ひねもすのたのた

とりあえず日常かな

守屋事務次官と原油高騰

守屋事務次官の問題が明らかになったとき、
相方が「どーもこのタイミングは怪しい」と言っていた。

いろいろ明らかになればなるほど、
守屋の問題ってかなり防衛省周辺では有名だったんではないか、という気がしてきた。
とすると、これは与党側(あるいはアメリカとか)からの
リークじゃないかという見方もできる。

実際のところ、多国籍軍のアフガニスタンでの活動とか、
海上阻止活動とか、肝心のところがあまり表に出てこない。
(とにかくTVでは)
で、このあたりが明らかになると、もちろん
軍事活動に日本が荷担した=憲法違反 という解釈が成り立つので、
与党としてはまずいのではないかと考えられる。

で、野党の追及を給油活動から守屋問題にすり替えた。

給油量の隠蔽問題に関しても、石破は相談を受けたことを否定しているけど、
寺岡課長がここで偽証する意味がない(忘れているとも思えない)ので、
どちらに信憑性があるかといわれれば、寺岡課長じゃないかな。

防衛省内の問題についてはすべてを守屋に押しつけようという
感じがなくもないし。。。

---------
また別の話だけど、このところの原油高騰で、
相方に日本の製造業は大丈夫か、と少し前に聞いてみた。
彼によれば日本の原油への依存度はかなり減っていて、
この程度なら吸収できるだろう、と言っていた。

でも、アメリカはかなり原油への依存度が高く、
打撃は大きいだろうとのこと。
このあたりの事情は私にはよく理解できないし、
調べてもいないので、どのくらい信用度があるかわからない。

とはいえ、アメリカがテロ特措法の給油活動にこだわるのは、
無料海上ガソリンスタンドを継続させるため、
という説がかなり信憑性をもって感じられちゃうな。
--------

他方、民主党は自衛隊をPRT(地域復興支援)に参加させる法案を考えているらしい。

折しもアフガニスタンの駐日大使が自衛隊を復興支援に派遣するなら、
治安のいい北部のサマンガン州かサリブール州に、と提案したそう(朝日新聞)。
文民派遣もあり得ると。

ところが、北部で先日テロ。
やはり自衛隊派遣は難しいだろう。
非武装であっても、軍隊とみなされればそれだけで攻撃対象になるもの。

ともあれ、アフガニスタンにどういう支援をすべきかは
やはりアフガニスタンに行って、
さまざまなアフガニスタン人と話してほしい、と願っている。

なかなか難しいことだとは思うけど、でもそれがなければ
アフガニスタンへの支援といっても
かけ声だけに終わってしまうような気がするから。。。。

☆イラク女性のブログです。水葉さんのところで知りました。
Baghdad Burning

こういう生の声にこそ政治家は耳を傾けてほしいと思います。

☆追記
とりあえず、アフガン駐日大使にアフガニスタンの現状について、
国会で証言してもらう、っていうのはどうなんでしょうね?

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Comment[この記事へのコメント]

 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.11.13 13:41 
  • [編集]
40年近く前の話ですが、ヨーロッパアルプスに遠征した後、北アフリカから中東、東南アジアの国々を放浪して帰国した友人に、もう一度行きたい国は何処かと聞いたら彼は迷わず『アフガニスタン』と答えた。
理由は、文明の十字路であるアフガンには全てがある。東洋的なものも西洋的なものも。新しいものも古いものも。全てのモノの源流がアフガンにはある、だから面白い。(素晴らしく魅力的な国だったらしい)

現在のアフガン政府は外国軍の警護でかろうじて命脈を保っているだけで、アメリカが手を引けば一日も持たないでしょう。
日本が協力した6年間、アメリカの対テロ戦争で情勢は悪化の一途。
傀儡カルザイ大統領はカブール市長としての機能しか果たして居ません。アフガン駐日大使なんぞの話は聞くだけ無駄では。


