格闘漫画を読むことに対する苦手意識は、コマで描写される動きについて、コマ間がどうなっているかについて読者に求めるものがアニメとは異なっていることがある。
漫画だと会場でお互い距離を置いて向かい合っている対戦相手を紹介するようなシーンでは、一つ目のコマで一方の対戦相手の腰から上あたりが映るようなアングルでその人の名前とともに審判等の口上の台詞がのっかり、二つ目のコマではもう一方について同様の描写方法がとられる。
アニメの場合でもこのような場合は同様に一方が映った後、連続的にそのカメラを動かすようにしてカメラをを動かすような様子も含めて描写して他方のキャラに画面を収めて紹介する、ということはなく、即座に別カメに切り替えるように他方のキャラが紹介される。
この対応関係があってアニメと漫画でこのような部分に対する脳への認知的負荷は大差ないので、アニメが理解できるなら漫画も理解できるという構図になっている。
それがたとえば実際の戦闘シーンでくんずほぐれつの柔術になると、一方が他方の上にかぶさっているという状況から、次のコマではぐるんとでんぐり返って(セリフからそうらしいとしか解釈しようがない)投げ終わった瞬間の結果の描写になっている。
前のコマで描かれていたお互いの姿勢的関係から、どう次のコマで描かれる結果になるというのか、その間の補完ができなくて納得感がない。もやもやさせられるということになる。
アニメはそのようなコマとコマの間の出来事も説得力のある動画として描かれるのだから、補完可能な人間自体は普通にいるわけで俺が劣っていることになるのかもしれない。
手品でおいて、あくまでネタを看破するのが趣味で見ている人が、結局その結果を実現させるネタがわからなくてキツネにつままれたようなもやもや感に近い。
異能系含めバトル漫画はこの連続で、俺にとっては楽しめるところが勝敗とそれがもたらす人間模様の変化の描写ぐらいだ。食べるところがほとんどない手羽先を食っているような感じだ。
とにかくその手のジャンルを漫画で見るのは億劫になっている。一連の動きをする間キャラ同士をコマに収めるアングルが一貫してれいればまだ理解しやすいかもしれないが、躍動感を志向するアクション漫画は当然そんな説明臭いだけのコマの構成はしないものだ。
そういえばゴルゴ13もそのジャンルに属し得るはずだけど、不思議と理解できないと感じたことはなかったな。格闘の仕方がシンプルで実際の格闘をあまり見てなかったり立体認識が苦手な人でも予測しやすいようなシーンしか描いてないのかな。
最近読んだ剣客商売も特にもやもや感なく切り合いのシーンも見れた。
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