昔、島耕作が読めなかったんですよ。
ストーリー上の演出だけじゃなくてサービスシーンとしての要素もあるわけですけど、中年同士がパコパコしてるのをはいサービスですよみたいに言われてもキモいじゃないですか。
ゴルゴが依頼の前にデリヘル呼んで一発抜くのもなんかキショいなとずっと読めなかった。
パンチラとかもちょっと苦手でまさにノイズだなと感じてたし、男同士が乳繰り合ってアンアン言うシーンがある漫画は速攻で切ってきた。
『淫獄団地』を読んでからは全てのエロシーンがただのギャグとしてスルー出来るようになったんです。
ギリギリまで書き込まれていて何故R-18じゃないのか不思議な場面が沢山あるんですけど、ただ笑えるだけで全然エッチな気分にならない。
多分中学生でもアレでオナニーは出来ないだろうなって思うんですよ。
それでこう棒状の物を尻穴に突っ込んだりアヘ顔してたり汁を撒き散らしたりしてるのを面白おかしく描いて「人妻を何だと思ってるんだ!」ですよ。
もうね全部馬鹿馬鹿しくなってしまって、ここまで来たらもうただ笑えちゃうなって。
まあ淫獄団地自体のストーリーが平成ライダーのオマージュとして非常に上質で楽しめてたのもあります。
(令和生まれのライダー達に対して「オーズからずっと下り坂だったがいよいよもうコイツらは駄目だな」と呆れていた所にコレが来たのもあるんでしょうね。ギャバンにワンチャンがあるかと思いましたが戦隊の後釜だけあってヤングアダルトではなくジュニア向け路線でもうあの時間帯には何の希望も持てませんわ)
『淫獄団地』を通ったあと、私が読める漫画は一気に増えました。
今までは嫌悪していた序盤にパンチラやBLで必死に客を掴もうとするタイプのムーブも「まあギャグだと思えばええな」と淡々と読めるようになったからです。
漫画って本当にちょっとネタに困るとエロに走って誤魔化そうとするんですよね。
まあ編集者の指示とかもあるんでしょうけど、ああいうのって単なるギャグでしかないなって。
でもまあ世の中には「任期俳優の乳首がチラっと映るぞ!」みたいな理由で映画館に何度も通う人もいると聞きますから、私のように繊細な人間によるマイナス票よりそういった色情狂からの明確な一票を狙うのは統計的に正解なのでしょう。
連載初期や煮詰まったタイミングでの無意味なエロシーンを「はいはいワロスワロス」で流せると本当に読める漫画が増えます。
島耕作やゴルゴだって読めるようになりましたし、今までは全く手を付けてなかったBL色の強い作品でもBL以外の部分を目当てに楽しめるようにはなりました。
同じ悩みを持つ人は一度読んだほうがいいですよ『淫獄団地』は。