またもや布引洋さんの鋭いつっこみが…^^; 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.11.13 22:46 
  • [編集]
>素晴らしく魅力的な国
バーミヤンの遺跡の爆破もつい最近のことでしたね。。。。一時期、スヴェン・ヘディンにこってずいぶん読みましたが(そしてほとんど忘れましたが^^;)、文明の交わりと興亡にドキドキしたことを覚えています。

イラクもまた東西文明の十字路であったはずですが、文化財保護なんていまはとても言っていられない状態ですね。(実際、略奪で散逸しているそうですが…)

アフガニスタンへのソ連侵攻とその後の内戦は覚えています。度重なる介入によって誰が何を得たんだろう、と考えてしまいます。今日もABCニュースではタリバン掃討の大規模作戦の取材中、誤爆によって民間人が犠牲になった村を映し出していました。

>アメリカが手を引けば一日も持たない
この問題は本当に難しいです。進むも地獄、退くも地獄、なんですね。。。でも、このまま民間人を殺し続ければ、やはりタリバンに共感する人間を増やすだけのように思います。

タリバンに対する誤解 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.11.14 16:56 
  • [編集]
素晴らしく魅力的なアフガニスタンの話は70年代前半の話なんですが、現在のタリバンに対するの報道は眉唾モノ。
タリバンが頑迷で偏狭なイスラム教徒であることは事実ですが、決して凶悪なテロリストではありません。
それどころかタリバンの多くは神学生ですらなく殆んど普通の貧しいパシュトン人農民です。
イスラム原理主義過激派では無く、どちらかと言うと保守的なパシュトン人農民の最大公約数的水準のようなものを考えてください。
ソ連軍撤退時にムジャヒディンとの戦闘を回避して基地に閉じこもったように、今の駐留外国軍はタリバンとの地上戦を回避して空爆に頼っています。
此れではタリバンには決して勝てません。
19世紀に当時の世界の海を支配していたイギリス軍に出来なかった事は、史上最強の陸軍を誇ったソ連軍にも出来なかった。
今世界を支配する空の世界帝国アメリカもやはり出来ないでしょうね。

パシュトン人 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.11.14 22:38 
  • [編集]
タリバン全体がイスラム過激派というわけではないのですね。パシュトン人については何も知らずいま調べてみましたが、「人権のための医師団」によるパシュトン人の迫害についての声明の翻訳記事がありました。

北部の武装組織がパシュトン人の迫害を続けている、という内容。この武装組織ってアメリカが支援した北部同盟のことですよね?

女性(女性にかぎらず?)が教育を受けることを非難するタリバンの考え方を私は反射的に拒絶してしまうのですが、貧しさが彼らを偏狭にするのならわれわれは何をすればいいのでしょう。。。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.11.14 22:43 
  • [編集]
先日のアメリカの作戦は、陸空両面からのものだったようです。しかし、山岳地帯ではやはり戦闘は困難であり、さらにいえば誰が誰と闘っているのかわからない状態のように思えました。。。。

欧米のマスコミは? 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.11.15 10:49 
  • [編集]
日本に入ってくるニュースは欧米の通信社を通じて入ってくるので如何しても欧米の強いバイアスが掛かります。
国内報道では此れに日本の報道機関のバイアスも加わり二重の偏向報道となります。
『同時多発テロ』と言う呼び方はNHKの悪質な造語で欧米では9・11事件としか呼んでいません。
『自爆テロ』も最初の欧米通信社の現地からの報道は『自爆攻撃』のはずです。

占領軍への武装闘争(レジスタンス)は市民の当然の権利で9・11事件以前には『テロ』との報道はありませんでした。
べトナム戦争時に武装勢力のテロなどとは言いませんでしたね。


イラク戦争4年目の現在の状況はベトナムでの米軍撤退時よりも戦況は悪化しています。
ベトナム戦争時には最後まで全ての都市はアメリカ軍が完全に掌握していたし、米軍が養成した強力なサイゴン政府軍もあった。
現在のアメリカ軍は首都のバクダットさえ押さえられず未だに空爆している有様、傀儡政権は名前ばかりで全く頼りに為らない。
ベトナム戦争を基準に判断するとアメリカ軍の完全な負け戦ですね。
二年早く始まったアフガン戦争はもっと負け戦になっている。

