ひねもすのたのた

日米合意がついに発表された。
結局、辺野古だという。
反対した福島党首を罷免した。

だが、もともと“最低でも県外”ではなかったのか？
社民党は県外を主張して与党に加わったのだ。
それを知りつつ、“もう決めちゃったんだから”内閣を支えろ、それができなければ辞任しろなどと
言う方こそ不見識では？

５月末には決めると鳩山が言ったとき、国外も県外も難しいと思った。
普天間を早く返還しなければいけないことはわかるが、
県外・国外に移設するには、日本の安全保障全体を考え直し、
さらには沖縄の経済を活性化させる道筋をつけなくてはいけないから。

本来なら何年かかけて国民的な議論をしなくてはならない問題なのに、
たった数カ月で答が出せるわけはない。
結局、本当に沖縄に海兵隊が必要なのかという議論が
国民の間で十分になされぬまま基地の移設が決まってしまった。

だいたい海兵隊が何をするのか、日本人はどれだけ知っているのだろう？
海兵隊は海外に展開して攻撃する軍隊であって、守備を目的とする軍隊ではない。
海兵隊はこれまでもイラクやアフガニスタンで戦闘をくり返してきたのだ。
しかも、先日報道されたように、クラスター爆弾を積んで沖縄の基地から
飛び立ったこともあったらしい。

海兵隊がいるからどこかの日本を攻撃しない、などという理屈はあまり考えられない。
もともと日本や韓国を攻撃すれば、日本に海兵隊がいようがいまいが
報復が待っているのだから、それが怖ければもともと攻撃などしない。
それに日本にミサイルが飛び込んできたとき、海兵隊がそれを打ち落とせるわけではない。

逆に海兵隊の存在が日本を戦争に巻き込む可能性さえある。
日本が当事者ではなくても、日本に海兵隊の基地があれば、それは攻撃目標になるのだから。
そういうことを説明せずに、海兵隊の基地を沖縄に置いたままにしてよいのか？

自民党は「国民にとってよいに違いない」と勝手にいろいろなことを決めた。
いまの与党もこれでは同じではないか。
まず国民に議論させてほしい。問題点が何かをきちんと見せてほしい。
海兵隊が日本にいないと抑止力にならないというのなら、
それを国民に説明し、議論が深まった段階で話を進めるべきでは？

待っている普天間の人たちには申し訳ないと思うが、
待たせる間、演習を減らし、他地域では増やすとか、
方法はあったのではないか？

テニアンやサイパンの案が出たとき、私はもしかするとと期待したのだ。
けれどもまったく検討せず。
いったい国外に移設する気はあったのかと疑問に思われても仕方がない。

おまけ。
今日も、NHKは政局がらみでうんざりだ。
まともなニュースをする気がないのか、
政権を壊すことに生き甲斐を感じているのかよくわからない。
政権を壊すなら、もっと本質的なところを追及してほしいのに。

国会議員たちの国外移設を求める声明
http://www.hatatomoko.org/SCN_00016.pdf


☆さめさんにいくつかサイトを教えていただきました。
「どうなる普天間移設　朝まで生討論」http://www.qab.co.jp/asanama/
↓こちらもよろしく　
（見終わったら感想を琉球朝日放送 FAX:098-860-1831に送ってください。
　今、三上氏の立場が悪くなっているのでよろしくお願いします）

沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-05-29_6864/

☆関連過去記事
台湾海峡危機で…

米軍再編支援法＝日本不沈空母らしい