海道の原野を歩いているような感じ。でも、よく見ると手入れが行き届いている。一見、海外の野山のようで、どこを見ても、そのまま映画のロケに使えそうでした。
美術品展示のある館が7つ点在しているのですが、圧巻は「花柄包装紙館」。
内装が花柄の包装紙になっている館で、気のせいかバターサンドのいい香りが漂ってきたような気が。
もちろん、坂本直行の作品を展示してある「坂本直行記念館」も。
2021.8 こんな館を作ったんだ
広さが広さだし団体客がまったくいなかったので、散策をしてもほとんど人とすれ違わない。
ここ、余り良く知らなかったのですが、伴侶の一押しとあって訪れました。いかにも北海道らしい庭園でした。コースの最終に、カフェがあり、そこで軽食をとりながら眺めた庭も良かったな。
もちろん、お土産はバターサンド。
2021.8 有名な包み紙
せっかくここまで来たからには、あそこに寄ってみよう、幸福駅と愛国駅。
この言葉でピンと来た人は、同世代でしょう。1973年のNHK紀行番組で紹介されてブームとなり、1972年には7枚しか売れなかった愛国 - 幸福間の切符が1973年は300万枚売れたのだとか。その頃の記憶はあります。当時は切符は買いませんでしたが。
昭和62年2月に廃駅となったので、大学時代に北海道に来た時はまだ汽車が走っていたのか。
なぜ寄らなかったのか?あの時は、東から海沿いに襟裳岬に行き、そこから海沿いに釧路に向かったので、帯広平野周辺は走って無かったからでしょう。
2021.8 駅舎の中にも貼り切れない位ありました
今回?もちろん切符を買いました。さらに、幸福駅の駅舎(2013年に建て替えられた)には、大判切符に願い事を書いて沢山の人が貼り付けていたので、これも、家族の名前を書いて貼ってきました。
幸福駅から数キロ離れた愛国駅にも行って見ました。
幸福駅のように緑の原野の中ではなく街中にあるので、一見、無味乾燥ですが、SLもあるし小さな展示館もある。見ようによっては、こちらの方が街中の駅という感じがします。自動車で移動しているのであれば15分程度なので、ぜひ両駅ともに見て下さい。
2021.8 幸福に行けるといいね
再び高速道路に乗り、帯広経由でトマムに向かう。
帯広駅の北側平野にも色々見どころがあり、中でも旧国鉄士幌線アーチ橋は見たかったのですが、そこまで高速道路を降りてさらに50km近くあったので断念しました。
(Tips 13)北海道はともかく広い。道東だけでも「10日もある」はすぐに「10日しかない」に変わります。
2021.8 あちこちで動物が放し飼いに
トマムの星野リゾートは北海道のほぼ中央に位置し、道路網からみても立地が良かったので、2泊目と8泊目の2回泊まり、いわば扇の要にしました。(1泊目、9泊目はフェリー泊)
16時と少し早めに着いたので、敷地を散策してみる。
ホテルの敷地といっても、どこまでが敷地か分からない広大なところで、途中に川はあるし、昔のスキーゲレンデの残骸はあるし、看板は所々にしかないし、廃道もそこかしこにあるし、北海道の原野そのものです。オマケに山の中腹に位置しているので、すぐに霧がかかってきて気温も20度を割り込んでくる。
2021.8 これで敷地の1/5程度
敷地に放牧された羊が、夕方になって1列にお家に戻っているのが遠くに見えた。
「これ以上歩いていくと、ホテルに戻れなくなるんじゃない?」
「確かに、霧が出てきて道に迷ったら洒落にならないね。そろそろ引き返そう。」
ホテルが高層棟でなければ、本当迷いそうです。
(Tips 14)トマム星野リゾートはレストランや1年中泳げる温水プールもありますが、そんなものよりホテルの敷地を歩くだけで、下手すると野宿を覚悟する位の大自然を満喫出来ます。
いよいよ北海道最後の夜か‥‥‥
そういえば、平成になった頃、2年2月2日のようなゾロ目の日に、JRや地下鉄の切符を買うのもブームになりましたが、令和では特にニュースにもならないですね。