>われわれは何をすればいいのでしょう
アメリカ軍の『対テロ戦争』と称する軍事行動を止めさせる事では無いでしょうか。
地上で爆弾を投げつけることがテロなら、空からミサイルや爆弾を落とすことはもっとテロです。

アメリカの軍事行動 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.11.15 22:46 
  • [編集]
>アメリカ軍の『対テロ戦争』と称する軍事行動を止めさせる
そうですよね! アメリカのしていることはテロ行為そのものです。でも日本もそれに荷担している。

最近、日本では、欧米の偏向報道にすらなっていないような気がします。少なくともNHKニュースは。欧米では少なくとも、自軍の犠牲者の数くらいは報道していますし、戦況が泥沼化していることも、たびたびの誤爆も(数は少なく見積もられているとしても)報じていますから。

日本ではアフガンやイラクの様子がほとんど映像として見られません。そのことが、日本人の頭の中でアメリカの軍事活動と日本の給油活動とを切り離すことになったようにも思えます。

映像はもっと危険かも 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.11.16 10:04 
  • [編集]
新聞等の活字と違い、映像には有無を言わさぬ説得力(影響力)がありますから。(一目で判断できる)

最近では、ミャンマーの日本人ジャーナリスト射殺事件報道、あの衝撃的な映像はすごかった。
しかし何か、変だと思いませんでしたか。?

①ミャンマー政府を、ことさら『軍事政権』(軍政)と呼んでいるが、同じような周辺諸国タイやパキスタンではクーデターで成立した軍事政権だが『○○政府』と表記、いちいち軍事政権とは呼ばない。
②亡命ビルマ人は弾圧で200人以上が死亡と発表、しかしミャンマー政府の発表の10人死亡は報道しない。
③今までにも死んだ日本人記者はいても瞬間の報道は初めて。(タイミングが良すぎる)
④軍事政権が精鋭部隊を投入して大弾圧との報道ですが、報道されている長井健司さん射殺現場の映像写真を注意して見ると、国軍兵士はゴムぞうりを履き長井さんはスリッパ履き。
双方共に緊迫感が薄い。
⑤長井氏は仰向けに倒れながらも頭を持ち上げ撮影を続行している。(腹部に致命傷を受けて要れば無理)
⑥1m前の銃を持った緑色上下制服でゴム草履兵士と5メートル離れた所で群衆を棍棒で殴る靴を履いた青色の上服黒色ズボン姿(警察?)
治安維持が目的の警察と戦争(破壊と殺戮)が任務の軍隊と、全く違う二種類のモノが混在している。
⑦報道写真は倒れた長井氏と兵士だけの写真に小さくトリミング。(警察による治安維持行動の存在を小さくしたい意図が読み取れる。)
⑧欧米諸国が民主化の旗手として天まで持ち上げるアウンサン・スーチー氏と97年アジア通貨危機の仕掛け人ヘッジファンドのジョージ・ソロス氏との密接な関係。
⑨ソロス氏の主催する人権団体オープン・ソサエテェは、東欧や旧ソ連諸国での政変の影の主役との報道も。
決してソロス氏の世界民主化の目的が『民主主義』では無い可能性が非常に高い。
⑩ミャンマーにとって日本が最大の援助国、日本人カメラマンの射殺映像報道は世論に対する影響が非常に大きい。
⑪そもそも国民の不満の元は石油価格の高騰。
政府が補助金を出して国際価格より低く抑えていたがIMF(アメリカが支配)の指示で打ち切った結果、暴動になってしまった。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.11.16 22:18 
  • [編集]
そこまでは深読みできないんですが、、、アメリカの掲げる“民主化”は、実は民主化に逆行していたり、自分たちの利益誘導をめざしていることは頻繁にありますね。ソロス氏は引退したと思っていましたが…まだ暗躍しているんでしょうか。

映像はたしかに危険かもしれません。しかし、映像には政権側が意図していないものまで(布引さんが読み取ったように)映る可能性もありますし、何より人々がそこで起こっていることに関心をもつという意味で重要だと思います。

