2026-04-17

ITが売り手市場は完全に嘘

IT業界は売り手市場」という言葉を、あなたも一度は聞いたことがあるはずだ。

経験でも歓迎、エンジニア不足、年収アップ――そんな甘いフレーズが並び、あたかも「誰でも簡単に勝てる市場であるかのように語られている。

だが結論から言う。

これは半分以上、誤解か、あるいは意図的に作られた幻想だ。

売り手市場なのは一部の人間だけ」

IT業界が売り手市場だというのは、完全な嘘ではない。

ただしそれは、かなり厳しい条件を満たした人材に限られる。

ここで重要なのは、「長くやっているか」ではない。

何年やっていようが、言われたことをダラダラこなしているだけの人間は、即戦力とは見なされない。

しろ「指示待ち要員」として扱われ、市場価値は上がらない。

同様に、

  • とりあえず動くものを作る
  • 技術的に頑張った感だけある
  • でも誰にも使われていない

こうした自己満足アウトプット評価されにくい。

企業が欲しいのは「すごそうなコードを書く人」ではなく、市場ニーズに対して、具体的な価値を返せる人間からだ。

経験市場はむしろ「買い手市場

経験者向け求人を冷静に見れば、現実はかなり厳しい。

「未経験歓迎(ただし実務レベル要求)」

研修あり(だが実質は自己学習前提)」

ポテンシャル採用(ただし年齢制限あり)」

こうした条件が並ぶ。

さらに、応募者側は飽和している。

プログラミングスクール転職広告の影響で、未経験者は増えすぎているのが実態だ。

結果として何が起きているか

書類で大量に落とされる

面接で「なぜこの人を採るのか」が説明できないと終了

年収・低条件の案件に集中する

これはどう見ても売り手市場ではない。

完全に選別される側=買い手市場だ。

人手不足」の正体

よく言われる「IT人手不足」という言葉も、正確ではない。

正しくはこうだ。

「使える人材が不足している」

企業が欲しいのは「教育コストゼロで戦力になる人間」であり、

「これから育てる人材」ではない。

まり、「人は余っている(特に指示待ち人間)が、ビジネス設計開発が全うに出来る人間は足りていない」という歪んだ構造になっている。

この状態を「売り手市場」と呼ぶのは、かなり乱暴だ。

なぜ「売り手市場」という嘘が広まったのか

理由シンプルで、都合がいいからだ。

スクール転職ビジネス

ITは売り手市場です」と言えば、人は集まる。

受講料も取れるし、転職エージェントも儲かる。

企業採用広報

人が欲しい企業にとって、「チャンスがある市場」と見せるのは有利。

成功者バイアス

うまくいった人ほど発信する。

失敗した人は沈黙する。

結果として、成功例だけが可視化される。

現実的な見方

ではどう考えるべきか。

IT業界はこう整理すると現実に近い。

上位層(価値を出せる即戦力):売り手市場

中間層経験はあるが主体性・成果が弱い):横ばい〜やや不利

学者・未経験:完全な買い手市場

まり、「IT=売り手市場」という一括りは成立しない。

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