政府の宣伝に乗せられて、給油活動が日本の“国益”という文脈でしか語られなくなっていくことに私は疑問を感じます。アフガニスタンの様子が少しでも映像として映れば、現状を知ろうとする人たちも多くなるように思います。

 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.11.17 11:43 
  • [編集]
深読みと言うよりも単に、疑り深いだけで。

みんなが同じ事を主張している時は、特に要注意。
60年程前には、みんな其れで酷い目に遭ったはずなんですが、みんなは其の事を忘れている。
みんなが同じように正しいと言う時に、一歩立ち止まってもう一度考える習慣が絶対に必要でしょう。
子供の時の話、世界一長い川はミシシッピーだったんですが地図を見ると如何しても正しいと思えない。
疑問を父に聞くと『其れはアメリカが天下を取ったから。中国が天下を取っていたら世界一の大河は揚子江になっている』これでは私が疑り深く成る筈です。

アフガンの映像はカルザイ政権成立以後全くなくなりました。
イラク国内の映像も陸自撤退後ほとんど報道されていません。
たぶん報道するとアメリカにとって都合が悪い事が有るのでしょう。

“国益”は護憲左翼の最大の弱点ではないかと考えています。
左翼は憲法や主義主張、理想を掲げて国益を蔑ろにするが靖国文化人の主張。
確かに護憲左翼は国益を声高に主張しません。しかし本当に国益に適っているのは護憲左派の主張ではないでしょうか。?
売国的な自公政権に対して、国益論争を挑む必要がある。
『侵略戦争を進めるアメリカ軍に協力すれば日本の国益を損ねる』と言う必要がありそうです。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.11.17 14:04 
  • [編集]
>同じように正しいと言う時に、一歩立ち止まってもう一度考える

これは本当に必要なことですね。大政翼賛会も、実は強制ではなく、ほとんどの政党は近衛が新政党をつくったとき?にわれもわれもと便乗したという話を読んだときに頭がくらくらしました。

疑いをもつことに関していえば、コントラなども、あれだけ事実が明らかになっていなければ信じられなかったかもしれません。

>“国益”
私は単純なので、“対テロ戦争”なるものに加われば、当然テロの対象となる確率も高くなると思っています。

中東で日本の発言権があるとすればそれは、兵器の売買をせず、自国の利益のためにどこかの国を軍事支援しなかったことだと考えていますし。護憲派の主張はその意味でまったく国益に適っていますよね。

われもわれもと便乗 

  • 布引洋 
  • URL 
  • at 2007.11.17 16:08 
  • [編集]
究極の独占資本主義といえるファシズムがポピュリズムでもあることを我々日本人は忘れているようです。
ファシズム成立時に皆がわれもわれもと便乗した。
其れと民主主義。民主主義以前にファシズムは無かった。
有る程度の民主主義の成熟が無いとファシズムは成功しない。
逆説的には、民主主義が、『自由からの逃避』であるファシズムを生んだとも言える。

完全なる民主主義には、完全に自立した市民(自己)が絶対に必要で民主主義社会成立のが前提条件。
しかし未熟な自立できない自己(個人)にとっては民主主義は大きな負担になり精神的な不安や恐怖が強まる。
日本の軍国主義がマゾヒズムでドイツのファシズムがサディズムとの対比があるようです。
自立できない未熟な自己の日本人が他者に従属、自己と他者(国家)とを同一視(融合)して精神的安定を得た。
両者の違いは、まだ家族主義が生きていた日本人の置かれていた条件の差によるのではないでしょか。

安倍内閣は間違いなくファシストの政権でしたね。
まだ良く解らないが大連立騒ぎをみると後継福田内閣も可能性は十分有る。

 

  • えあしゃ 
  • URL 
  • at 2007.11.17 22:32 
  • [編集]
>民主主義が、『自由からの逃避』であるファシズムを生んだ
そう、そうなんでしょうね。。。
安倍にはじめあれだけ人気があったことがこわかったですね。当時すでに本性は明らかだったと思うのに。

ああ考える材料をいろいろいただきましたが、もっといろいろ勉強しないといけないみたいです。

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